見出し画像

遼短歌、灯台

海沿いの街に住みたい灯台があるから迷子にならないで済む

終バスの時刻表に寄りかかり誰かを待ちながら飲むビールが好き

身体だけで繋がっていても朝飯くらい一緒に食べるさパンケーキひとつ

見た事ない形の手をした男だから舐めてみたくて薬指の指輪ごと

ストロングミントのシーシャ口移ししたらどんな感じ?勃っちゃう?

ポリコレもフェミニズムもどうでもいい俺は夜毎ただ雌犬でいい

え、みんな…好きな男の生脱ぎパンツこっそり嗅いだりしないの?嘘だぁ

古本の甘い匂いは脱ぎ捨てたお前のおパンツのそれと似ている

ベタ凪の海に鳥山立っている誰の海にもそんな場所が

酔わせたり花が咲いたり手を切ったり竜舌蘭は恋と似ている

よく生きたいと願うことと道ならぬ恋に生きることとは一対

古本の文庫カバーと本体が違っていたけどまるで恋愛

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?