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トークンってなんですか??

最近(今年に入ってから特に)海外でも国内でもトークンと言う言葉を一部で耳にした方もいると思う。
これはSNSでよく見る、って事もあると思うが俺も色々な企業の方から多くの意見を求められたりするからなんとなく一般的な認知は進んでいるんじゃに無いかと思っている。
YELLtumチームはそもそも海外でトークンマーケティングを行っていたメンバーも多数いるからその目線で、さらにスポーツに絡めた目線でトークンの気になる点を記載しようと思っている。
あと難しい話は極力避けていこうと思う。

トークンとは何か?

まずそもそもトークンとは何か?と言う部分だよな。
これは株式+お金の様なもの、って言うと分かりやすいかもしれないな。
株って言うのは所有をしていると牛丼1杯無料とか保有数に応じて色々な優待が受けれる、だから〇〇トークンを保有していれば何かしらのインセンティブが受けれるって言う事だな。(*優待が無いケースもあるが)
さらにまだ普及には時間がかかるだろうが従来の貨幣みたいな使い方も出来る。
株と似てはいるがちょっと概念としては違ってくるんだよな。

当然売買も行えるし、その行為の総量が増えれば価格も上がってくる。
ただし従来の株式会社の株と違って経営へ参画出来るって訳では無いんだよな。

ファントークンとは何か?

これは最近メッシが契約金の一部をファントークンで、と言うのがニュースになったがスポーツチームが発行するトークンが結構流行っている。
これはファンクラブに対しても新たなソリューションとなる可能性が高いがそれはどの部分なのか。

①従来のファンクラブ→あくまで『チーム』から『ファン』への単一方向のコミュニケーション
②ファントークン→『ファン』から『チーム』へ参画ができ、かつ『ファン』から『ファン』へ移転が出来る

簡単に言えば『主語』が『個人(ファン)』になっていると言う事だな、これが大きな違いでありマーケティング業界では以前から待ち望まれていた形でもある。(*マルチチャネルとかone to oneとか言われてるな)
当然まだ未成熟ではあるが方向性としては間違っておらず、ある程度のファンコミュニティがある場所から始めることは理にかなっていると思っている。

ホルダーとトレーダー

これはファントークンと言う文脈においても基本的に考えていかなければいけない事だな。まずは下記に整理をしたい。

①ホルダー(ファントークンを保有している人)→チームに対して色々な意見が言えたり、何かしらの意思決定に参画ができる
②トレーダー(ファントークンを売買する)→ファントークンの価値が上がれば参加権は放棄するもののお金が手に入る、またチームとしても手数料収益になる

あれ?っと思ったそこのあなたは勘が鋭い。
まずチーム目線で言えば売買が行われないと収益にならない為、参加権をより使ってもらわないといけない、または売買を促すことをしないといけない。
しかしファン目線で言えば参加権を持ち続けていたい、じゃないと参加できないじゃ無いか。
これは結構矛盾した考え方になると思わないか?
この部分がトークンマーケティングの最大の難関であるのは間違い無く、非常に高度なマーケティングが必要になる。
今回は難しいことは省きたいから興味がある人は下記を見てもらえるとわかると思う。

バルサトークンは2時間で1.4億円、これって多いの少ないの?

このニュースがきっかけでファントークンを知った人も多いのでは無いかと思っている。

少し前の記事だとバルセロナのファンは約1億人(今は減ってそう)いるって記事もある。
トークンでの資金調達に関しては過去に〇〇億円、〇〇○億円とか相当バブルな時代もあったのだが近年では例えば新興の企業が発行したトークンを収益にする場合は〜六ヶ月程度の期間で約5千万円程度、これぐらいが一般的だと思っている。(*もちろんもっと上の金額に到達するケースも下の金額のケースもあるが法律が整備されてきているため今は楽観的なイメージは無い)

結論としてはバルセロナのトークンが販売されたタイミングではファントークンの認知もそこまで高くなかったから2時間と言う見方をすればかなりのインパクトだったのでは無いかと思っている。

メッシの契約金の一部がトークンで支払われた、どう言うこと?

バルセロナの例が出た流れでもう一つの例として最近バルセロナからパリSGへ移籍したメッシの契約金の一部がファントークンで支払われた件に関しても記載しよう。

まず前提として日本は規制がかなり強い部類に入るため、トークンの認知に関しては欧米、または日本以外のアジア圏の方が情報量や認知率は非常に高い。
そしてメッシがどれぐらいトークンの知識があるか否かはもし会えることがあれば聞いてみるとしてこの現象を解説したい。

ストックオプション制度と似ている

前述したようにトークンは株と似たような、と記載したと思うが一般的な株式会社でもストックオプションと言うものが存在している。
これは将来上場などを目指している会社が今日の段階だと1株が1000円である場合、ある一定の期間において価格が上がったとしても1000円で購入が出来る。
例えば3年後に2000円の価値がついた場合には差額が収益に、そんなところだな。

今まではサッカーの移籍においては基本的には法定通貨での支払いがメインだと思っている。
しかしその一部をトークンで支払う事にによりその選手が活躍をする、もしくは大きなスポンサーを引き連れてくる、そしてチームのトークンが上昇するならば変動しない法定通貨よりもモチベーションは高くなるだろう。
しかしトークンの保有量においては一気に売却をするとトークンの価格も下がる為、売却のタイミングなどに関しては詳細に決められていると思っている。

実際に報酬をトークンで渡す、と言う行為自体はトークンのマーケティングを行っていればよくある話ではある。
トークンマーケティングを行う際は通常の支払いはイーサリアムやUSDT(ドルの様なトークン、価格が安定している)が主流ではあるがある特定のトークンのマーケティングを仕事としてお願いする場合、本人もそのトークンの価値を上げる仕事をしている訳だから対象のトークンで給与が欲しい、と言う感じにも当然なる訳だ。
なんとなくだが仕事を始めて3〜6ヶ月ぐらい経過した段階でそう言った切り替えの話は出てきたりする。
当然雇用が多くなれば売却するタイミングは伝える形にはなるがモチベーションの維持にもつながるわけだ。

トークンの価格を上げるためには何人ユーザーが必要なのか?

これは気になっている人は多いはず、俺も気になっていた。
まずは結論から伝えると下記の様な条件が必要になる。

①ユーザー数(これは単一のSNSのフォロワー数でいい)が30万ユーザー
②そのアカウントのアクティブ率が30〜40%であること
③①②の条件を満たし、定期的なユーザー向けのキャンペーンを行えば約3%程度の価格上昇が起こる

まずはこの状態を目指せばユーザー間の売買も活発になり、価格も安定して健全な上昇を描いていける。
ただし平行で下記の条件も満たす必要がある。

④発行しているトークン元(チームなら勝利や運営のビジョン、企業なら安定的な成長)が健全に進行していること

この①〜④をグローバルにおいて(他言語でね)維持出来れば、健全にスケールさせればトークンの価値は向上する。
ただしだ。

A)何か問題があった場合、計画が遅延した場合
B)基軸、ペアとされるトークンに大きな動きがあった場合(経済的や規制も影響大)

こう言った場合には当然下落するし、株式市場よりも若干厄介だなと感じている。
この様な特性があるため、クラブチームが発行するトークンは海外での上場は一つのチャンスではあるが運営目線で見れば相当大変ではある。

なので単独の上場よりもsociosの様なプラットフォームを活用することがおすすめなのは間違いないな。

日本のチームでトークンマーケティングが相性が良さそうなチーム

海外の事例ばかりにはなったが日本のチームでも適切なトークンマーケティングを行っているチームがある、それは鎌倉インテルだ。(*俺もファン)

日本国内のプラットフォームでトークンを発行運営しているが上記で述べたようにトークンが『動く』様な展開をしているし、また『ブランドマーケティング』が非常に上手いと感じている、いくつかポイントを整理すると

①専用グラウンドを作るなどビジネスでのスケールが具体的に見える
②ブランドマーケティングが非常に上手い(クラファンや監督発信)
③オーナーが自ら毎日SNSで企画、運営を行いファンに対してきちんと説明をしていること

全てのチームを把握している訳ではないがやはり鎌倉インテルのマーケティングは群を抜いていると思っている、監督のコンテンツも本当に面白いし。

終わり




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