見出し画像

主体的に意見するための考え方と、こっそり訓練する方法

こんにちは。rootの岸です。
root Advent Calendar 2022の4日目の記事です。僕が登録したはずなのに、なぜか明日も僕が書くことになってて首を傾げています。

さて、皆さんは「話の流れはなんとなく追えるのに、なぜか意見もできない」「言われたことはできるが、自分で仕事を作る方法がわからない」という経験、ありますか?僕にはたくさんあります。

こういう時、ある意味では、全然わからないよりもモヤモヤとする状況かもしれません。特に新しい分野や、専門性の高い領域を相手にしたり、仕事の影響範囲が変わった時によく起きるような気がしています。
僕自身もその壁に何度もぶちあたったように感じていますが、そういうときの状態の捉え方には、パターンみたいなものがあるように思っています。

12○45の埋め方

例えば「こういうものを作ろう」という話をしているときは、何かが出来た状態 = 5の状態を目指して、今こういう状態 = 1を定義し、234を考えていくのはよくあることだと思います。

たとえば12○45という数列に、3という数字を埋めることはそんなに難しくないですよね。これは話を追いながら補完できる部分です。
多分、積極的な意見が上手な人は、6や7を見つけて関わりにいくのが上手なんだろうと思います。もしかすると0や-1を見出したり、1と2の間に1.5を見出したりもできそうです。

もちろん、まず空いている穴を抑えに行く、という動きがまず必要であることに違いありません。
ですが、それが出来た後の6や7のときに起きることを予想してみたり、0の時点で起きている重大な問題がないかを確かめれば、それはよりプロアクティブな意見の根拠になるはずです。

縦にも横にも観点を増やす

話をもっと現実の方に寄せていくと、どんな話の中にも、その話をする上での観点があるはずです。先ほどの「こういうものを作ろう」という話の例では、時間や役割、タスクのようなことを話しますよね。いわば「期間内にどう実行するか」という観点が話を広げていくための前提になっています。
基本的には「どう実行するか」ということを抑えられていればよいはずですが、例えばチームの経験値が低い場合などには、それだけを考えてしまうと思わぬ落とし穴にはまってしまうこともあります。

そんな時、より仕事に創造的な態度をもちこみ、例えば「期間内にどう実行するか」という観点の他にも「どう売り込むのか」とか、「どう運用されるのか」とか、そういう観点を足して、よりやることの強度を高めていくことは出来るかもしれません。

これを抽象的にとらえると、図の中のABCを観点とした時、それをDやEまで伸ばしたり、A’のような似て非なる観点を見出してみるということかもしれません。
AにもBにもCにも、その観点なりに抑えるべきことがあり、それらをまとめて解決できた方が、やはりスマートなはずですよね。

感覚的な話になっちゃうんですが、縦にも横にも(もしかしたら奥にも?)観点を増やしていくことで、積極的な意見の素地って出来てくるような気がしています。

こっそり訓練する方法

いつでも6や7を見出したり、DやEの観点から意見できるようになると、色々な局面で積極的に意見が出来るようになってきそうです。
で、これをやるためには「とりあえず思ったことを意見する」というのが最強の方法です。でも何も思いつかないし、間違っていたら怖いですよね。それが出来たら苦労しないんです。
で、これをこっそり訓練する方法てないのかなと考えて、自分でも色々試している途中なのですが、ちょっと良さそうかなと思っている取り組みについて紹介します。

違和感を記録する
積極的に意見が出来るためには、自分のマインドセットや語彙力、機転みたいなものも必要ですし、そうした意見が出せる環境かどうか、みたいなところも結構大事だと思います。
自分の中で「なんか話が足りてない気がするぞ?」とか「なんで気づかなかったんだ…!」という気持ちが湧いた時、その状況、起きたこと、気持ちを記録しておけば、自分の傾向を掴むことにつながりそうです。
例えば「積極的な意見が出せるときは、話の理解に集中が向けられている」みたいなことに気づいていけると、何か工夫のしようが出てきそうじゃないですか?

専門家のアドバイスを、自分でも試してみる
初めてリードを任されると、自分の影響範囲がこれまでよりも広がり、必然的にいろんな観点でものを見ることが求められます。その中で、とりわけ苦労しがちなのは「何がわからないのかわからない」という状態です。
そんな時は「専門的な人の意見やアドバイスを、そのまま他の人に対してやってみる」という方法が結構ききました。聞いたことをそのまま自分で言ってみると、最初は大体破綻します。しかし逆に、わからないところが効率よく炙り出されます。
「事業フェーズ」だとか「PMF」みたいな言葉が登場するともうわからん!という方は、試しに自分でその言葉を使って、同僚などに説明の練習をしてみるとよいと思います。

ミーティングを録画したり、計画立案の過程を記録して見直す
実際の制作に入る手前の段階で、どんな部分に目を向けられているかというのは意外と見落としがちなポイントなのではと思います。準備の段階で、もっと他の観点や時間軸への言及が出来た可能性を解像度高く振り返られれば、良い結果につながるのではないかと思います。
とくに録画を見る、という方法は、実は論点を掴むトレーニングの1つとして他の人から聞いた方法なのですが、「ここで踏み込んだ意見ができたはず」みたいなことを考えるための、もっとも解像度が高い教材になるのではと予想しています。

積極的に意見できることが必ずしも善というわけではないと思いますが、出来るに越したことはないかなとも思います。
ここで紹介した考え方、やり方が、何かの役に立つといいなと思います。


rootでは共にVision実現できる仲間を探しています!

rootでは、Visionである「Design Doing for More〜デザインの実践を個から組織・事業へ〜」の実現のため、デザインの根源的な力をより多くの人々、より多くのものごとへ活用することで、世界をより良く前進させていきたいと考えています。
共に、クライアントと事業の本質(芯)を見いだしながら、事業本来の価値をユーザーに届けたいと思ってくださる方!rootのVision・Mission・Valueに興味のある方は、ぜひ一度カジュアルにお話ししませんか?ご連絡お待ちしています!
👇rootのVision・Mission・Valueはこちら
https://ic-root.com/aboutus/
👇rootの採用情報はこちら
https://ic-root.com/careers/

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?