ちょっとめんどくせぇと思った瞬間こそレベルアップの時
こんにちは。
青山にてフリーランス美容師をやっております加藤亮平と申します。
突然ですがこのnote記事を読んでくださっている中にもし美容師さんがいるのであればどこかのタイミングで「独立」という二文字を考えたことがある方もいらっしゃるんじゃないかなかと思います。
なんなら既に独立出店されているサロンオーナーさんもいるかもしれません。
美容師は独立出店しないと稼げないなんて言われることもありますが、美容師個人の発信やお客様からの美容師個人への需要(ニーズ)が増加したことによってフリーランスという働き方も「稼ぐ」という点ではその選択肢の一つとして台頭してきているように思います。
稼ぎたいという理由ではありませんでしたが何を隠そう、僕も以前独立出店を考えた一人です。
(僕は単純に自分の城を作ってドヤりたかった笑)
30歳になったタイミングで独立出店の願望が出てきた僕は一度はその道を志すも色々な理由が重なって断念しました。
(ただただ自己資金ゼロというノープランがゆえ)
そんな時に知ったフリーランスという働き方。
そこから数年間、紆余曲折あり今はフリーランスという働き方に落ち着いています。
フリーランスという働き方は実店舗こそ持っていないものの、独立というところでいうとサロンオーナーさんと同じ志や明確なビジョンが必要だと現在進行形で思っている真っ最中であります。
(正直こんなにハードモードだと思ってなかった)
そもそも自分の店を出したいと考える美容師さんには自分の実体験を含め大きく3つの感情があるような気がしてます。
・自分の城を持ちたい(自分の世界観を形にしたい)
・たくさん稼ぎたい
・独立したい
この3つはどれにおいても「自立する」という気持ちがベースになければ当然成立しないでしょうし、そこから枝分かれした先にあるのが店舗を持つか持たないか、実店舗を持つサロンオーナーか実店舗を持たないフリーランスなのかなと思います。
とはいえフリーランスにという働き方で独立を考えた場合、「自立する」をベースに置きつつも「自律する」を継続していく覚悟が重要なのではないかと思っています。
タイトルにもある「めんどくせぇ」ですが、この自律を継続していくというのはちょっとだけめんどくせぇと思う瞬間に出会う瞬間が多々あります。
誤解がないように最初に伝えておきますが、今回出てくる「めんどくせぇ」は決してマイナスなイメージを持つキーワードではありません。
お金払ってでも取りにいきたいめんどくせぇであること、それを踏まえてここから読み進めていってもらえれば幸いです。
話は戻りまして、もちろん店を持っている・持っていないに関わらず両者は自立していること変わりません。
サロンオーナーであろうがフリーランスであろうがその対義語である「依存」の意味からしても他に頼ったり依存できない環境であることに間違いはありません。
例えば店舗を作って独立した場合であっても当然ルール作りは必要になってきます。
とはいえ誰かを雇用したり会社を運営していく上で自分以外の誰かと協働していくのであれば聞ききれなければいけない意見が出てくることもあるかもと思います。
頼り・頼られる関係性を構築していくのであれば相手の価値観に委ねることだって必要なことであり、これこそ会社や店舗の魅力や価値だと思います。
それとは対照的にフリーランスというのは自分で考え自分をコントロールしていく必要があるため、自分でアクセルを踏みながら当然舵取りも自分でしなくちゃいけません。
「いやいや、そうは言っても一人の方が気楽で簡単じゃないの?」と思われそうですがこれが意外と難しかったりするんです。
恐らく一人の方が気楽そう〜〜〜・・・に魅力を感じてフリーランスになった美容師さんも一定数いるはず。
(なんなら僕もちょっと思ってた)
ここで意外と難しいと感じる要因になもなってくるのが今回のタイトルにもあるめんどくせぇの瞬間です。
(ほんとに悪い意味じゃなくいい意味で)
例えば普段の生活というのは既に誰かが作った様々なルールの上に成り立っていることが多いです。
極端な話、赤信号で横断歩道を渡ってはいけないなんてのは小さなお子さんだって知っているし当然信号無視は命を落とす危険があることです。
こういった周知のルールであればなんの疑問も抱かずに守ることができるかと思うのですが僕たちフリーランスというのは自分でルールを決め、それにに従って行動していく必要があるんです。
自律する、つまり自分で決めた指針に基づいて行動するということです。
指針を掲げる上で難しいのは、正しいか間違っているかの明確な判断が個人ではしづらいということ。
なぜかというとこれはその人が持つ価値観によって決まってくるからです。
もちろん掲げている当の本人にとっては大正解で大正義であるのですが、ベースにあるのは個人の価値観なので自分にとっての正義は誰かにとっての悪である可能性もあるんです。
こう考えると結構難しいことだなと感じませんか?
僕自身、フリーランスとして毎日この指針がぶれないようにすることに必死ではあるものの常に不安も感じています。
これも自分の指針の一つになるのですが、「自分の価値観を理解してよ!」なんておこがましい感情は持たないようにして「もしよかったらこの気持ちわかって?(笑)」くらいの熱量だけ持ち合わせるようにしています。
なんとなくの肌感ですが、これくらいのスタンスがおそらく自律を目指す上ではちょうどいいのかななんて思ってるので。
じゃあ指針を掲げる方がめんどくせぇならルールに基づいて行動した方がいいじゃないかと思われるかもしれません。
確かにそうではあるのですが、それだと個人での自立とはちょっと違うと思うんですよね。
人によって異なる価値観がベースになるものが指針であって、人によって変わっちゃいけない、価値観によって左右されてはいけないものがルールです。
自分のやっていることが100%正しいとは限らない、もしかしたら誰かにとっては都合が悪いことである可能性もある中、自分で自分を律しコントロールしていくことは結構しんどいことだったりします。
だからこそ自立の中で自分を律し続けることは自身の成長にもなるし、なんなら自分にとって「この人都合が悪いなぁ」という価値観に出会ったときなんてのは更に成長するチャンスタイムだと思うんです。
自分の知らない価値観に出会える、触れることができるというのは痛みを伴う可能性がありますが、成長痛と同じようにその瞬間ていうのは自分が成長している証なんです。
フリーランスになると成長が止まるなんて言われることもありますが、きちんと指針に基づいて行動していることはむしろ成長しかありません。
これは断言できます。
もしそれでも成長出来ないよなんていう人がいたら、恐らくその人は価値観の共存を避けている人だと思います。
そう。
めんどくせぇ=自己成長
めんどくせぇしか勝たんのです。
自分にとってめんどくせぇと思う相手だって自分の指針に基づいて動いているのだから、自分だけを棚に上げずちゃんと相手を理解しようとする姿勢をもつことが大事です。
めんどくせぇと思える回数が多ければ多いほど成長している証拠であると同時に、自分の価値観が他人にとって正しいのか正しくないのかをすり合わせる絶好のタイミングでもあります。
自分の価値観だけを棚に上げて他人を理解するマインドを持ち合わせていないのであればただの調子乗りになってしまします。
自立の先の自律の中ではめんどくせぇがたくさんあります。
ただそのめんどくせぇ瞬間というのはフリーランスにとっての答え合わせの瞬間でありボーナスタイムでもあると思っています。
もちろん普段の生活の中でのめんどくせぇは誰でも避けたいと思うのも当然です。
とはえいそのめんどくせぇがレベルアップの瞬間だと思ったらミスミス逃すのももったいなく感じませんか?
ただの自立であれば出会えなかったかもしれないめんどくせぇの瞬間。
ラブストーリーは突然かもしれませんがめんどくせぇも突然に、です。
はぐれメタルだって突然現れて倒すことでレベルアップします。
自分を律しめんどくせぇをたくさん経験することでどんどんレベルアップしていきたいものです。
では最後に問題です。
めんどくせぇって全部で何回言ったでしょうか?
めんどくせぇと思わず数えてみてください。
僕も数えてみます。笑
ではまた!
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