見出し画像

目の前に散らばった点を一本の線にする。

こんにちわ。

青山にてフリーランス美容師をやっております加藤と申します。

画像1


・やるべき事がたくさんあってどこから手をつけたらいいかわからない。
・やらなければいけないのは分かるけれどモチベーションが上がらない。

先日こんな話を聞きました。


どうゆうこと?と思う方もいるかもしれませんが僕もまだアシスタントだった頃、同時に覚えなければいけない技術が多くなかなか前に進むことができず同じような感覚に陥ったことがあります。


「やらなきゃいけないのはわかりますが僕は器用じゃないから一度に全部できません。」

生意気にもできないことを棚に上げ、課題の多さに文句を言っていました。
(とはいえ本当にやる気だけはあったんだからよくわからない精神状態だったと思います。笑)


やる気があってやるべきことも明確なのに、なぜか思うように心と体が動かない。

10年経って思うのはこれはおそらく一つ一つの課題に対してやらなければいけない理由が理解できておらず、その先にある本来の目的を明確に捉えることができていなかったのではないかと思うんです。


当時僕はデビューに向けてカットの練習とメイクの練習を同時進行していました。

同い年の美容師さんに比べ2年の遅れをとっていた僕はとにかく早く追いつきたかったんです。

それなのにやる気が先走るほどその気持ちとは裏腹にどちらも思うように手をつけることができない。

そしてついにはレッスンをしてくれていた先輩に「やれないんだったらどちらかやめろ」言われたんです。


「どうしてやる気はあるのにできないんだろう」
「どうしてやる気があるのにそんなこと言われなければいけないんだろう」
「どうして自分はこんなにもダメなんだろう」


当時カットとメイクの二つを同時進めてた僕の一番の目的は「早く周りに追いつきたい」でした。

当然それは悪いわけでもないですし美容師として早くスタートラインに立つことは素敵なことだと思います。

とはいえ技術者として最も重要なことは「お客様に喜んでいただくこと」です。

中途半端なレッスンで身につけた技術では本来目指さなければならない目的を達成することはできません。


カットの練習=メイクの練習=お客様に喜んでいただくため


これが本来の目的であるべきだったのですが当時の僕は目の前の課題全てを別々で考えてしまっていました。

・カットの練習=早くカットできるようになるため
・メイクの練習=早くメイクできるようになるため

目的が別々になり、さらにそれがお客様に喜んでいただくためという一つの目標つながっていなかったんだと思います。



これは美容師に限らずどんな職業であっても同じだと思っています。

一つの事業やミッションを成功させるためにはその間にある多くのタスクをクリアしなければいけません。

なぜ自分は今そのタスクを与えられているのか、目の前のタスクはその先の何につながっているのか。

これをしっかりと理解していないと、やるべき理由がわからず目の前に散らばった多くの点をつなげて一本の線にすることができません。


タスク過多な状況下では今やってることはなぜやらなければいけないのかということを明確にし、事前に確認しておく必要があります。


例えばゴールがどこにあるかわからないマラソン大会があったとしたら頑張って走ろうと思えますか?

闇雲に走っていてもゴールがわからなければペース配分もわからないですしそもそも走るということに対してモチベーションを上げることができません。

であるなら事前にゴールを確認することはもちろん、そこに行き着くまでに点在する給水地点を確実に通過することで気持ちとペースの配分をコントロールすることができます。


僕はフリーランスという働き方になってから自分で仕事を作らなければいけなくなりました。

美容師としてサロンワークで報酬を得るためにはお客様を施術させていただかなければなりませんし、そのために自分で集客をしなければなりません。

色々な方法を試してはダメ、試してはダメの繰り返しですがお客様に来ていただくという明確なゴールがあるのでやる気とモチベーションのバランスはさほど崩れることはありません。


サロンワーク以外でこんなことをやってみようと思い立ったときも同じです。

目指すべきゴールが自分の中で明確にあることでそこから逆算し、そのためには何をやるべきなのかをリストアップし沢山の点を作ります。


むやみにいくつもの点を作り、それぞれをゴールに設定してしまうと一人で複数のゴールを目指さなければいけなるため結構しんどくなります。

それよりも先にゴールを作り、そこにたどり着くまでの点を作る。

もし仮に複数の点の中に放り込まれたのであれば、まずはその先に必ずある共通のゴールが何なのかを明確にする。


点がつながって線になるとやるべきことが明確になるだけでなく、やらなくてもいいことも明確になります。


気持ちと行動が追いつかない場合はまずは目の前に散らばる点はどこにつながるかを明確にすることです。

これはいろんな情報が飛び交う中、取捨選択する上での判断基準にもなります。



「目指すべきゴールはしっかりと見えていますか?」

今回は10年前の僕に言ってやりたいことを記事にまとめてみました。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?