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読売ジャイアンツ 2024JERAセントラルリーグ優勝

 慶應義塾体育会ソフトテニス部の部員日記をご覧いただき、ありがとうございます。
 今回の部員日記は商学部4年・岡田諒悟が担当させていただきます。
 先日9/10-15に開催された沖縄インカレを終え、残すところ今シーズンも秋季リーグ、という局面まで参りました。残された毎日を大切に、しかし大胆に、1部昇格に向けて過ごしていきたいと思うばかりです。
 さて、今回の部員日記では、プロ野球、「2024年読売ジャイアンツセ・リーグ優勝」について書いていこうと思います。
 ここまで部員日記で公表したことはありませんが、実は私は小学3年生からの巨人ファンです。今年度の優勝は、私の経験した優勝(2012,13,14,19,20)の5回と比して、未だかつてない接戦優勝でした。9/5に首位を奪還し、9/28にマツダスタジアムで優勝を決める、本当に肉薄した戦いでした。
 この優勝の背景には、いろいろな選手・監督、ひとつでも欠けてはならないピースで築かれた「総合力」がありました。今回は、私が思うキーマンを1人ひとり挙げていきたいと思います。

⒈ 野手編

⒈ 岡本和真 内野手

 まずは1人目、なんと言ってもキャプテン岡本和真選手です。今季warはチームトップ、そして殊勲打・本塁打・勝利だ点数も圧巻のセリーグトップで、間違いなく2024読売ジャイアンツを牽引したキャプテンでした。
 昨年41本塁打を放つなど、あまりにも期待値が高く、今年度はSNSでは何度も岡本選手への厳しいコメントを何度も見かけました。しかし、殊勲打の多い選手こそが、チームへの勝利に打撃で貢献しているのではないでしょうか。
 そして、今年度の岡本選手に関して触れずには通れない話題としては、守備面でのチーム貢献です。4番サードとして圧倒的な貢献度を誇っていたキャプテンが、今季は坂本選手・大城選手との起用兼ね合いから、ファースト・レフトと3つのポジションを行き来し、そして好守を連発してきました。これだけ守備負担のあった中での成績から考え、やはり岡本選手は間違いなく今シーズンの優勝の立役者と言えるでしょう。惜しくも30本塁打は6年で途切れましたが、是非来年も巨人で…見たいな……

⒉ 吉川尚輝 内野手

 2人目は今シーズン全試合出場、長年巨人の課題であったセカンドを攻守共に支え、副キャプテンとしてチームを牽引した吉川尚輝選手です。2019年から個人的にかなり推していた選手、ということもあって、今シーズンの全試合出場、そして終盤の優勝がかかった試合での気迫のプレーの数々には本当に感動しました。9月の活躍(.375 2本 11打点 出塁率.423)を見て、シーズン万全な状態で走りきれたんだな、と思ったのも束の間、先日まさかの怪我・帯状疱疹の記事が出てきました。。10/16にはCSファイナルステージが始まるので、なんとか万全な状態で臨んでもらえることを、心の底から祈っています。輝く道を駆け抜けろ!!

⒊ 丸佳浩 外野手

 3人目は丸選手です。4/28に1番に定着すると、9/28の優勝決定戦まで、1番スタメンでなかった試合はわずか2試合。さらに、佐々木選手、ヘルナンデス選手の離脱以降はセンターとして躍動。そして、一時は首位打者に立つなど、見事な復活を見せました。私が観た試合でも、何度も「もうだめかな」という展開から打ってくれました。選球眼も屈指で、四球はリーグ4位の66個、出塁率も.360と、リードオフマンとしての役割を存分に果たしてくれました。終盤に出てきたオコエ選手、浅野選手、そしてCSからの復帰も噂されるヘルナンデス選手との起用にも注目が集まります。

⒋ 門脇誠 内野手

 4人目は門脇選手です。昨シーズン中盤からショートとして出場し、後半戦はリーグ3位の打率.323を記録。今シーズンは不動のショートとして活躍を期待されるも、序盤は苦しい試合が続きました。泉口選手との併用期間もありましたが、オールスター以降は徐々に本来の力を取り戻し、天王山の8月には打率.295, 出塁率.368の好成績を残しました。
 また、やはり門脇選手も忘れられないのが守備貢献。失策こそ今季は多めでしたが、UZRはリーグ2位。そして坂本選手のコンバートによる負担減を成功させ、巨人鉄壁の内野陣の一角を作りました。坂本選手も2年目3年目失策が多かったことを想起すると、次年度以降更なる飛躍を示し、広島の矢野選手とのGG争いを繰り広げてほしいと願っています。とにかく、CS・日本シリーズでは重要な場面での出塁、チャンスメイク、走塁、好守が見たい!

⒌ 坂本勇人 内野手

 5人目は巨人の顔・坂本勇人選手です。私たちの世代から見ると、本当に「巨人といえば」の坂本選手。今シーズンは例年になく苦しみ、7月には2軍落ちもありました。しかし、8/25の中日・大野投手から放った2ランホームラン、9/23の天王山甲子園での決勝タイムリーなど、シーズンを通して重要な局面での活躍が多く見られました。そして、坂本選手も今シーズンは守備抜きにしては語れません。18年目、ベテランの域に達した坂本選手のサード守備に、幾度となくチームは救われました。まだまだ引退なんて似合わない坂本選手、CS日本シリーズはもちろん、次年度以降の打撃にも注目です。

⒍ 岸田行倫 捕手 大城卓三 捕手 小林誠司 捕手

 続いてはチームをリード面から優勝に導いたこの3名です。岸田選手は、大城選手の打撃不振もある中、シーズン序盤は3割を超える打率、勝負強い打撃で、ついにシーズンを完走する活躍を見せました。大城選手は、シーズン序盤の不振から見事に立ち直り、戸郷選手とのバッテリーをメインに、強肩強打で選手会長としてチームを牽引しました。さらに、小林選手は今シーズンは菅野選手とのバッテリーを組み、菅野選手15勝の大復活の原動力となりました。3名とも、監督が阿部慎之助という大捕手の中、プレッシャーを打ち破って優勝に導くという、まさに誰1人欠けても優勝できない、というような活躍でした。

⒎ エリエ・ヘルナンデス 外野手 ココ・モンテス 内野手 (助っ人コンビ)

 続いてはシーズン途中加入の外国人2人です。ヘルナンデス選手は、交流戦途中に加入し、3割を超える勝負強い打撃、そして、佐々木選手に代わりセンターを守れる広い守備範囲で、チームに大きな貢献をしてくれました。8/11の中日戦で、全力プレーがための骨折でまさかの離脱。以来毎日ベンチにかけられたユニフォームは、ベンチに入った選手たちの大きな力となり続けていたのではないでしょうか。
 また、ヘルナンデス選手と代わる形で外野に入ったのがモンテス選手。当初、不振の坂本選手のバックアップに入るような形で来日しましたが、自ら外野挑戦を申し出、8,9月は勝負強い打撃でチームに貢献しました。何より印象に残ったのは、9/3のヤクルト戦、小澤投手から放った来日1号同点3ランホームラン。あの試合から「逆転できないジャイアンツ」が終わったような気がします。そして、外野守備も難なくこなす。助っ人として本当に素晴らしい活躍でした。終盤に差し掛かり、打撃不振に陥っている状況ではありますが、宮崎のPLにも参加予定との報道もありました。なんとかCSまでに復活して、ポストシーズンや来季の活躍に期待です!

⒏ オコエ瑠偉 外野手 浅野翔吾 外野手 中山礼都 内野手 (終盤に活躍した若手選手)

 野手最後はこの3名。オコエ選手は9/7でチームを救うサヨナラホームランを放つなど、抜群の身体能力で走攻守揃った「優勝に向けた最後のピース」として、最後の最後に活躍してくれました。浅野選手も、8/14の満塁弾をはじめ、2番を打つなど打の中軸としても活躍しました。特に、エラーした試合後、感情を全面に出して落ち込んでいるところや、重要な局面で押し出し四球をもぎ取ってガッツポーズする、闘志を全面に出した姿勢は本当に胸打たれました。さらに、中山選手も9/7の横浜戦の起死回生タイムリーヒットを皮切りに、シーズン打率が3割を超えるような活躍を見せました。期待された若手が続々と開花し、今年度の優勝への最後のピースとなりました。こちらも、次年度以降、本当に巨人軍の未来は明るいな、と思える要因です。

番外編 萩尾匡也 選手

 番外編としてはこの選手。萩尾選手は大学の先輩ということもあり、めちゃくちゃ注目して応援させていただいております。今季は応援歌も設定され、右の代打としてシーズン終盤に再昇格。ポストシーズンも期待大で、前のめりに応援させていただこうと思っています。
 と、この記事を書いていたところ、なんと22時半過ぎ、まさかの萩尾選手の左手骨折が発表されました…😨
 来季、きっと大活躍してくれると信じて、楽しみに待つことにしますm(_ _)m

⒉ 投手編

⒈ 菅野智之 投手

 まずはなんといってもこの人。今シーズン見事に大復活を遂げ、15勝(3敗)の最多勝(未確定)の活躍を見せた、菅野投手です。阪神・岡田監督の口からもあったように、昨年の4勝(8敗)から本当にチームにとっても大きな復活でした。まもなく35歳のシーズン、なんと今年度は3完投1完封。四球は1年を通じてわずか16でした。阿部監督の方針と照らし合わせても、ゾーンの中で勝負できる素晴らしいピッチングでした。

⒉ 戸郷翔征 投手

 次に挙げるのは甲子園でのノーヒットノーランもあった、戸郷選手です。今シーズンは開幕投手を務め、厳しいローテーションの中、12勝(8敗)4完投3完封180イニングと、分業制の進む現代野球でリリーバーの負担減にも大きく貢献するピッチングでした。中4日で臨んだ9/5岐阜でのヤクルト戦、7回1安打無失点のピッチングには本当に震えました。8月には2試合連続完封もあり、エースとは何たるかを絵に描いたような活躍でした。CSも戸郷選手がどんなピッチングを見せてくれるのか、とても楽しみです。

⒊ 井上温大 投手

 お次は今年度大きく飛躍した左投手・井上温大投手です。個人的に、同い年で高卒ドラフト5年目で、よく知っている前橋商業高校出身ということで、入団以来ワクワクしながら見ていました。今季は5/30でパーフェクトリリーフをすると、6/6には先発で見事勝利。8勝(5敗) 防御率2.76の素晴らしい活躍をしました。こちらもポストシーズン、特にソフトバンクには完璧なピッチングだったので、期待が高まります。

⒋ 山﨑伊織 投手

 8月・9月こそ苦しんだものの、前半戦は防御率4月1.99、5月0.91を記録するなど大活躍。シーズン最終戦でとうとう2年連続2桁勝利を決めました。特に、優勝を争った阪神戦は防御率1.05と、優勝には欠かせないピースとして躍動しました。ポストシーズンでの起用法はまだ読めませんが、是非先発として日本一を決めるピッチングをしてほしいです。

⒌ フォスター・グリフィン 投手

 続いては、圧倒的指標を誇る外国人左腕・グリフィン投手です。シーズン序盤は出遅れたものの、6月に復帰すると、不足していた先発左腕を、井上選手とともに完璧にこなしました。シーズン終盤には中4日での登板を任されるなど、先発陣の屋台骨として、WARチーム2位の2.7を誇る素晴らしい働きを見せました。

⒍ 赤星優志 投手 横川 凱 投手

 お次は主にロングリリーバーとしてシーズン終盤に活躍した2人です。赤星投手は、昨季5勝を挙げローテーション5枚目6枚目として期待されましたが、前半は勝ち運に見放され、なかなか勝ち星をあげられませんでした。しかし、後半には中継ぎとして、ロングリリーバーのできる貴重な1枚となり、9/16にはついに今季初勝利を手にしました。横川投手も同様に、9/7のDeNA戦をはじめ、安定したピッチングを見せ、防御率0.94の素晴らしい活躍でした。短期決戦ではこういったピッチャーの存在は貴重になっていくので、中継ぎ・先発どちらも、2人の働きに注目です。

⒎ 高梨雄平 投手 船迫大雅 投手

 続いて、左右の変則として活躍したリリーバーの2人です。高梨選手は楽天からの移籍以来、5年連続40登板と、本当に中継ぎの中心として活躍し、今季は50試合防御率2.08と、素晴らしい成績を残しました。船迫選手も同様、今季は12球団投手唯一の全試合ベンチ入りを果たし、51登板22H防御率2.37と、非常に安定した活躍を見せました。ポストシーズンはもちろん、新人王の行方にも期待が集まります。

⒏ カイル・ケラー 投手 アルベルト・バルドナード 投手

 続いては、リリーバー外国人の2人です。ケラー選手は今季阪神から移籍すると、シーズン途中から7回を中心に、52登板20H防御率1.53の活躍を見せました。同様に、バルドナード選手は大勢選手の離脱中のクローザーで9Sをあげ、26H防御率2.44の活躍でした。そして、2人は今季阪神戦防御率0.00でした。CSに阪神との対戦があった際は、この2人の登板にも注目です。

⒐ 西館勇陽 投手

 そして、今季ドラ1の西館選手も、優勝には欠かせない存在でした。ルーキーながら今季は前半戦中心に20Hをあげ、プロ野球史上初の20Hクインテットの一角を成しました。来季は先発、リリーバーどちらでの起用かまだわかりませんが、来季はどんなピッチングを見せてくれるのか、期待しています。(ポストシーズンももちろん)

⒑ 大勢 投手

 最後はこの人。離脱がありながら、今シーズンリーグ3位の29Sをあげ、防御率0.88と、圧巻のピッチングを見せた大勢投手です。特に後半、大勢投手までつなげた試合の安心感は異常の域に達していたと思います。大勢投手といえば、2023WBCでダルビッシュ選手・大谷選手が、大勢選手のストレートに野球少年のような顔で高揚をのぞかせていたシーンが忘れられません。今シーズンはもとより、まだ3年目。今後どのような成績を積み上げるのかも含め、期待がかかります。とにかくポストシーズンも頼みます!!

⒊ おわりに

 さて、こうして思い出しながら書いていたら、投手野手、本当に数えきれないほどの選手名が上がりました。まさに「チームでの優勝」を勝ち取った2024巨人軍でした。阿部監督筆頭に、こうしてチームの役割分担や1軍2軍3軍統制など、今の自分たちのチームを考えても、いろいろなことを学ばされる巨人の野球でした。そして何より、本当に勇気をもらった1シーズンでした。

 来る11/2,3 の秋季リーグにて、我々も全員で、”All out, All in Court. “で1部への切符をつかみ取れるよう、全力を尽くしていきます。

P.S. 阿部監督のマネジメントには本当に学ぶものが多かったです。ミスした選手との接し方、リーダーとしての態度、指示の一貫性、そしてコミュニティの外部との関わり方など。残り1ヶ月強の主将ですが、私も参考に戦っていきたい、と感じました。

 長く拙い文章となりましたが、最後までご覧いただきありがとうございました。次回の部員日記もよろしくお願いいたします。

参考サイト

・読売巨人軍HP
https://www.giants.jp

・スポーツ報知
https://hochi.news

・スポナビ(Yahoo)
https://baseball.yahoo.co.jp/npb/

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