見出し画像

読書コラム          「LIFE人間が知らない生き方」

生き物から学ぶ生存戦略


こんにちは。
今回は「LIFE人間が知らない生き方」麻生羽呂×篠原かをり(文響社)
を読んだ感想を独断と偏見で書き綴りたいと思います。

正直、本屋の棚にこの本が並べてあった時、「生き物から生存戦略を学ぶ?どういうこと?」と思っていました。

しかし興味深い本だなと思ったので、読んでみると、すごく面白い!
ということで今回はこの本を紹介したいと思います。

結論から言えば、
この本は生き物から、人生を生き抜くための「普遍の原理」を学ぶことができます。

生き物は毎日、生きるか死ぬか、弱肉強食の世界を生きています。

それは人間も同じです。

資本主義世界も一種の弱肉強食の世界です。
世の中、ビジネスにしろスポーツにしろ受験にしろ全て弱肉強食の世界です。

そして、この厳しい世界を生き抜く為に、動物にしろ、昆虫しろ、人間にしろ戦略が必要不可欠です。

今回紹介する生物の生存戦略は私たちにも活かすことができます。

ということで、今回は生き物から学んだ、生き残るための戦略
つまり「人生の普遍的な道理」を
3つに絞って、自分なりにまとめていきたいと思います。


陸上最大の動物、象の教え

生まれながらの長老なし

皆さんは、「あの人すごいな、どうやったらあの人みたいになれるのだろう?」と思ったこと、考えたことはないだろうか?

時には、人を羨ましく思ったり、嫉妬したりすることもあるだろう。

しかし、そういった人たちも、最初はただの人間です。
努力なしで、成功したやつなどいないです。

更に言うならば、努力しなければ、決して何も得ることはできない。

実はこれ「生命普遍の原理」だそうです。

どういうことかと言えば、実は象にも当てはまることなんです。

象は自分の鼻を器用に使って水を飲んだり、物を持ち上げたりすることができます。

しかし、子どもの頃の象は鼻を器用に使うことができないそうです。

意外ですよね。

時には、自分の長い鼻を踏んで、転倒することもあるそうです。

それでも、親や仲間に教えてもらい鼻の使い方をマスターします。

そうやって段階を踏んでいき、自由自在に鼻を使うことができるようになります。

はじめはミスを繰り返すが、それでも努力して克服しようとする。

これは私たちにも当てはまります。
私たち人間も同様、努力を継続することで初めて、何かを得ることができます。

ここで「努力=まさにこの人!」と思い浮かんだ人物がいるので紹介しようと思います。

努力の人で思い浮かんだのは井上尚弥選手です。

ボクシングチャンピオンで有名な井上尚弥選手はものすごい練習量をこなし、血の滲むような努力で成功した人の代表と言えます。

小さい頃から、ほぼ毎日、父親と二人三脚でボクシングに取り組んできました。

井上選手の父親はある取材で
「息子さんは天才ですね」と記者に言われたとき、
「尚弥が血の滲むような努力をしてきたことも知らないのに、簡単に天才なんてこと、言わないでくださいよ」とまじめな顔で言ったそうです。

あの井上尚弥選手でも、決してはじめからスーパースターだったのではなく、想像を絶するような努力で経ての今があります。

動物も人間も、最初から何かを習得しているわけではありません。
コツコツ努力を継続することで、やっと習得できるものがあるのです。

防衛の天才、ダンゴムシの教え

同じ轍は踏まない

長い人生を生きていたら、誰しもが壁にぶつかります。
絶望を味わうこともあるかもしれない。

そんな時に、私たちに教訓を与えてくれるのがダンゴムシです。

ダンゴムシは外部からの刺激があると、身を引っ込めて、丸くなります。

そんなダンゴムシですが、かれらが障壁に当たった時、
私たちにヒントを与えてくれます。

実はダンゴムシ、進行中に壁に当たった時、左右どちらかに曲がります。


曲がった先でまた違う壁に当たると、前回曲がった方向と逆方向に曲がる。

上記の写真で言うならば、
ダンゴムシは壁にぶつかると、右に行き、また壁にぶつかると今度は左に行きます。

この性質は「交替制転向反応」と呼ばれています。

同じ方向に曲がり続けてしまうと、元の場所に戻ってきてしまう。
しかし、壁に当たった時ごとに、違う方向に行くことで、元にいたところより、確実に違う場所に行くことができる。

つまり、ダンゴムシが我々人間に教えてくれることは、
壁にぶち当たっても、同じ過ちを犯さないように、アプローチ方法を変えればいいということである。

同じ失敗を繰り返さなければ、進歩するということをダンゴムシから教えてもらうことができます。

マッチョな動物、カンガルーの教え

前進あるのみ

夢や目標をもって日々努力することは素晴らしいことです。

しかし、時には「不安」や「迷い」が私たちの足を止めます。

そんな時に、カンガルーを参考にするとよい。

実はカンガルー「前にしか進まない」
決して後ろには戻らないそう。

これはカンガルーの体の構造上、前にしか行けないようになっているからだそうです。

しかし、構造上ではあるものの、
カンガルーは力強く前へ前へと進みます。

そして、彼らは力強く、粘り強く子孫繁栄していきました。

今ではオーストラリアの人口(約2600万人)よりもカンガルーの数の方(5000万頭)が多いです。

カンガルーのように前に進み続け、決して後ろを振り向かなければ、
人生にはいくらでも、可能性はあるはずです。


そんなことをカンガルーから学ぶことができます。


まとめ

今回は「LIFE人間が知らない生き方」麻生羽呂×篠原かをり(文響社)
を読んだ感想を独断と偏見で綴りました。

生命普遍の原理から、私たちが人生に役立つことをまとめました。

世の中、ビジネスもスポーツも受験も弱肉強食の世界です。

そして、私たちが身を置く、資本主義世界を生き残ることには、戦略が必要です。

その戦略を何千年かけて進化した生物から学ぶことができます。


この世の中を生き抜くための「戦略」=「普遍の原理」をこの本から学ぶことができるので、
皆さんも興味があれはぜひ読んでみてください。


今回は以上です。ありがとうございました。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?