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20歳の自分に教えたい地政学のきほん

今回は、池上彰(2023)『20歳の自分に教えたい地政学のきほん』SB新書を独断と偏見でまとめます。

地政学を理解すれば政治と歴史がわかる

歴史を振り返ると、人々は数々の戦争を行ってきました。それは、第二次世界大戦後も例外ではありません。中東、朝鮮半島、ベトナム、ロシアとウクライナなど様々な地域で戦争が絶えず行われています。

これらの戦争が勃発する原因は、何にあるのでしょうか?
もちろん、複雑な要因が絡み合っているため断言はできません。
しかし、これらの原因を地理的な観点で読み解くと、説得力のある答えが浮かび上がります。

今回は、地政学的に見たアメリカからの日本。中国、ロシア、北朝鮮から見た日本を読み解き、日本の安全について考えます。

結論からいえば、日本の安全について考えるときに、米、韓、日だけでの同盟では東アジアの秩序を守るのは不十分です。だからこそ、オーストラリアやインド、東南アジアやオセアニア地域と経済、貿易、軍備の結びつきを強くする必要があります。

どういうことなのか。まずは、みなさん、世界地図から見た日本の位置を思い浮かべてください。

中国、ロシア、北朝鮮は太平洋に進出しようとした時に必ず邪魔になる国があります。それが日本です。
反対にアメリカから東アジア地域を見ると、敵国である社会主義陣営の国が中国、北朝鮮、ロシアといる中で韓国、日本だけが資本主義陣営です。だからこそ、社会主義国家の勢力を抑えるために日韓内にアメリカ軍が駐屯しています。
このように日本は米、中、露のような大国に挟まれている国であり、緩衝地帯のような国です。

また、日本は海に囲まれたシーパワーの国であるため、貿易のほぼ99%が海上輸送です。

したがって、日本が有事の際、もしくは台湾有事の際に敵国陣営に海上封鎖され、最悪の場合は国内に必要な物品が運ばれてこない事が予想されます。

そのため、米、韓、日だけでなく、オーストラリアや東南アジア地域の国と経済や貿易、軍備について結びつきを強めていく必要があります。

近年は、日本の隣国であるロシアのウクライナ侵攻や香港の中国化、台湾有事、中国の軍備拡大などが行われています。
現在の状況は、日本にとって決して他人事ではありません。
だからこそ、日本の安全について地政学的にどうなのか。他国の狙いは何なのかを地政学的に読み解く必要があります。

まとめ

今回は、池上彰(2023)『20歳の自分に教えたい地政学のきほん』SB新書を独断と偏見でまとめました。

確かに池上彰氏が言うように地政学を学ぶ事で政治や歴史が分かるようになると思います。
しかし、地政学的観点だけで分析してしまうと物事が単純化してしまうリスクがあるので、複合的な視点で物事を見なければいけないです。

それも含めてもっと広い視野も持つことが大切だと思いました。
「なんせ、生徒ではなく学生ですから!」

これは私が大学一年の4月の時に、池上彰氏が立命館大学経済学部新入生向けの講演で言った言葉です。

「みなさん。生徒と学生の違いをご存じですか?」
「生徒という呼び方は高校生までですよね。大学生からは学生と呼ばれます。なぜでしょうか?
その答えは、答えがあるかないかです。高校生までは、先生の言う事を聞いているのが正解でした。
しかし、大学生は違います。先生によって言っている事が違います。解釈が違います。実はこれは、これから社会に出ていくときも同じです。だからこそ、色々な経験や勉強をして視野を広げていってください。これが私が一番伝えたいことです。」








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