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シナリオ「掴みのパターン」5個をご紹介!

物語には「掴み」が必要です。

掴みとは、
この作品でこういうものが得られますよ!
とユーザーへ真っ先に提示して、
「この作品を読もう!」と思わせること。

今日は色んなヒット作を分析して見つけた、
「掴みのパターン」を5個ご紹介します。

ipadを比較する男

使ってる作品なんかも書いてるので、
気になったら読んでみてね!
(作品は基本的にアニメの方で考えてます)

基本型として頭に叩き込めー!

①テーマ先行型

ある程度物語が進んだ後の、
「作品のテーマを提示する部分を頭に持ってくる」

その後、時間軸を戻して、
冒頭シーンになるまでの話を始めていく。

剣を持つ赤ずきん

というパターンです。

作品で得られるものが手っ取り早く出るので、
ユーザーがその物語を読み進めるか判断ができる。

またそのシーンに「何故こうなったのか?」と、
興味を引き出す疑問にもなることが多い。
(後述の謎先行型との複合)

当てはまる作品
「鬼滅の刃」
「進撃の巨人」
「ジャヒー様はくじけない!」
「BLUE GIANT」
「乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった……」
「かぐや様は告らせたい」

②世界観先行型

テーマに関わる関わらないは無視して、
「世界観の提示を、物語の頭に持ってくる」

世界観そのものがジャンルへの欲求・期待になる、
SF作品に多いパターンです。

都会の雨と女性

特色のある、
他作品とは違うような世界観を持つ作品では、
真っ先に世界観を提示することが魅力に繋がる。

通常のファンタジーとかじゃ難しい。
もう飽和状態だから、ガッツリ差別化されないと、
掴み足り得ないのです。

当てはまる作品
「マクロスΔ」
「神のみぞ知るセカイ」
「賭ケグルイ」
「86 -エイティシックス-」
「ソードアート・オンライン」
「プリンセス・プリンシパル」

③キャラクター先行型

美少女ゲームなど、
キャラクターが作品の魅力になる場合の、
「キャラクターの出るシーンを、頭に持ってくる」

よく聞くやつは、
・曲がり角でヒロインとぶつかる
・空から美少女が落ちてくる
いやまあ最近は見ないか、こういうの。

特にヒロインとの印象的な出会いを、
持ってくることが多いかな。

振り返る女性の笑顔

ヒロインの可愛さを見たい、
という欲求を満たすための掴みです。

当てはまる作品
「トニカクカワイイ」
「五等分の花嫁」
「のんのんびより」
「干物妹!うまるちゃん」
「ゆるキャン△」

④謎先行型

それを起こした理由や経緯、人物を隠しつつ、
「物語の核となる謎を、頭に持ってくる」

ミステリー作品とかの常套手段だね。
殺人事件のシーンから始まるけど、
犯人が誰かは分からない……みたいな。

ミステリー以外にも存在しており、
ユーザーに「何故? 誰?」と、
疑問を提示すること
がこのパターンの真髄。

5W2Hからどれかを謎にする、
という形で作ってみるのがオススメかな。

当てはまる作品
「逆転裁判」
「Re:ゼロから始まる異世界生活」
「東のエデン」
「グレイプニル」

⑤導入先行型

物語のメインとなる流れに持っていくため、
「パパッと短いあらすじを、頭に持ってくる」

あれだよあれ。
異世界転生系の物語でトラックに轢かれるやつ。
テーマとなりうる物語へと一気に展開するんだ。

これは掴みと言えないかもしれないけれど、
実際作品に使われている。

何も掴みを考えていない……と思われるかもだけど、
テーマまで飽きさせずに短く導入する
これが意外と難しいんです。

単純なシーンとしての面白さで掴むので、
技量が問われるね!

当てはまる作品
「スターウォーズ」冒頭の文章部分
「NEW GAME!」
「ゾンビランドサガ」
「この素晴らしい世界に祝福を!」

《おわりに》

という感じで5つ紹介してみた。

ここまででお気づきの方もいると思うけど、
これらの要素が複合することもあり得る

というかヒット作は①~④がだいたい複合してる。

掴みで、
・作品テーマ
・魅力的な世界観
・キャラクターの魅力
・興味の湧く謎

これを全部短く出せればいいのかもしれない。
いや詰め込みすぎか……?

頑張れば出来そうな気がするけど、
そこは要検討だぬ。

まだ分析数が足りないね。
今後インプットしていく上で、
掴みについても意識していきたい所存!

パソコンを打つ

そんなこんなで、今回はここまで。
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また次回お会いしましょう。


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