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シーンの「意味」を意識してこそ、プロのシナリオライターである。

物語には数々のシーン(場面)があります。

感動するシーン、笑えるシーン、
イライラするシーン、考えさせられるシーン。
どれも色んな影響があり、意味がある。

その意味を意識しながら書いているか。

これはシナリオライターとして、
とても重要な技術なのです。

《シーンの意味とは》

シーンの意味。

色々な捉え方をできますが、
私が考える意味は……

「シーンを通して、得られる影響」です。


最近自分がよく使う言葉としては、
「UX(ユーザー体験)」が近いかな。

つまり受けとる人はあくまでもユーザー。
ユーザーにとって、
「このシーンにどんな意味があるか」
というものになります。

これを意識して物語を作ることが、
シナリオライターに必要なスキルの1つだと、
私は考えています。


《意味を知らずに書くと……?》

シーンの意味なんて意識してないし、
しなくても良いもの書けるという人もいます。

でも意識のあるなしは仕事をする上で重要。

何故なら意識をしなければ、
「シーンが意味のあるものになるか」
が運勝負になってしまうから。

お仕事としてシナリオを書くのであれば、
「意図的に意味を作り出すこと」が必要です。


また人を説得する上でも、
意味への意識は大きな武器になる。

クライアントや編集者との会議は、
感覚だけで説得できるほど甘くありません。
あなたと同じセンスを持ち合わせていれば、
それも可能ですが……

人を説得するには、そもそも論理が必要。
(もちろん感覚や熱意も必要ですが)

「なぜこのシーンが必要なのか?」
と問われた際に、
論理的な回答が出来なければ却下される。

相手だってより良いものを作りたい。
だからマイナスに働くかもしれない要素は、
極力削りたいものです。


《シーンの意味を意識する方法》

では、そんなに大事なシーンの意味を、
意識するにはどうすればいいのか。

これはとっても簡単。

シーン1つ1つに、
「このシーンが必要な理由はなんだ?」
と問い掛けること。

……いや、簡単ではないか。
最初は恐らく死ぬほど時間が掛かります。


長いシナリオから始めるのは地獄なので、
最初は2~4シーンの短編シナリオ・小説で、
シーンごとの意味を意識してみること。

そこから少しずつ習慣化していくと、
自然にシーンの意味を意識できるようになります。

もしくは自分の好きな作品から、
シーンごとに区切って意味を考える
のもアリ。

とりあえず、意味を考えてみよう。
全てはそこから始まります。


《今日のまとめ》

という感じで、
今日はシナリオライターとして、
心掛けていることを記事にしてみました。

私も最初は上手く使えませんでしたが、
何だかんだやってたら身に付くかな。

無意識で考えられるようになれば、
色んな作品を見る時も、
「どんなテーマだろう?」と考えられますよ!

……職業病とも言うけどね。

他にも創作に役立つ知識を、
記事にしていますので……よければマガジンどうぞ。

では、また次回お会いしましょう。


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