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シナリオライターは、シナリオだけを考えてはいけない。

どうも、ゲームのシナリオライターです。

他の人がどうかは知らないんだけども、
「シナリオを書く時は演出なども考えるべき」
と考えています。

なので実際に提出するテキストには……

・立ち絵の表示
・動きやレターボックスなどの演出
・演技の指定
・効果音などの指定

などを記載しており、
ちょっと容量が膨れ上がったりする。

「自分の意のままにしたい」とかではなく、
他の要素を考えて記載することは、
実は非常に重要な役割を持っているんです。

今日はシナリオを書く人、書きたい人に向けた、
シナリオ以外の要素を考えようというお話。

《ゲームシナリオという本質》

ゲームシナリオライターの中で、
シナリオ以外を一切考えないという人は、
恐らくいないはず。

何故なら、あくまでもそれがゲームだから


人が楽しむのは「ゲーム」という集合体で、
あくまでもシナリオ単体ではありません。

ゲームの中でシナリオを楽しむ人はいるだろうが、
シナリオだけを楽しむためだけに、
ゲームをプレイする人はあまりいないだろう。

あくまでも「ゲームを楽しむ」または、
「ゲームを通してシナリオを楽しむ」という欲求を通し、
ゲームシナリオというものは人に触れる。

だからシナリオだけ、テキストだけを考えていても、
そもそも意味がないと私は思います。


そしてゲームにおける物語性は、
シナリオ単体から生まれるものでもない。

ゲームに限らず、映画でもアニメでも、
絵、演出、人物、表情、音、声……
他の要因が物語性へと影響を与える。

……いえ、それら全てが組み合わさって、
「ようやく物語性が生まれる」
と言った方がいいのかもしれません。

それなのに、
物語だけ考えていても仕方がなくて。

そもそもの大前提として、
シナリオに関わる他分野も念頭に入れることが、
私たちにとって必要なこと
なのだと思う。


《シナリオ以外を考える方法》

とはいえシナリオライターに、
いきなり他のことも考えましょうと言っても、
簡単にはできないものです。

絵について指定するには、
まず絵の知識を得ることが必要になる。

それに絵といっても無数の要素がある。
構図、絵柄、線画、塗りなどなど。

正直、すべてを理解するのは不可能です。


なので今日は最後に、
今すぐ出来る習得法をお教えします。それは……

「あらゆるものを言語化せよ」です。

シナリオライターの強みは言葉。
それを活かして、あらゆる要素を言葉にしよう。

ゲームの要素を1つ1つ抜き出して、
言葉にし直してみる
のがオススメかな。

キャラクターなら……
・どんな容姿か?
・どんな性格か?
・魅力はなんだ?
・他のキャラと比べて特徴は?
・どういった行動を取るか?
3Dゲームのマップなら……
・どんな場所?
・床はどうなっている?
・壁はどうなっている?
・天気は?
・足音はどう鳴る?

こうして言語化すれば、
自ずと違う分野でも分かるようになってきます。
偏りをなくすために、数をこなす必要はあるけどね。

ともあれ……

言語化を通して、要素のことを知る。

それがシナリオライターにとって、
一番やりやすい方法ではないでしょうか。


《今日のまとめ》

ゲームシナリオをより良くするためには、
物語だけ考えてはいけない。

もっと視野を広げて、
他の分野もかじりつつ考えていこう。

そして仕事を得るには、
自身がその知識・技術を持っていることを、
しっかりと発信していきましょう。

note書くのオススメだよ!(仲間募集中)

という所で今回はここまで。
他にも創作に役立つ記事を書いたり……

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よければ他の記事も読んでみてください。
では、また次回お会いしましょう。

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