失敗すること
「ああ、また失敗しちゃったなぁ」
とはいえ、僕はまだ生きている。
生きているなら、また失敗できる。
失敗はいろんなことを教えてくれるから、何度してみてもいい。
今度の失敗は、通販の買い間違い。
今、DIYで古民家改修しているのだけど、資材を通販で買うことが多い。
建築資材の知識がないから、買い間違う。
建築資材は高価なものが多いから、時には数万円を払って間違うこともある。
過去には、仕事も飛ばしたし、友達に酷いこともして失ったりもした。学生時代には出しゃばりすぎてクラスでハブにされるようになったり、他人から変な目で見られたり、いろんなことがあった。
そうやって「やってしまったぁ」と思ったことが、次は失敗しないようにする方法を教えてくれた。
なにより、失敗して死ぬほど辛いことはあったかもしれないけど死ぬことはなかったし、死んでしまったら、生きていることが失敗かどうか確認しようがない。
生きていたら、また失敗できる。
失敗することは悪いことじゃない。
他人(ひと)よりもたくさんの"何か"が僕を、あなたを、満たしてくれる。
失敗は悪いことじゃないんだ。
それよりも、失敗を恐れて何もしないことは、怖いことだ。(悪いことではないけど)
何が怖いかって?
あなたの"経験"と書かれた引き出しの中をのぞいてごらん。
何が入ってる?
僕の引き出しには、「人間関係に失敗しないコツ」「仕事で人に迷惑をかけないコツ」「嫌なことを断るコツ」
あ、そうそう大事な大事な「通販で買い間違えないコツ」(笑)
引き出しの中にいろんな指南書が入ってる。
あなたの引き出しは?
もしかしたら、すっからかんの人もいるかも知れない。
それはそれで気持ちいいかも。
でも、何をしたら失敗するか分からないから、ちょっと怖い。この先、いろいろ怖いよね。
もしこの話を聞いて「やってしまったぁ、空っぽだ」と思ったのなら、これが1冊目の指南書。
–––「"経験"の引き出しを空っぽにしないコツ」。
指南書が多ければ多いほど、他人(ひと)よりたくさん抜け道を見つけられる。
遠回りしてきたはずが、近道ばっかり見つかってる。
ほら、小学生の時、帰り道とは別の方向に寄り道して、逆に遠回りの道もたくさんあったけど、その中にひとつ、抜け道を見つけたりしなかった?
そんなことしなかったって人もいるか。
誰も知らない抜け道。
普通に帰るよりも、近道。しかもちょっとワクワクする。
退屈ないつもの帰り道とは違う。
近いだけじゃなくて発見もある。
たとえば、草むらから変な虫が出てきたり
たとえば、クモの巣に水滴がついてたり
話が逸れたから戻そう。
結局、寄り道した人ほど、抜け道を見つけられると思う。
失敗をたくさんした人ほど、優しさとか幸せとかへの近道を見つけられると思う。
「ああ、また失敗しちゃったなぁ」
とはいえ、あなたはまだ生きている。
そして誰よりも、次に失敗しない方法を知っている。
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