TEN YEARS AFTER

先日10年間大学・大学院に通ってPh.D.(博士号)を取得した。普段Twitterではほぼアイドルのことしかツイートしてないから備忘録的に書いておこうと思った。

まず、修士課程に在籍してた当初、私は博士課程に進むつもりなど全くなかった。今の日本は博士が求められるような社会ではないし、むしろ「使いづらい」と疎まれるような環境であることはわかっていた。もちろん給料とかの面でも優位性は大してない。しかもしんどい。実際、私は就活をして(1社だけだけど)内定も貰ってたし、そこで働くつもりだった。しかし、父親に「博士課程に進んだ方がいい」と強く勧められて(自分の印象としては半強制的に)、内定を蹴って博士課程に進むことになった。

正直、研究が好きではなかった私は博士課程に進むのはめちゃくちゃ嫌だった。自分が研究に向いているとも思ってなかった。でも、周りの人たちに大学院に残ることを伝えると、何人かには「その方がいいと思ってたよ」と言われたのは意外だった。周りからは、自分には研究者的な面があるように見えていたのだろうか。

そんなこんなで、2017年の9月に(橋本奈々未さん卒業・引退の傷も癒えないまま)博士課程に進学して3年半かかったわけだが、進んでよかったと思うこともあった。

まず、学生という身分であることから比較的時間を自由に使えたことはありがたかった。それまでと同様にライブハウスやクラブ、映画館にも行けた。ありがたいことに、何回かBUSHBASHでDJもさせてもらえた。内定を貰っていた会社は名古屋だったので、就職していたらそうはいかなかったと思う。大阪で観た人生で初めてのStruggle For PrideのライブやTOSHIさんが帰ってきたMETHOD MOTEL、松本SONICで観たTRASMUNDO DJs。どれも忘れられない。

乃木坂のライブにもかなり足を運べた。5~8th Year Birthday Liveもほとんど行けたし、真夏の全国ツアーも2018~2019で名古屋、大阪、福岡とかなり遠征できた。西野七瀬さんの卒業コンサートはチケットが取れなくてライブビューイングで観たのは一生後悔する予定。また、2019年の福岡、大阪、神宮でもらった賀喜遥香さんからのレスを一生脳内再生して生きていきたいと、斯様に思います。

あとは英語への抵抗もかなり減った。専攻のプログラムの一環でトロントに行けたり、英語の論文書いたり、研究室内の留学生と話したりとかなり良い経験になった気がする。

ただ、基本的に博士課程ってのはキツい。実験して、論文書いて、学会出て、後輩の面倒見て、指導教員の雑用やって...相当研究が好きか将来的に海外で働くことを視野に入れているという人じゃない限り、私はあまり勧めない(海外は博士号持ってなきゃ話にならない可能性もあるので)。あまりのキツさに病んでしまったり、失踪してしまったりするという話も聞くし。自分自身も現段階では本当に進んでよかったと胸を張って言えるわけではない(達成感はあるけど)。でも、その分自分を鍛えることは確実にできると思う。

4月からは同じ研究室で研究員という形で働くことになっているので、基本的な生活サイクルは変わらなさそうだけど、とりあえず一区切りってことで。お疲れした。

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