迷ったり考えすぎた時につぶやいて自分にかけることば~春日山城壁書~
こんにちは、両兵衛です。
今回は座右の銘というと大げさですが、年始ですので私が自分を律する必要があるなと感じたときに思い出すことばを取り上げます。
「春日山城壁書」という春日山城内に掲示されていた文書があります。春日山城は越後国(新潟県)にあった上杉謙信の居城です。この壁書は謙信が掲げていた今でいう会社の社訓といったところでしょうか。
冒頭部分にこうあります。
運は天にあり
鎧は胸にあり
手柄は足にあり
この後は、敵は手のひらに入れるようにして(有利な状況にもちこんでということでしょう)戦えであるとか、死ぬ気で戦えば生きられるが生き残るつもりで戦えば必ず死ぬものである、といった心構えが続きます。
YouTube「川中島へ出陣じゃ」でもまだ見られるかもしれませんが、大河ドラマ「風林火山」で壁書を台詞として扱っています。川中島へ出陣の際、GACKT謙信が味方の士気を上げるため、緒形拳さんら家臣一同の前で話す場面です。これがまあとにかく格好よかった。
話を壁書の冒頭部分に戻しましょう。
短いことばですので解釈は人によると思いますが、私はこう解釈しています。
運は天にあり
運の良し悪しを決めるのは天なのだから気にしても仕方がない。
鎧は胸にあり
鎧、つまり自分の身を守るものは、胸、自分の中にある志や経験、学びである。
手柄は足にあり
結果が欲しければ手足を動かして行動すべきである。
何か始めようか迷ったり考えすぎているなと感じた時、つぶやくことで名将上杉謙信に叱咤されているようで身が引き締まります。
気にするな己を信じて動けと。