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2代目代表が組織に溶け込むために取り組んだこと

こんにちは。株式会社アカリク 代表取締役の山田です。

note第3弾となる今回のテーマは、「組織への溶け込み方」について書いてみることにしました。

事業継承し社外から2代目代表に就任した私が、アカリクという組織に受け入れてもらうために取り組んだことや心掛けたことをご説明します。私のように創業者からバトンを受け継いだ経営者がいらっしゃれば、このnoteが参考になると嬉しいです。

この記事では 

・ファーストステップは「人となり」を知ってもらう
・セカンドステップは「得意領域」でバリューを出す
・新米経営者としてあるべきマインド

・私が思うキャリア論

このようなテーマでまとめていますので、最後まで読んでいただけると嬉しいです。

まずは「人となり」を知ってもらう

2021年の4月、アカリクの2代目の代表に就任しました。

代表就任が社内に正式に告知されたのは、3月頭に開催されたキックオフミーティングでしたが、アカリクには2月頃から営業組織のアドバイザーとして顔を出していました。

3月のキックオフで、前代表である林さんから「若くてモチベーションの高い後継者をずっと探していて、ようやく山田さんを見つけた。新しい舵取りを彼に任せます。」といった言葉をかけていただき、改めて皆さんにご挨拶をしました。

そこでは、私が「知恵の流通の最適化」というアカリクのミッションに惹かれて入社したということや、主役である社員皆さんの能力を最大限に引き出すことが私の役割であること。などといった話をさせていただきました。

突然得体の知れない私が代表になることが、社内に与える不安は大きいと思っていました。ですから、まずは山田という人間を知ってもらうことを意識しました。

間違った方向に改革をされてアカリクの良さが消されてしまうのではないかという不安を与えないために、1on1を通じて直接話しをしたり、社内報やポッドキャストなどを使って、自分の人となりを発信しました。すぐに距離が縮まったわけではないですが、私の「人材ビジネスにかける想い」や「アカリクのサービスに対する思い入れ」を知ってもらうことで、徐々に距離を縮めることができたと思っています。


自分のバリューを発揮して信頼を構築する

人となりが大体分かってもらえると、次は「経営者として、ビジネスマンとして、能力はどうなのか」が問われます。

仕事をする上で、信頼は非常に大切です。人は、成果を出していない人からのアドバイスよりも、成果を出して信頼できる人のアドバイスの方が、同じ内容でも受け入れやすいです。そこには、役職は関係なく、ビジネスマンとして信頼できるかどうかが問われるのだと思っています。

私が経営者としてどれだけキレイな言葉を並べたとしても、そもそも信頼されていなければ人の心を動かすことはできません。ですから、人となりを知ってもらった次のステップとして、自分のバリューを示して信頼を築くことが重要でした。

信頼を獲得するために自分の得意領域を改めて考えてみました。すると、長きに渡って実績を上げ続けてきた「人材紹介事業」と「営業」の経験・ノウハウであると分かり、この武器を使って早期にバリューを発揮することができれば、皆さんからの信頼獲得に繋がると考えました。

人材紹介面では、代表兼務で人材紹介事業部の本部長に就任しました。事業部全体の数字を把握して、役職者MTGにて積極的な改善提案を行いました。また、メンバー全員の週報を確認して、個別でコメントを入れて、積極的に現場へノウハウの共有を行いました。

営業面では、過去お世話になったお客さんなどとの繋がりを辿って会食を実施したり、外部のカンファレンスや交流会を通じて様々な方とお会いしてアカリクの良さを発信しました。そこから、多く受注に繋げることができ、数字としてインパクトが大きいわけではないものの毎月コンスタントに業績貢献ができました。

このことで「社長自ら営業に動いて、現場もしっかり見てくれる。自分達も頑張らなくてはいけない」といったようなポジティブな声が増え、会社全体の士気が徐々に高まっていくのを感じました。

このように、「自分は会社のために何ができるにか」を考えて行動することが、社内での信頼構築につながったのだと思っています。

その後、CROとして初音ミクを迎え入れたり、ロゴの刷新や新規領域参入などアカリクとして新しい施策を数多く実施しましたが、現場からの反発は全くありませんでした。特に、初音ミクを迎え入れる際は、どちらかというと硬派な企業イメージであるアカリクにとって少しチャレンジングな試みでしたが、すんなりと理解が進みました。きっと、うまくアカリクに溶け込むことができたからではないでしょうか。

全力廻り道

何か新しいことにチャレンジする際に、サイバーエージェントの藤田さんの「全力廻り道」という言葉を大切にしています。何事も最短ルートで達成できるわけではなく、合理的に進めようという考え方に囚われ過ぎると実は遠回りになってしまいがちです。何事も食わず嫌いせずにやってみないことには、判断ができませんから、全てに全力で取り組む姿勢が重要なのです。

経営経験がなく右も左も分からなかった私は、とにかく色んなことを経験してみようと思いました。休日ゴルフのお誘いも断らず、経営者の交流会にも顔を出し、会食の依頼や取材も基本的に全て受けました。

全力で取り組んでいるうちに、自分に合うのか合わないのかをひとつずつ身をもって確認することができました。また、様々な経営者の先輩方からいただくアドバイスも、ひとまず忠実にやってみて、上手くいったのかどうかを判断して、新しいものをとにかく無駄にしないように心掛けました。このような経験が、どんどん地肉となっていったのです。

「深さ」と「幅」がある人材が組織を成長させる

最後に、ここまでのお話を踏まえて私のキャリア論について皆様にお伝えしたいと思います。

私は、通常業務を毎日こなすだけではなく、新しいことに積極的にチャレンジしてきました。昨今は、T型人材という言葉をよく耳にしますが、キャリアにおいては何か1つの専門性の「深さ」と、様々なことにチャレンジする「幅」が大事です。専門性が深ければ職人にはなれるかもしれませんが、その範囲に幅がなければゼネラリストという観点では弱くなってしまいます。

私の場合、長年取り組んできた人材ビジネスという深さを持ち、営業やマネジメント、マーケティング、社員教育から採用まで常に色んなことにチャレンジし続けて幅が広がることで、視野が広がり視座が上がりました。

それぞれの業務の共通点や繋がりが見えると、それまで点で見ていた仕事を線や面として俯瞰的に捉えられられるようになり、仕事がどんどん楽しくなるのです。全ての繋がりが見えると、ミスが起きた時に「他人が悪い」のではなく「自分がアシストできたら回避できた」と自責で捉えられるようにもなっていきます。組織にそういう考え方の人が増えると、会社全体が良くなって成長できるのではないでしょうか。今後も人材ビジネスに携わる者として、このような人材を増やせるよう努力していきます。

この記事を読んで、アカリクのミッションや、私の考え方に共感してくださる方がいれば、ぜひ弊社にジョインしていただきたいです。社会貢献性の高いアカリクの事業に、ぜひ皆さんの力を貸してください。

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