見出し画像

【続き】カメラマンが売れるために考えたこと

建築の写真や動画を撮影している矢原です。
以前「技術のあるカメラマンに売れていない人が意外と多いのか」書かせていただきました。それを踏まえて自分に落とし込み、じゃあどうすんや。というところを書いていきます。

今回は経営の観点から自分の事務所で実施していることについて書いていこうと思います。
固い話ですし、大体のカメラマンは感覚でやっているもしくは気にしていないところです。みんな気にしていないから、

「偶然時代に合った写真を撮る+偶然人柄がいい+偶然認知が広がった」人

が勝つ運ゲーをしてしまっていると思います。あえて偶然と書いています。狙ってできることもありますが、できないこともあります。ぼくはこの運ゲーではおそらく負けるので理論で勝負します。では前置きは長くなりましたが落とし込みをしていこうと思います。



現状の課題は「新規顧客の獲得数アップ」です。
この課題はこれからカメラマンになる方、学生さんや副業も既に実際にお仕事でお金をいただいている方ももっと売り上げ上げたい方もどこかで引っかかるところがあると思います。

僕は既にクライアントがいる状態なので、この状況から新規顧客をどう増やしていくのかを考えました。まずは僕の現状を書き出します。

・僕のコンテンツ
 建築写真の写真や動画
  →データ納品・アルバム・額装

・僕のクライアントや市場
 クライアント 設計事務所・ゼネコン
 市場     建築・建設業界

・弊社のコンセプト(思いや方向性)
 建築物や建造物、内部空間、ランドスケープなどの撮影活動をおこなっている写真事務所です
「どんな人に、どんなかたちで、伝えたい作品を撮るのか」を考え、みなさまにとって効果のあるもの、活動に活力をあたえることのできるかたちを提供するよう努め、誰もが発信できる時代の中で、新しい写真・映像のかたちを見据えて撮影に取り組んでいます

以上となります。これはHPに実際に書いています。

読んでいただいてわかるとおり発信力が弱いコンテンツで、コンセプトも弱いです。
要は僕は建築写真を撮影するカメラマンです。
これをどう見せるかがコンセプトなわけですがフワッとしてます。

写真の力で技術力でうまさで集客することが普通じゃないの?と思いませんでしたか?わかります。いい写真、他の人より優れた写真を撮れるようになればいいじゃんと。でも僕は新規顧客に困っているので、圧倒的な写真はまだ撮れていないということです。逆にみなさんの写真が圧倒的ならもうこの記事は不要です。長いし他の記事を読むことをおすすめします。



それでもクライアントはいるという現状がどいう意味なのか
去年のリピート率は89%でした。
これは写真は悪くない、むしろ数字からは客観的に見ても写真の質は偏差値55くらいはあると言っていいでしょう。(いいよね?)
でも困っている。なぜか。既にいっぱいカメラマンがいるからです。今からカメラマンになる方も既にカメラマンの方も、ジャンルは違えど僕とみなさんは同じ状況だと思います。じゃあどうしましょうか?技術を磨いて偏差値60を目指します?それとも営業力で圧倒的な数の力でやります?単価で売上をあげていきます?SNSバズらせます?僕はこの問題を経営の観点から解決しようと思いました。つまり、技術を磨いて偏差値60を目指すことを横に置いておくことを決めました。


僕がやりたいことは写真の力以外の戦う武器を手に入れると言うことです。
人柄やトーク力もそのひとつです。みなさんはどんな武器を持ちますか?
僕はこんなことをしました。


難しい横文字を理解する・・・
ヴィジョン、コンセプト、ブランディング・マーケティング、KPI、PODなどなど身体がゾワゾワするような横文字を理解して自分に落とし込みました。

その結果、

他のカメラマンと何が違うの?
頼んだらどうなるの?
何を約束してくれるの?
いくらなの?

という質問の答えが魅力的だったら、圧倒的な写真以外の武器を手に入れたということになると改めて思いました。みんなやってるよと思った方、甘いのです。浅いのです。武器になるほど詰めて考えるのです。
そうすれば圧倒的な写真という日本刀だけで戦うよりも銃や爆弾、はたまた戦闘機を使った方が勝ちやすいよねってなるんです。

そしてファッションならファッション、料理なら料理のジャンルの中で、あまり人がいないところにポジションを取る必要があります。このポジションを決めるのはリピートしてくださったクライアントです。なにかしらの良さを僕やみなさんに感じてくれているから選んでいただけていると思います。ここで気をつけないといけないことは、自分で自分が選ばれている理由を想像しないこと。ちゃんと聞くことです。思っても見ないところを指摘いただくことは少なくありません。


これらを踏まえて
私は〇〇なカメラマンです。(コンセプトやブランディング)
××が得意(武器)でクライアントの△△なニーズに応えられます。(約束できること)
料金は□□です。(単価)

となります。これを研ぎ澄ますのです。
ここまで書いていて思うのは書くことは簡単、考えることは難しい・・・
僕も完全にフレームが決まっているわけではありませんが、みなさんもここから逃げずに考えてみませんか?ここを避けると圧倒的な写真を目指す、戦国時代の武士になる他ないと思います。(そういう方にみんな憧れるのは知ってるし僕もそう)

大半の武士たちは思うのです。
SNSで見た他のカメラマンの写真を、自分の方が上手いのになんで・・・と。
そして言われるのです。
めっちゃうまいラーメンとくっそうまいラーメンの違いわかる?と。

じゃあ知ってる方を食べるよね?見た目おいしそうな方食べるよね?立地がいい方に行くよね?注文して早く出てくる方にいくよね?一人で食べやす方頼むよね?デートで行きやすい方に行くよね?などなどラーメンも美味しさ以外でいっぱい勝負してます。


ほとんどのカメラマンが独立したら確実に、社内競争でもほぼほぼこの壁に当たるので考えて考えて一緒に頑張りましょう!そしてちゃんと認知を得るためにドブ板営業、SNSなどなんでもやりましょう!




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?