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Alexa でオンライン帰省 ~離れた拠点間のビデオ通話のサンプル紹介

2021年1月7日、緊急事態宣言が再発令されました。
できるだけ外出は控えたい昨今、帰省せずに正月を過ごした人も多いと思います。そこで誰かの役に立てばと思い、 Amazon Echo Show (Alexa)を使ったオンライン帰省や、離れた拠点間のビデオ通話のやり方について、我が家をサンプルとしてご紹介します。

他拠点 Alexa 間のビデオ通話の図解

まずはじめに利用ケースを7パターンに分けて図にしてみました。

①自宅から田舎かけるパターン(オンライン帰省)
②自宅から田舎にプライバシーを配慮してかけるパターン
③妻の仕事部屋から自宅にかけるパターン
④妻の仕事部屋からデバイスを指定してかけるパターン
⑤スマホアプリから Echo にかけるパターン
⑥スマホアプリ同士はNG
⑦外出先から自宅へかけるパターン

PDFを配置しておきます。
一括でご覧になりたい人はこちらかどうぞ。
後ほど1枚ずつ画像と共に解説します。

※素人の検証なのでその点はご了承を。
※誤情報がありましたらご指摘ください。

サンプル構成(我が家のケース)

次に画像の情報を補完しておきます。

■システム構成
自宅:Echo Plus ・ Echo dot ・ Echo Show 計3台
田舎:Echo Show 1台
妻の仕事部屋(別の建物):Echo Show 1台
私と妻のスマホ2台にAlexa アプリをインストール

3拠点、7デバイス間で通話ができます。
ただ今回は主に Amazon Echo Show(画面付きデバイス)による ビデオ通話に絞ってのご紹介になります。

■家族構成
我が家:夫(私)、妻、息子
田舎:父、母

妻は平日日中、自宅とは別の仕事部屋で仕事をしています。また両親は他県の故郷におりリタイア済みなので常に在宅しています。

■事前準備
田舎の両親はスマホリテラシーがゼロ。ガラケーしか使えません。そんな訳で Amazon アカウントも未所有。設定も全てこちらでする必要がありました。ただインターネット回線は開設済みなので、そこから先を私が担いました。手順は以下の通り。

1.We-Fi ルーターと Amazon Echo Show を購入
2.「1」で購入した構成で、Echo のネットワークを設定
3.両親用の Echo だが私の Amazon アカウントで認証設定
4.Echo とルーターを田舎に送付。
5.コンセントとルーターへのLANケーブル接続だけしてもらう。

これで OK です。
図0のような構成になりました。

Alexa間通話の図解000

図0:基本構成

では実際の利用ケースを図と共に簡単に解説していきます。

①自宅から田舎かけるパターン(オンライン帰省)

まず今回、一番実現したいパターン。
これのために画面付きの Echo Show を買う、という人もいると思います。

リビングにある Echo Show から 田舎の両親のもとの Echo Show にビデオ通話をする場合、以下の画像のようになります。

Alexa間通話の図解001

図1:自宅から田舎へ「呼びかけ」

「アレクサ、田舎のエコー(デバイス名)に呼びかけて」
基本これだけでビデオ通話できます。

同一アカウントで認証しているデバイス( Echo )同士であれば「呼びかけ」機能を使ことで、着信側の操作なしで自動でつなぐことができます。ITリテラシーが低い高齢者や子ども、寝たきり状態の方などと通話する際は重宝します。

このパターン①が全ての基本となります。

②自宅から田舎にプライバシーを配慮してかけるパターン

「呼びかけ」は楽ですが、突然「呼びかけ」でつながっては相手側のプライバシーが守られません。親子といえど礼儀ありです。
そこで両親が慣れてきたら、または電話で案内しながら、両親に意志を込めて着信してもらえるよう案内して「コール」を使います。

Alexa間通話の図解002

図2:自宅から田舎へ「コール」

画面付きの Echo であれば画面をタップして受話。音声オンリーのデバイスであればアレクサの案内に対して「はい」と答えるか「受けて」などど返答すれば受話できます。(拒否もできます)

今は我が家の主流はこちらです。

③妻の仕事部屋から自宅にかけるパターン

息子は小学校低学年なので15時頃には帰宅します。妻は離れた仕事部屋にいて、私は在宅ワークが基本ですが勤務中なので、どちらも夜まで子供の相手はできません。また学童保育は肌が合わず辞めてしまったので、夕方は7歳児がひとりで過ごすことになります。
そこで妻が仕事部屋から息子の様子を見守るために Echo Show を導入しました。

ここで問題が発生。
妻は私とは別の Amazon アカウントを所有しているので自身で認証設定したのですが、妻のアカウントから私のアカウントに「コール」すると全デバイスに向けて「コール」されてしまうことが分かりました。デバイス指定の「コール」はできません。

Alexa間通話の図解003

図3:別アカウントからの「コール」は全デバイスに発信

間違えて田舎の両親が受話してしまう可能性があります。また遊びに熱中している7歳児が、Echo のコールに気が付く可能性は低く、受話操作をしてくれそうにもありません。

④妻の仕事部屋からデバイスを指定してかけるパターン

そこで妻の仕事部屋の Echo Show ですが私(夫)のアカウントで認証し、同一アカウント群のデバイスにして、田舎の Echo と同様にしました。

Alexa間通話の図解004

図4:同一アカウントならデバイス指定で「呼びかけ」可能

これで妻の仕事部屋からも自宅リビングのデバイスを指定してビデオ通話をかけることができます。また7歳児が遊びに熱中していても、自動的に受話するので妻も安心して見守りができます。

⑤スマホアプリから Echo にかけるパターン

実は Alexa は Echo にだけ搭載されている訳ではなく、スマホ用アプリもあります(android、iOS共に)。ちなみに windows10 アプリだってあります。だから Echo Show 1台を離れて過ごす親御さんに送れば、わざわざ自宅用に2台目を購入しなくてもオンライン帰省が可能です。

Alexa間通話の図解005

図5:スマホアプリからの「呼びかけ」

我が家でもまずはお試しで Echo Show を田舎に送り、しばらくはスマホを使って両親とビデオ通話していました。スマホのバッテリーがガンガン減りますが、何も問題なく通話できていました。

⑥スマホアプリ同士はNG

あくまでも Alexa は Echo デバイスの音声 AI という位置づけなのでしょう。スマホアプリ同士の通話は「呼びかけ」も「コール」もできないようです。

Alexa間通話の図解006

図6:スマホアプリ同士の通話はできない

⑦外出先から自宅へかけるパターン

しかしスマホの Alexa アプリの利点は、外出先にいても自宅のデバイスに向けて「呼びかけ」で通話をすることができることです。もちろん「コール」もできますし、田舎の Echo とも通話できます。

Alexa間通話の図解007

図7:外出先からスマホアプリで「呼びかけ」

なお逆に Echo デバイスからスマホアプリに「呼びかけ」も「コール」もできないが、図3で示したように別アカウントからの「コール」はできる。ただしスマホ同士はダメ。この辺りが複雑で混乱する原因だと思われます。

基本的に、「呼びかけ」は同一アカウントの別デバイス間で利用。「コール」は別アカウント間で利用、というのが Amazon 側の想定した利用方法のようです。しかし同一アカウントで「呼びかけ」も「コール」も使えるので混乱してしまいます。今回図解したのも、その辺りを家族に説明する必要性からコンテンツ化した次第です。

おわりに

この情報は執筆時の2021年1月9日時点のもの。
お分かりだと思いますが、GAFAMのサービスは平気でガンガン変更をかけてきますので、変わることが予想されます。ご了承を。また間違いを見つけたら教えていただけると助かります。特に⑥⑦のスマホアプリの辺りは、実はあまり自信がありません。(スマホ間で OK という情報も)

オンライン帰省も、スマホのLINEアプリなどのビデオ通話アプリを使う方法もあります。しかし先に書いたように私の両親はこの辺りに疎くアレルギーがあり、覚えてくれません。以前はタブレットに Skype を入れて渡していたのですが、通話の度に次々起こるトラブルにうんざりして今の形に落ち着きました。おかげでほぼトラブルなく平和に過ごせています。

2020年4月の緊急事態宣言中には、ビデオ通話をつなぎっぱなしにして、両親に休校中の息子の見守りをしてもらっていました。オンライン越しとは言え、祖父・祖母・孫がお互いの存在を意識して過ごすことができて、いろいろと良かったと思っています。

よろしければ参考にしてください。



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