見出し画像

キャリアの選択について

私、たまに社会人SNSや社会人マッチングサイトなどでやり取りした人のキャリア相談をしてたりします。先日20代前半の、第二新卒くらいの子とキャリア相談をしている中で「将来は事業開発をしたいからコンサルに行こうと思う」と言われて、強烈な違和感を感じました。

話を聞くと、Wantedlyで調べると事業開発は経験者を求めている、ということ。そして経験者以外にはコンサル経験者優遇!というコメントがあったということ。よし、コンサルだ!となったそうです。

しかもその子の場合、厄介なことにコンサルというものに幻想と勘違いを抱いていて。大手だと作業ばかりだから、即戦力になれる小規模へ!という謎理論のもと行動した結果、零細コンサルから内定を得たとのこと。
その状態で相談を受けたので、自分の感想として「俺なら行かない」「コンサル行くなら大手、あるいは特化型で実力あるところ」「そもそもで第二新卒のポテンシャルがあるなら、いくらでも事業開発ポジションあるはず。俺ならそっち探してチャレンジする」「もちろん選択をするのは自分だから、内定出てるコンサル選択するなら応援する」と伝えました。その後どんな選択したのかは知らないですが。

コンサルが何してるのか、とか。なぜ大手がいいのか、とかはちょっと置いておくとして。私自身はコンサルから事業会社に移り、今は事業開発推進をしています。が、コンサルスキルが直接的に事業開発に生きたことってあんまりない気がしています。
もちろん、ロジカルであることやビジネスコミュニケーション、仮設分析などはそれなりにあって、それらを仕事で使えている実感はありますが、それって事業開発に直接生きてるというよりかは一般的なビジネススキルがそれなりにあるので仕事がしやすいってだけで。
事業開発したいんだったら、最初から事業開発してた方が良かったなとか。営業経験しておけば良かったなって思ってます。今でも。

当たり前なんですが、コンサル10年経験したマネジャーが事業開発するより、新卒で営業を数年経験して、事業開発して5年目!みたいな子の方が圧倒的にバリュー高いんですよね。

事業開発の求人を見たらコンサル経験者優遇みたいな表現があったから、コンサル選択する!ってのは短絡的だよなとは思いつつ、そういう求人が少なからず人のキャリア振り回しているなと感じたりしました。何領域のコンサルかによって、得られるものややれることも全然違うのに、一概にコンサルってくくりで書くのもやや乱暴だし。そもそもで、コンサルという名の…みたいな会社もたくさんあるし。

まぁ、こんな人たちに対して自分の経験を話したうえで、考えるきっかけを与えたり、行動のきっかけを与えることはとても楽しいなと思っています。これがビジネスになるかはわからないけど、キャリア相談やコーチングってものをやりたがる人の気持ちが少しわかってきました。
私も、特に悩めるワカモノに対してのベターな選択肢を与えられるよう、日々いろんなものを吸収していきたいなと思っています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?