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シャニPについて考える 前編

初投稿です

もし目についた方いらっしゃいましたらよろしくお願いします


私シャニマスが好きでして、それらの印象深いコミュの内容を考察なりしている内にこの物語の主人公であり、我々プレイヤーの分身でもあるシャニP自身が妙に気に入ってしまいました

しかし、界隈では彼に対しての評価や人物考察などがあまりに多岐にわたり整合性が見られず、解釈違いを起こすことが多いため、何故そのようになってしまうのかについて考えてみました

以下本文になります


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1シャニPは完璧超人?

まず最初にシャニPを語るときによく見られる感想のひとつを考えてみます
これにはまず彼がプロデュースを行う場合において大切にしている部分である”理解”と”信頼”がキーになっていると考えられます

まずは理解について
彼はプロデュース中度々「アイドルを理解したい」と口にしています
凛世の『水色感情』のtrueエンドにおいて彼女の変化を他人に指摘され、それに気づけなかった彼がより凛世を理解したいと決意を新たにするシーンなどは記憶に新しいですが、それ以外にも『雪染めロマンティカ』の咲耶にコミュにおいて、何かを悩んでいた彼女に対して「咲耶の話を聞きたい」と言葉にしていたりと、相手を理解することがより真摯なプロデュースに繋がるのだと彼は感じているのが読み取れます

そしてそれに伴って必要になってくるのが信頼です
相手の気持ちを口にしてもらうためには当然相手から信頼を勝ち得ないといけません
そして、大半が未成年兼学生の少女達が所属する283プロにおいて、数少ない成人男性であり、尚且つ彼女達のプロデュースを行うという立場の彼がそのために考えたのが「大人として頼ってもらえる人間であるようにしなければいけない」ということなのです

これは彼のことを特によく観察している結華に『それなら目をつぶりましょう』のコミュ4において体調不良の身であっても無理をする理由として、それを「かっこよくて頼れるプロデューサーであるために必要な無理」と指摘されているあたりからも伺えるわけですが、彼はそれを例え無理をしてでも手に入れないといけないものであると特に重要視しており、アイドル達の悩みや不満を受け止めらえる存在でいたい彼にとっては「アイドル達のことを理解したい」という最大の目標のためにとって必要なことなのです

そうして彼が作り出した大人の仮面が有用に機能している一例が樹里です
自身の過去を疎ましく思う樹里は、バスケットという過去から逃れるために髪を染め立ち振る舞いを変え、そしてそれがまた更なる世の中との壁を作り結果として過去から逃れられないというジレンマを生み出してしまいました
ただシャニPは彼女のそういった過去を全て肯定し、立ち振る舞いに関してはクールで、金髪は綺麗だと評します
そして辛かった過去は今の優しい樹里を形作る基盤になっているという、いかにも年上らしいアドバイスで彼女が過去を乗り越える地盤を作り上げました

こういった彼の大人な部分に特に注目した方や、多く目についた方などが、シャニPはカッコ良い完璧超人であるかのような感想を抱いているのではないでしょうか
実際私も樹里のプロデュースをしているシャニPしか見たことがなければ、そういうふうに感じていたかもしれません


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2シャニPは青臭い?

最近アルストロメリアのイベントにおいて編集部に乗り込み、それに対して賛否が分かれたのは記憶に新しく、界隈での感想において「ガキくさい」という否定的な意見や、「青臭い」などといった意見をよく目にしました

実際イルミネ感謝祭において天井社長も彼の若い考え方について言葉にしていたわけで、いざ納得できない場面になれば取引先相手でも乗り込んでいく彼が青臭いのは間違いないでしょう

シャニPは割と仕事相手に食いついたりをすることがあります
しかしこのとき注目するべきはその行動そのものよりも行動原理のほうであると私は考えます
前述に通じるところはありますが、彼がプロデュース活動において一番優先しているのはアイドルの心です
そしてシャニPが仕事相手に対して直接的に抗議したり食い下がったりしようとするときは必ずアイドル達の心を守ろうとしているんですよね

チエルアルコにおいてめぐるが役を失って傷ついていたとき
Ring a bellのコミュ2において夏葉が体つきにたいして言われた言葉に傷ついたとき
イルミネが感謝祭にてディレクターに努力を否定されたとき

…などなどが全て、アイドルの心を守ろうとしています
逆にストレイライトランにおいてのやらせに関しては結果オーライでアイドル達に傷を残すことがなかったため、特に強く詰め寄ったりしていないわけで、これらの例を取ってみると、裏工作=悪いではなくて、シャニPは大人の事情や言動に対してアイドル達の代わりに声をあげることこそが自分の仕事であると考えているのです

これらそのものは実際青臭いことは事実ですが、アイドル達はこういった自分たちのために身体をはったり、嫌なことでも率先して行うことを躊躇しない彼を信頼しています
彼のこういった青臭い行動が子供っぽく見えるか否かは割とこのアイドルに対しての自分の立ち位置をどう判断するかによって変わってくるのではないでしょうか


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3シャニPは子供っぽい?(対:田中摩美々)

シャニPの言動がアイドルによって違う件については、以前から相手によって対応を変化させているからというのがよく言われています

そしてその例として特筆するほどに他と差があるのは恐らく摩美々と霧子でしょう(霧子については後述します)
まず摩美々に関してはよくあるやりとして、彼女からのイタズラに対して「まみみー!」と、翻弄されている描写が他のアイドル達に対して対応しているときと違いすぎるという意見をよく見ますが、私はこのときのシャニPこそが彼の素なのだと考えています

前述したとおり、アイドル達の前で大人であろうと気を張っているPですが、摩美々のイタズラという不意をつかれる行為によってその仮面が剥がれていると考えると辻褄が合うんですよね

シャニPはハッキリ言ってアドリブに弱いです
上記にもある結華のSSRのコミュ2において唐突に始まった恋人ごっこと、彼女の流れるようなアドリブについていけなかったり、シークレットヒロインにおけるtrueエンドにおいてスマートにホワイトデーのお返しをしようと準備していたにも関わらず千雪が雨に濡れていることに気をとられてプレゼントを台無しにしてしまったりと、突然起こった出来事に対して彼は割とついていけないことが多く、その状況を頻繁に要求される摩美々に対しては結果的に素で対応することとなり、無理をして高めた精神年齢が下がって見えてしまうのではないでしょうか
上記で彼の大人の仮面がキチンと機能している例として樹里をあげましたが、逆に機能しずらい例として、腹芸が得意であるがゆえに相手のそれを読み取れる子が多いアンティーカには通用しずらいのです

しかしここからは私の個人的推論になってしまうのですが、こういう彼のイタズラに引っ掛かりやすく、意外と純真で、アイドル達へ惜しみない愛情と善意をぶつけてくるような部分は、とあるアンティーカに近い人間に似ているのではないでしょうか?

そうです。月岡恋鐘です

実はシャニPの素の本質は意外と恋鐘に近いのではないでしょうか?
実際摩美々は割とシャニPと恋鐘に対しての対応が似ています
他にも注目すべきは、『フィドル・ファドル』のコミュ1においてクリスマスに対しての嫌悪が薄れている最大の理由はPであると彼女は語りますが、実際のところその切欠は『闇鍋上等』のコミュ1における恋鐘とのやりとりであったりと、彼と彼女がアンティーカに与えている影響の種類は割と似ている部分があるのです(結華のように異性としての感情は別ものですが)
そして彼の思い描く大人としての理想像は彼女達の前では割と空回りしがちですが、そんな彼の誠実な本性が実はアンティーカの太陽である恋鐘に似ているからこそ、彼の存在は恋鐘と同じくアンティーカのひねくれ少女達に刺さるのではないでしょうか?

あ、これ(P=恋鐘説)私の妄想ね!!


ちなみに『シークレットヒロイン』においてこういったシャニPの意外な一面を見た千雪はそれを「完璧な大人であることが一番大事なのではない」と自身の壁を乗り越えるための切欠とし、『窓辺・サイレントタイム』のtrueエンドではシャニPは敢えてそういった自分の幼い部分を口にすることで果穂の悩みを解決する助力したりと、割と結果オーライに働いている部分もあります


もし読んでらっしゃる方がいらしたら長くてすいません

続きます

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