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伝説の掲示板やアシュトンマニュアルや内海聡さん

前々回の投稿の続きとなります。今から十数年前の2010年前後、一般人が依存や離脱の情報を得ることが極めて困難だった頃、頼りにされていた掲示板があったということを前々回の記事でお話ししました。

その掲示板でもアシュトンマニュアルが紹介され、恐らく主に管理人のたまごエンジェルさんだったと思うのですが、誰かが細切れに翻訳しながら、ベンゾ離脱の情報を共有していました。

私自身もアシュトンマニュアルやアシュトンさんの論文を引用しながら、他の投稿者の悩みに助言をすることもありました。この画像のやり取りがその一例です。バッファローというハンドルネームが私。懐かしー笑 読めるかな?


伝説の掲示板で情報共有し合う当事者たち

当事者たちの必死な様子、伝わりますかね?

ベンゾ依存や離脱に関して、当時は、アシュトンマニュアルやアシュトン論文が、唯一の情報源と言って差し支えなかったのです。いや、もうひとつ、当事者たちの拠り所があったことを思い出しました。そう、内科医の内海聡さんたち有志が運営する掲示板。

言い換えると、2010年前後の精神科医たちは依存者を大量生産するばかりで、あとは我関せずを貫き通していたのです。清々しいまでにほったらかしでした。

私はアシュトンさんの信者でもありませんし、先鋭化し暴走する今の内海さんの活動に賛同する気には全くなれません。この点は何度でも強調しておきたい。

それでもそれでも、しかししかし、当時の内海さんの存在価値を全否定する気にも全くなれないのです。暴走する薬漬けメンタルヘルス問題に関して言えば、内海さんは、あの頃の大多数、ほぼ100%の精神科医たちよりも、はるかに意味のある存在であったと言わざるを得ないのです。自浄作用を持たない、救いようもなく無責任な、大多数、ほぼ全員の精神科医たちに比べると、ずっとずっとまともに見えたというのが率直な実感です。

そういう当時の実態を肌感覚で知らないであろう若手精神科医が、アシュトンマニュアルや内海さんを一方的に無邪気に論評する様子を目にすると、強烈な違和感を覚えてしまうのです。

いやいや、貴方の先輩医師たちが、どれほど無責任だったか、自覚できていますか?そこを意図的にスルーしていませんか?或いは、その病識がないのですか?

そう突っ込む衝動にブレーキをかけることは、私には難しい。それくらい、当時の精神科医たちの無責任ぶりは救いようのないレベルだったのです。



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