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「二兎を追って二兎を得る生き方」

「二つのスポーツは子供の夢」と語ったディオン・サンダース氏。

MLBとNFLの二つの異なるプロリーグに同時期に在籍していたアスリート。二刀流をプロのレベルで成し遂げたその身体能力に迫るだけではなく、1992年10月11日と12日の二日間の行動に深く迫ったドキュメンタリーを視聴しました。

アトランタを本拠地とするMLB球団とNFL球団で同年にプレーし、2日間で3試合に帯同するためチャーター機を使って移動。これを可能とするため、ナイキが一躍を買って出て実現させました。

結果的にはこの二日間が物議を醸し、「二刀流」としてのキャリアは短いものとなりました。これで考えさせられるのが、何事においても二刀流や三刀流での復業の両立は可能なのかということ。

私も実はNBAとMLBのチームと現在契約をしています。ワシントン・ウィザーズでの仕事を受ける前からMLB球団のシンシナティ・レッズとも2017年から仕事をしていました。一応証拠として、この記者会見では10分18秒付近で名前も呼び上げていただきました。

職人気質の方々からすると1つのことに集中しろ。拡大する復業制度に対しては時にそんな意見も飛び交います。

私も両方で正社員という立ち位置ではないため、両立出来ているだけかもしれません。ですがこの二つの仕事だけでなく、帰国時には再開する予定の日本での活動を含めて全てが繋がるんだと個人的には思っています。

「ふくぎょう」の考え方では、どちらに当てはまるのかといえば、おそらく「復業」の方になりますね。

「二兎を追って二兎を得る生き方」を応援するHARESでは、サラリーマンかフリーランスかに関わらず、本業の傍ら「マイプロジェクト」を持ってはたらく人を「複業家」と呼んでいます。

今ではスポーツ界の先輩方の多くも「個人」として複数の組織に関わっています。ONE Championship日本支社代表を務める秦アンディ英之氏がJリーグの特任理事に選任されたり、Bリーグの新チェアマンに就任する島田慎二氏も副会長は辞任せざるを得なくなりましたが、全日本テコンドー協会の理事の役割も続ける模様です。

私は業界の先輩方がやっていることには全く持って足元にも及んでいません。ですが島田さんのおっしゃるように自分の役割の一つが何かを見つめ、出来ることを色んな形で続けることは結果的に関わる全てへ還元することに繋がるのではないかと思います。

徹底的に膿を出し切って、選手が良い環境で競技に取り組めて、開かれた競技団体にしていくということを、しっかり伝えていく。これも私の役割の一つではないかと思っています。

どんな形であれ、この時代にNBAとMLBの二つの球団で給料をもらい、仕事が出来ている幸運に感謝しつつもっと見識を広げ、人に会い、自分の出来ることも増やしていきたいと思います。

日本での活動も改めて再開していきます。引き続き、ご一緒できる機会がありましたらいつでもお声がけください。日々平熱が確認出来ている外出自粛期間も間も無く終わりを迎えます。

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