見出し画像

旅の出会いは小説よりも奇なり。

僕は昔から、漠然と宇宙に興味と知的好奇心をもっていました。

ただ、自分の目で宇宙を見るほどの度胸も才覚もなかったので、宇宙飛行士にはなりませんでした。その代わり、ではないですが、いまでは物理を通して宇宙を眺める天文学者になりました。

突然ですが先日、研究会に参加するため、ロシアへ行った時の話です。
その夜、滞在中のホテルのレストランにて、数人でビールを飲んでいました。すると隣の席のロシア人2人組に、英語で「お前ら天文学者なんだろう?」と話しかけられました。日本人がもの珍しかったのだろうか、なんてと思ってたら、

「俺は宇宙飛行士だ。」

と彼は言うのです。なんと、本物の宇宙飛行士に気軽に遭遇してしまった。

名前はアントン・シュカプレロフさん、日本人宇宙飛行士の金井さんと同時期だったとか。その夜、僕は子供の頃の自分に代わって、彼の目で見た宇宙の話をたくさん聞きました。

世界は見れば見るほど面白い。もう一度あの頃の気持ちで頑張りたいと思わせてくれる、決意あらたまる旅の出会いでした。

いただきましたサポートは、学術研究への支援として使わせていただきます!