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燕三条工場の祭典、世界一に!

ベトナム出張記に続きまして、今回からドイツ出張記を。こちらも数回シリーズを予定しております。

2022年10月26日~30日にかけて、ドイツに出張に行ってまいりました(2泊5日のタフなスケジュールでした・・・)

ドイツ料理のお話はまた今度

目的は、2021年11月に開催された燕三条工場の祭典「Tsubame-Sanjo Factory Museum」(燕三条ファクトリーミュージアム)が、世界三大デザインコンテストのひとつであるRed Dot Design Award(レッド ドット デザイン アワード)の「ブランド&コミュニケーションデザイン部門」の授賞式に参加するため。

授賞式会場の「コンサートハウス・ベルリン」

燕三条工場の祭典は、地場産業振興センターの事業です。今年は三条市長である私が地場産業振興センターの理事長ということもあり、代表して行ってまいりました。

『Red Dot Design Award』について

1955年に創設された世界最大級のデザイン賞『Red Dot Design Award』は、ドイツの『iF DESIGN AWARD』、アメリカの『IDEA』と並ぶ世界三大デザイン賞として知られています。

プロダクトデザイン、ブランド&コミュニケーションデザイン、デザインコンセプトの3つに分類され、グランプリは各部門の最高賞「Best of the Best」に選ばれた作品から特に優れた作品に与えられる賞です。

燕三条工場の祭典実行委員会プレスリリースhttps://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000009.000021821.html

今年のRed Dot Design Award、世界中から9000を超える応募があり、こちら ↓ のプレスリリースのとおり、最高賞である「Best of the Best」の受賞の知らせが実は事前に届いていました。

今年のブランド&コミュニケーションデザイン部門の「Best of the Best」受賞はわずか9件ほど。

厳密にいえば「Best of the Best」の上に「グランプリ」があるのですが、世界で上位9位以内に入った時点で既に大変名誉なことですので、意気揚々と授賞式にのぞみました。

授賞式の前に会場で1枚

授賞式が進んでいき、いよいよブランド&コミュニケーションデザイン部門の発表の順番。

授賞式におけるそれまでの流れですと「Best of the Best」より上の「グランプリ」のときは、主催者作成のかっこいいムービー+審査員によるビデオメッセージ(評価ポイントの説明)が流れてから「グランプリ」受賞者の発表でした。

一方で「Best of the Best」のときは、主催者作成のムービーのあと、審査員ビデオメッセージが流れることなく受賞者の発表でした。

授賞式の様子。デザインも進行も洗練されていました

授賞式開始から約1時間、いよいよわれわれ「Tsubame-Sanjo Factory Museum」の紹介ムービーが流れ始めました。

すると、ん?、ん??、ん???

なんとなんと、紹介ムービーに加えて、審査員の顔も映し出され始めました。そして審査員による評価ポイントも流れ始めます・・・

そう、Tsubame-Sanjo Factory Museum、「Best of the Best」よりさらに上の「グランプリ」を獲得したのです!!!

グランプリ発表 → 壇上での表彰の流れは、上のとおり燕三条工場の祭典のインスタグラムアカウントに動画ありますので、そちらをぜひともご覧ください。

もっと「きゃー」とか「わー」とか喜べばよかったのかもしれませんが、われわれも嬉しすぎて、むしろ冷静な雰囲気を醸し出して壇上に

壇上でパチリ。トロフィーもいただき、ようやく笑顔に

でもここにいたメンバー、全員、感極まっています!

別室に移動しての記念撮影

授賞式のあとはトロフィーを持っての記念撮影。この笑顔で喜び具合が伝わりますでしょうか?

2013年からスタートした「燕三条工場の祭典」。今年2022年は、ちょうど10年目の年でした。

このような節目の年に、このような最高の形を残すことができ、これまで燕三条という地域を作り上げてこられた全ての方々、燕三条工場の祭典に関わってこられた全ての方々に感謝申し上げます。

燕三条工場の祭典実行委員会からもグランプリ獲得を受けて次のとおりすばらしいメッセージが。

2021 年に開催した展覧会「Tsubame-Sanjo Factory Museum」が、世界三大デザイン賞の一つとされる『Red Dot Design Award』ブランド&コミュニケーションデザイン部門においてグランプリを獲得しました!

1955 年に創設された世界最大級のデザイン賞『Red Dot Design Award』は、ドイツの『iF DESIGN AWARD』、アメリカの『IDEA』と並ぶ世界三大デザイン賞として知られています。プロダクトデザイン、ブランド&コミュニケーションデザイン、デザインコンセプトの 3つに分類されており、グランプリは各部門の最高賞「Best of the Best」に選ばれた作品から特に優れた作品に与えられる賞です。今年は応募総数 9,000 以上の作品から 6 作品が選出されました。授賞式には、事業主体の燕三条地場産業振興センターの理事長でもある、滝沢亮三条市長と実行委員会のメンバーが代表して参加いたしました。行政が関わるプロジェクトのグランプリ受賞は、日本国内では初めてとなります。

今回受賞した「Tsubame-Sanjo Factory Museum」は、これまで国内外を巡ってきた展覧会を初めて地元である燕三条で開催したものです。かつて研磨機を製造していた工場跡を舞台に、燕三条で生まれた職人の技術による高品質な製品、燕三条の歴史文化、「燕三条 工場の祭典」の歩みを紹介。製品とともに材料や器具も展示し、金属製スクリーンに作業風景の映像を投影しました。身近な製品がどのように生まれるのか、展示を通してその過程を紐解く内容が評判を集めました。

展示は地域の皆様とともに燕三条のものづくりの力や歴史をあらためて見直し、次なる時代に繋げていく機会を目指したものです。その取り組みがグランプリ受賞という栄誉ある形で評価いただけたことを大変光栄に思います。あらためて燕三条地域を支える多くの職人のみなさま、そして関係者各位に敬意を表します。そしてその炎を次代に繋ぐべく、私たちは今後もKOUBAで人を繋げてまいります。

ちなみにRed Dot Design Awardのインスタグラムアカウント、デザインの賞ですから当然かもしれませんが、とても洗練されています。見ていてあきませんので、みなさまもぜひご覧になってみてください。

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