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伸びしろの伸ばし方~その3~(三条市の要介護認定)

私が三条市長に就任する前に多くの方から「三条市の伸びしろ」としてお声がけいただいておりました三条市の要介護認定。

令和3年秋、令和4年秋に引き続き、昨年令和5年秋に3回目のアンケート調査(市内67事業者対象)を行いましたので、その結果をお伝えします。

令和3年の結果は ↓ こちら

令和4年の結果は ↓ こちら


1.アンケート結果

今年も回答率は100%でした!

事業所のみなさま、毎年のご協力、本当にありがとうございます。

Q1 三条市内の要介護認定の判定結果について

「妥当」「やや妥当」と感じている事業所が

R3:52% → R4:76% → R5:81%

年々増加しています。

その一方で、令和4年はゼロであった「妥当でない」との回答が、令和5年には2つの事業所からありました。

Q2 妥当ではないポイントは?

Q3 本人の状態・状況が正確に伝わっていますか?

Q4 特に伝わっていないポイントは?

Q5 上手に伝わっていない理由は?

「上手に伝わっていない理由は聞き取る側にある」との回答が、令和4年の93%から令和5年は63%に減少しました(30ポイントの減)

Q6 聞き取る側の課題は?

Q7 「伝える側」に伸びしろがある場合の世帯構成は?

Q8 改善してほしいポイント、その他のご意見

2.1次判定・2次判定の差異

「要介護認定」の判定プロセス(2段階)は、昨年・おととしの記事に詳細を載せていますので、そちらをご覧ください。

昨年も書きましたが、1次判定が「非該当」「要支援1」「要支援2」であった方について、2次判定においてより重い認定を受けることになった方の割合が年々上昇しています。

具体的には

R1:68.3% → R2:72.6% → R3:73.7% → R4:78.9% → R5:107.9%

と年々上昇しています(令和5年は一気に上昇しました)

また、一次判定結果が要介護1(主に認知症の方)で二次判定結果が要支援2となった割合も

R1:29.7% → R2:27.5% → R3:18.4% → R4:19.6% → R5:17.4%

と減少傾向にあります(こちらの数字は減少傾向にあった方が取り組みが充実していることを意味します)

担当している三条市役所職員は「調査員による認定調査での詳細な聞き取り(本人の体の状態、日々の生活実態、介護における手間など)を、約3年間地道に継続してきていることで、調査票により的確に記載することができるようになり、かつ、それを審査会で確実に伝える ことができて判定してもらえていることが、このような結果として表れている」と分析しており、毎年の進歩に手応えを感じています。

3.むすびに

担当している職員と同様、私自身も、アンケート結果が年々ポジティブなものになっていることに好感触を持っています。

ただ、市民のみなさまと介護認定の話題になるときに今でも「三条市は他に比べると・・・」という前提で話をされる方がまだまだいますので、引き続き三条市が頑張っていることの発信に努めたいと思います。

また、今後は、介護認定の認定そのものの充実にくわえて、介護認定プロセスのIT化やデジタル化も前向きに検討していきたいと考えています。

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