見出し画像

三条市立大学の目玉、スタートです

2021年4月に開学した三条市立大学。

その三条市立大学のカリキュラムの目玉のひとつが「産学連携実習」です。

産学連携実習とは?

国内でも有数のものづくり技術の集積地である燕三条地域を中心に、企業の現場に赴き実習を行います。企業の現場で、業界や市場の分析、製品や技術の開発、商品や部品の量産などを実践的に学ぶことで、学内で学んだ知識と知識をつなげる力を身につけ、自身の創造性を高めるとともにアイデアを実装するプロセスを学びます。

三条市立大学ホームページ

大学2年生の「産学連携実習」では、異なる3つの企業で各2週間の実習を経験します。

また、企業が異なるだけではなく、1社では「生産」、1社では「開発」、もう1社では「企画」と、3つのクールで異なる業務内容を実際に体験することができます。

大学3年生の「産学連携実習」では、2年生のときの実習で選んだ「生産」「開発」「企画」の分野から1つを選択し、1社の企業で16週間の長期実習を行います。

昨年4月に入学した第1期生が2年生になり、9月20日より、記念すべき初めての「産学連携実習」が遂にスタートしました。

初回の今年度は、燕三条地域の企業を中心に、合計92社にて学生たちが実習します。

学生たちを受け入れてくださり、感謝申し上げます

私自身、いくつかの企業を訪問し、学生受け入れのお礼をお伝えするとともに、学生たちのがんばりを見てきました。

開発コースでも大切な現場実習

「生産」コースの企業では、プレス機を用いてのプレス実習の前に、プレス作業の基本や安全装置の仕組みについて、学生が従業員の方からミーティングルームでレクチャーを受けていました。学生たちの安全を最優先に取り組んでくださっていることに感謝申し上げます。

「開発」コースの企業では、開発に取り組む前提として現場を知ろうという方針で、学生が工場内で従業員の方と一緒にステンレス鋳物の加工に取り組んでいました。学生からは「楽しい!」との感想を聞きました。

実は「企画」コースでのひとコマ

「企画」コースの企業では、学生の要望を踏まえ、こちらも現場に入り、実際の従業員の皆さんと同じく、NC旋盤を使って実際の製品を加工していました。

また、機械を動かすだけではなく、生産管理システムにもアクセスして、どの製品を優先的にどの程度の個数だけ加工しなければならないのかも自ら確認していました。

こちらの学生からは「大学で機械を動かすことはありました。そのときは失敗できたけれども、このように実際に仕事の過程として機械を動かすと『失敗できないな』という緊張感が全然違います!」との感想を聞けました。

その一方で「でも楽しいです!」と述べていて、実際に目が輝いていました。

企画書づくりに取り組んでいます

別の企業における「企画」コースでは、商談に使うための企画書づくりの任務を担当。こちらの学生からは「普段はアルバイトをしているけど、慣れないからこちらの仕事の方が疲れます。でも楽しい!」とのコメントをいただきました。

産学連携実習は就職活動の一環ではありません。とはいえ、三条市立大学の学生たちが企業のことを、この地域のことを、また、企業のみなさまが学生たちのことを知るよい機会です。

三条市としても、学生たちのキャリア選択に向けて何を提供できるのか、また、企業の皆さまと一緒に何をどのように進めていくべきなのか、そして何をお願いすることになるのか、考えるスピードを加速させる機会にしなければなりません。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?