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未来の学校検討委員会、スタートです

日本全体で起こっている少子化の波。

残念ではありますが、私たち三条市も同じ状況です。

出生数ベース(暦年ではなく、学年ごと)では

2004年度(平成16年度:今年20歳の学年)は879人
2009年度(平成21年度:今年中学3年生の学年)は798人
2012年度(平成24年度:今年小学6年生の学年)は770人
2017年度(平成29年度:今年小学1年生の学年)は649人

そして

2023年度(令和5年度:昨年の4月から今年の3月に生まれた人数)は403人

と、20年間で半分以下となっています。

https://www.city.sanjo.niigata.jp/soshiki/shimimbu/shimimmadoguchika/madoguchi/madoguchi/4473.html

近年の出生数を前提にしますと

今年度の三条市内の小学生の人数が1年生から6年生までの合計で約4100人であるのに対し、5年後の2029年度(令和11年度:今の小学1年生が小学6年生になっているとき)には約3400人と、今と比較して約82%という人数になります。

三条市未来の学校検討委員会配付資料

また、今年度は市内全体で10組(=20学年)ある複式学級の数も、2029年度には14組(=28学年)となることが想定されます。

三条市未来の学校検討委員会配付資料

今後どれだけ国や私たち三条市の少子化対策が成功したとしても、急に子どもの数が2倍や3倍になることはなかなか想定しづらいというのが現実的な流れです。

そのような中、将来を見据え、子ども達、特に小学校の教育環境を(とても難しい課題ではあるものの逃げることなく)私たちが一緒になって考えようということで、私たち三条市は

三条市未来の学校検討委員会

を立ち上げ、本日2024年9月25日、1回目の会合を開催しました。

https://www.city.sanjo.niigata.jp/soshiki/sanjoukyouiku/sanjoukyouiku/iinkai/18202.html

この「未来の学校検討委員会」では、小学校の保護者の代表、地域の代表、校長先生などの学校の代表、将来小学校に通うことになる今の保育園・幼稚園などの保護者の代表、公募委員など合計37人のみなさまに委員として務めていただきます。

三条市役所や三条市教育委員会が特定の結論を持っていて、それを委員のみなさまに承認いただくための会ではありません。

まずは三条市の置かれている現状を共有したうえで、その後は「未来の学校検討委員会」という名のとおり、三条市で学び、成長する子ども達にとってこれからの教育環境がどのようなものがよいのかを話し合おうという会です。

本日、第1回の会合の冒頭、私は、次のようなメッセージを委員のみなさまにお伝えしました。

私が三条市長という立場を仰せつかってもう少しで4年ですが、この時期に市長を務めることができてよかったな、感慨深いなというのが、多くの小学校の150周年に立ち会うことができたことです。

おととしは長沢小学校、昨年度は一ノ木戸小学校・保内小学校・須頃小学校・笹岡小学校・森町小学校、今年度も上林小学校と私の母校である大浦小学校が150年を迎えます。

おととしであれば明治5年、昨年であれば明治6年、今年であれば明治7年に学校が開校したことになります。

その当時、私たち三条市の先人達は、きっと「子ども達の将来のために学校が必要なんだ」と強く信じ、各地に学校を作ったんだと思います。

その想いが脈々と受け継がれ、それぞれの学校が150年の節目を迎えました。

今回の「三条市未来の学校検討委員会」は、残念ながら全国的な少子化の流れ、三条市の少子化の流れに伴うものですので、150年前と同じく「新しい学校を作ろう」という状況ではありません。

ただ「三条市の子ども達の将来のためにはどうすることがよいのか」という根本的な目的、私たち大人の根本的な想いは、150年前の状況とこの会で違いはありません。

難しい課題を検討するこの委員会に参画してくださったことに心から感謝申し上げるともに、みなさまが「三条市の子ども達の将来・未来のために」ということに常に基軸を置きながらこの委員会を今後進めてくださることをお願い申し上げ、冒頭のあいさつといたします。

今後ともこの「三条市未来の学校検討委員会」の内容をお伝えしようと思います。よろしくお願いします。

(ちなみにサムネイル写真は、私が通っていたころの木造校舎の大浦小学校です)


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