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【#1124】ビジネスは弱肉強食で法律は弱者のためのもの

お元気ですかー?
今日のnoteは「ビジネスは弱肉強食で法律は弱者のためのもの」というお話です。

労働者はやりたい放題とか、妊婦は優遇されすぎと言っている人へ

今日のnoteは、人材派遣営業を16年やってきて僕が感じている法律への理解の違和感についてのお話です。
人材サービスの現場ではよく耳にする企業の担当者の言葉があります。
「企業が労働者に不利益をするのはNGなのに、労働者は多少遅刻しようがクビにはならいし、やめたければやめちゃえるし、不公平ですよね」
と言った言葉です。

もっとひどい場合だと、労働者保護の法律を守りたくないから人材派遣を使っていたり、厚労省の指針では派遣先も協力することになっているのに、妊婦であることを理由に契約更新をしてくれなかったりします。

もちろん、これは仕事の場面だけではなくても存在しています。
妊婦様っていう言葉があったり・・・

国民への補助金が出たら、納税している人ほど報われないと言われたり・・・


僕は、いつも思っています。
当たり前だろ。と。
それが弱者の得にならないなら法律なんていらないし。妊婦様でいいんだよ。と。

弱肉強食にしないために法律はある

人を殺してはいけないのも、盗んではいけないのも、単純な弱肉強食から脱したいという人間の願いなのではないでしょうか。

キングダムより

・・・願いと言ってみたかっただけです。すみません。

ただ、法律がなければそれは強者がルールを作る弱肉強食の世界です。法の元に皆平等というのが法治国家の原則あることには疑問の余地はないと思います。

つまり、一つの側面として弱者を守るために法律はあるのです。

病気でもないのに妊婦様が守られる?当たり前じゃありません?
病気でもないのにものすごい負担を身体にかけ、場合によっては経済的にも負担があるのに次世代の子供を産んでくれるんです。なのに「好きで産んだんだろ」とか言ってきて一層の負担を強いる人がいるから、法律で支援して平等を目指すのです。

労働者が法律に守られるのも当然です。資本主義の世の中では資本を持つものが強いです。そして、そうであることが平等だとされています。
社会主義ではなく、資本主義を選んでいる国家である以上、ビジネスの面では弱肉強食であることが平等なのです。社会貢献して利益を上げた会社が勝てなければ、理不尽ですよね。

ただ、その結果として、個人より企業の方が圧倒的に強いのです。資本主義を適正に運用するためには、かなり個人を守らないといけないと思いませんか。

ビジネスの現場が完全な社会主義で、世の中が弱肉強食じゃない助け合いが当たり前の優しい世界なら、法治国家である必要はないかもしれないですが、放っておくと弱肉強食になってしまうから法律があるのです。

法律が不便なら、それはあなたの立場が強者なのよ

労働者が好き勝手しているように見えたら、それはあなたが企業側なんです。その企業にメリットがあるように行動していることで便益を得ているはずです。(ある種、そのための我慢が生み出している不満で労働者を責めたくなるのかも)

国から助成金をもらっている人や保護されている人を見て、納税しているのに損していると感じている人は社会の中で比較的、自由に行動が出てきているはずです。

そりゃ、僕も独身時代は「税金納めてるのに何も利益得てないなー」って思っていました。まぁ、社会インフラのメリット受けてるし、たいした税金納めていなかったですが・・・w
でも、冷静になれば、子育てもしてないし地域社会で活動もしてないし、自分の収入の中で自由にしてましたし、税金の仕組み考えたら目に見える納税のメリットがある方が変です。
自分が恵まれているなんて思うこともないし、たとえ未来の僕が言い聞かせても理解しないと思うのですが、その時の僕は(少なくとも相対的には)強者だったのだと思います。

言い換えれば、法律通りにしていると損しているように感じるということは、すなわち強者であるということなのです。

労働者はやりたい放題だとか、妊婦は優遇されすぎとか、法律がおかしいとか思ったら、あなたが強者である可能性が高いです。一度深呼吸して、言動を決めましょう。あなたの主張は、単純に法律の否定であり、どうしようもない話です。どうしようもない話をして、それに抵抗する行為は世の中の足を引っ張る行為です。

もちろん、法律が常に正しいとは限りません。いや、HR界隈にいる僕としては、むしろ正しくないことも多いと言いたいくらいではあります。でも、その法律は、何らかの角度から「法の下の平等」を目指しているはずです。簡単に批判したり、破るのではなく、変えるための行動をする方が生産的ではないでしょうか。


最後に

今日は「ビジネスは弱肉強食で法律は弱者のためのもの」というテーマで、弱肉強食にならないようにするのが法律で、弱者保護が不公平とか言っている人は強者だし、アレだという話をしました。
なんか偏っている考えだなーって自分でも思いますが、このくらいで理解しておかないと人材派遣営業はツラいです。社会全体のための法律をその会社の理屈に照らし合わせて色々注文をもらうことがあるからです。その時に法律は何のためにあるのかを定義しておかないと、押し負けそうになります。
そうなると、困るのはあなたを頼ってきた労働者で、時に板挟みになってしまいます。しっかり、守るべき相手を守りましょう。(時にそれは企業側かも)

・・・あっ、違いますよ?以前僕に「派遣社員も産休育休取れるの?派遣先も負担するの?不公平じゃない?」って言った担当の方とか「精神疾患にかかったならすぐ辞めろよ」って言った担当者の方とかに言っているわけではないですからね?
時代は令和です。僕も含めて、もうそんなこと言う人はいませんよね?
でも、もしも強者のポジショントークに慣れてしまっている人がいたら、きっと時代についていっていないし、世の中の足を引っ張っているはずなので、アップデートしていきましょう。

では、また!





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