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人材派遣での交渉で大切なこと #1172

お元気ですかー?
今日は「人材派遣での交渉で大切なこと」というテーマでお話しします。
最近、人材派遣営業の方の相談を受ける中で、交渉に悩んでいる方が複数おられ、かつ、同じパターンのお困りがあったので、そのあたりを掘り下げます。

交渉とお願いをごちゃ混ぜにするとうまく行かない

人材派遣の現場でよく見られるのが、交渉とお願いを混同してしまうケースです。交渉とは、双方が納得する解決策を見つけるプロセスです。それに対し、お願いは片側にメリットもデメリットもない、一方的な要求が含まれがちです。これを混同させてしまうと、交渉の目的が不明確になり、調整がうまくいかなくなることがあります。目的が明白なコミュニケーションを心掛けることが、成功に導く第一歩です。

決裂がない交渉は交渉ではない

まず何も理も大切なことは「本当の交渉においては、決裂するリスクが伴いう」ということです。これは、双方が真剣に自己の利益を追求し、時には譲れない点にぶつかるからです。決裂のリスクを恐れずに交渉に臨むことで、双方が真剣に取り組む姿勢が見え、より良い解決策が見つかります。というか、撤退を選択肢に入れない交渉は、交渉ではなくただのお願いです。
例えば、派遣スタッフさんから時給をあげる交渉を依頼された時に、辞めてほしくないからと「次の更新をしないというわけではないですが、もう勤務して1年になるので時給をあげるために請求をあげていただけないでしょうか」というのは、交渉ではなくてお願いです。もちろん、全てが断られるわけではないですが、やめるわけでもなく、現状維持の中で金額だけ上がることは難しいですし、少なくとも交渉にはなっていません。
最低でも「多くの派遣スタッフが1年で時給を上げないと辞めてしまっているというデータがあります」などと言わないと交渉にならないですし、強い交渉は「〇〇円に請求金額をあげてもらえないなら、次の更新はお断りwします」です。これなら、スタッフさんと派遣サービスの評価が高ければ値段を上げてもらえる可能性が高いです。

決裂する可能性が高い交渉は交渉じゃなく、ただの自爆

一方で、最初から決裂する可能性が高いような交渉は、それ自体が問題です。これは、交渉ではなく、単なる自爆行為に近いとも言えます。自分の要求だけを押し通そうとすると、相手を不快にさせ、最終的には何も得ることができないことが多いです。
当初の期待を下回るパフォーマンスなのにも関わらず、派遣スタッフさんから時給アップの希望をもらったからと、派遣先企業が受け入れ不可能な依頼をしてしまうことは派遣スタッフさんを含めて、誰も幸せにしません。
可能だと想定できている範囲で議論を進めることが、交渉を成功に導く鍵です。

最後に

交渉は、人材派遣営業において避けては通れない道です。
効果的な交渉を行うためには、明確なコミュニケーション、リスクを恐れずに臨む姿勢、そして撤退も含めたデメリットか、先の契約に対してより一層のコミットをしてメリットを示すということが重要です。
お願いではなく、交渉になるよう心がけていきましょう。

では、また!


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