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数字に表れないことを評価する方法

今日のnoteは、僕が考える「数字に表れないことを評価する方法」についてお話しします。


誰も電話を取らないチーム

僕はずっと営業職なので、数字で仕事の評価をしやすい部分があります。しかし、数字で評価される部分がすべてで良いのでしょうか。僕はそうは思いません。数字で表れない行動をとらなくなり、チームでの協業が成立しなくなる可能性があるからです。

実際に、僕が初めてマネジメントの仕事を頂いたときは、数字でのみでしか評価しませんでした。結果、誰も代表電話を取らず、ちょっとした掃除をすることもなく、チームメンバーのピンチに気が付いてもリーダーの元から指示が来るまでは助けることもないというチームになっていました。

どう考えても、そんなチーム嫌ですよね。(その節は力不足ですみませんでした)

どう考えても、数字以外の行動も評価(賞与や給与の査定に影響があるとかは関係なく)され、自然と助け合いが発生するようなチームのほうが良いですよね。

しかし、(当たり前ですが)数字だけで評価するリーダーほど、チームの状況に課題を感じながらも、数字で見えないものを評価するのが難しいと言います。(お前だろ)

どうしたらよいのでしょうか。


リーダーのビジョンが大切

僕は、数字以外で評価するのが難しいのは、そのリーダー自身のビジョンがないことが原因だと考えています。(だから、かつてのお前だろ)

僕が知る限り、数字以外で評価するのが難しいと感じているリーダーは、基本的に「チームをこのようにしたい」というビジョンがありません。それどころか、会社の掲げているビジョンについてもほとんど触れることもなく、数字のみで評価しています。

数字以外の何かで評価するということは、すなわち数字以外に推奨される何かが必要だということです。それがなければ、助け合うと言っても、他のメンバーの数字を助けることにしかならず、よほど余裕があるか、奉仕する気持ちが強い人でないと、協業など起こらないのが普通ではないでしょうか?


例えば、数字以外に推奨される行動、考え方、そういったものは、「チームをこのようにしたい」というビジョンから生まれます。

逆に言うと、数字だけを評価するというのは、とにもかくにも数字に表れることに全力を尽くすことを推奨しているわけで、なるべくしてなっているチームの状態ということもできます。

「こういうカルチャーのチームにしたいという価値観やビジョンがある」⇒「だから推奨される行動はこれ」⇒「その行動は評価され、認められる」⇒「目指しているカルチャーが体現される」

この流れを無視して、数字に表れない部分を評価しようとしても、モノサシがないので、できないのです。(お前だろ)

めちゃくちゃ酷いパターンだと、そういうビジョンや価値観を共有していないのに、急に数字以外の部分を評価しようとすることもあります。メンバーからすると推奨される行動や考え方もわからないのに、急にリーダーが何となく描いている良い行動が評価されるために「えこひいき」だと思われてしまうという状況に出くわしたこともあります。こうなるとチームの崩壊は間近です。


最後に

数字だけで評価するカルチャーでチームを作ると、↓GIVE&TAKEによるギバー、マッチャー、テイカーのうち、テイカーが大活躍するチームができてしまいます。(たぶん)

できれば、ギバーが評価されうるチームが増えてほしいと僕は思っています。それに、テイカーとしてふるまう行動のインセンティブが一番高くなり、他人から奪う人間が推奨されるようになると、会社の中で限られたパイを奪い合うような動きが増え、自然とスケールの小さなビジネスになっていってしまうことでしょう。

逆に「与える人」ほどイケているというカルチャーのチームが一番強いのではないかなと思います。というわけで、そういうチームを作りたい!

では、また明日!



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