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我が子を素敵な大人に育てる方法_section6(全25)4〜6
こんにちは。
熱帯魚300匹を飼っているのですが、魚を見てて「エラってすごいなぁ」と毎日思っている、トッププロ家庭教師の酒匂です。
※水中に含んでいる空気を取り込むのってすごくないですか?
「我が子を素敵な大人に育てる方法」を紹介します。
※「子育てベスト100」をもとに書いています
今回はsection6 その4〜6です。
※過去記事一覧はこちら
section6 体力をつけるには?
〜「栄養と運動」で脳と体を強くする〜
section6 その4 「外食」を楽しむ
〜親子でリラックスできる貴重な機会〜
子どもたちが大好きな外食。親にとっても準備と片づけのいらない貴重な気分転換です。
平日だと親の帰りが遅くなったり、習い事があってきょうだいでも食事の時間がばらばらだったりしますが、週末の外食なら家族そろって、テレビをつけることもなく、ワイワイとみんなでおしゃべりをしながら、ゆっくり楽しく食べられます。
「外食」を上手に生かすにはどうすればいい?
■珍しい料理を体験する
「子連れでも気楽なところ」と考えると、ついファミレスに足が向きがちです。でもせっかくなら、家では食べないようなものを体験してみると、子どもの味覚を広げる貴重な機会になります。
グロ ーバル化がますます進み、将来わが子が日本以外のどこかで働くことになるかもしれません。さまざまな食文化を受け入れられるようにしておくことも、親としてできることのひとつです。
同じカレーでも、家で食べるカレーライスではなくナンを使って食べる「インドカレー」、タイの定番の屋台料理である「ガパオごはん」、うどんに似ているベトナムの国民料理「フォー」など、辛くなくしてもらえば子どもでも食べやすいエスニック料理はたくさんあります。
■週に一度くらいならファストフードもOK
おまけのおもちゃに釣られて子どもが行きたがるのはファストフードのお店です。最近のファストフードチェーンは品質や安全性が非常に厳しく管理されており、過剰に神経質になる必要はありません。ただ、高脂質、高カロリーのメニューが多いので、ファストフードを食べた日は、脂っこいものを控えて野菜をたっぷりとらせるなど、1日3食のトータルの栄養バランスを考えることは大切です。
また、それは、ラーメンや牛丼などを好んで食べる大人にも当てはまること。ファストフ ードを食べるときは、頻繁に食べるのは健康に悪いということを意識付けするようにします。
■スマホやゲームはかばんにしまう
家族みんなで出かける外食は親子のコミュニケ ーションの貴重な時間です。せっかくの機会に 、それぞれがスマホを見たり、ゲームをしていてはもったいないです。
食事中の会話が多ければ、子どものコミュニケーション能力が高くなるともいわれています。また、家族間でのリラックスした会話を通じて、自己肯定感も育まれていきます。会話をはさみながら食事をすると、ゆっくり食べることができ、肥満の防止にもつながります。
食事を通じた家族団欒にはたくさんの効用があります。
section6 その5 「好き嫌い」をなくす
〜苦手があるのは自然なこと〜
味覚に関する研究の世界的権威である理学博士のジャック・ピュイゼは、「誰一人として同じ味に対する同じ反応はない」といっています 。
4、5歳から7歳(長い場合は9歳くらい)まで、子どもは新しい食べ物を危険なものととらえます。とくに、苦味や酸味については、「腐った異物」だとして、本能的に受けつけません。
たとえば、小学生が嫌いな食べ物の上位を占めるゴーヤ、セロリ、ピーマンなどは、大人にとっては香りや食感を楽しめる食材ですが、多くの子どもにとっては危険な異物として受けとめられます。
食べ物の好き嫌いは生まれもった本能的な反応であり、子どものときほど敏感で個人差が大きいのは自然なことです。
「好き嫌い」をなくすにはどうすればいい?
■無理強いはしないがあきらめない
好き嫌いのような本能的な反応には無理に逆らおうとせず、見ただけで嫌がるようなら強制する必要はありません。とくに苦味に対する味覚が育つのはかなり遅いので、子どもが苦い食べ物を嫌うのは自然な反応です。
ただし、だからといって食べさせるのをやめるのではなく、2〜3日あけてから、少し味や調理の仕方を変えてもう一度試します。子どもの味覚を育むには、新しい食べ物に親しむことが重要だからです。ただし、毎回、無理に食べさせようとはせず、食べなくても気にしないで、淡々とくりかえします。
生理学的に味覚が変わり始める10歳あたりになると、コショウや塩、野菜も好むようになってきます。苦味の強い野菜には甘めの味付けをするなどの工夫で、少しずつ味覚の幅を広げていきます。
■味の刺激で脳の発達をうながす
食べ物の味は、舌の表面にある味蕾という器官でキャッチされ、神経細胞を通して脳に伝えられます。味蕾は8歳から急速に増え、12歳をピークに減っていってしまいます。
味蕾が味をキャッチするたびに送られる信号は脳を刺激し、脳の発達をうながします。脳の発達は、小脳が8歳ごろ、大脳は12歳ごろで完成するといわれています。いろいろな味を経験することで脳が刺激を受けると、「視覚・聴覚・触覚・嗅覚・味覚」の五感が研ぎすまされていきます。
食べることは、たんなる生存のためだけでなく、脳の発達にもつながっているのです。
ジャック・ピュイゼは「刺激が乏しくてつまらない食べものは言葉を眠らせ、言語を衰退させる」といっています。また、12歳までに基本の味をきちんと体験していない子どもは、成長してから問題行動を起こしやすいという研究結果もあります。
とくに味蕾がキャッチできるのは、食材そのものの自然の味です。自然の味から基本の「甘味・塩味・酸味・苦味・うま味」の5つの味を見分けるごとに味蕾の数が増え、味覚が鍛えられていきます。
■大人がおいしく食べるのを見せる
栄養のことだけでいうと、嫌いな特定の食べ物を食べなくてもほかの食べ物で代替できるので、好きなものだけでお腹を満たしていても、子どもは十分に育ちます。とはいえ、味覚は脳の発達にもつながっているので、その意味では子どもがさまざまな味を経験するのは大切なことです。
大人ができるだけいろいろな食材に挑戦し、おいしそうに食べているところを見せると、子どもも新しい食べ物に興味を覚え、チャレンジしてみようという意欲がわきます。
家庭では、親が好きでないものは食卓に上りにくい傾向にありますが、子どもに機会を与えるために、大人もさまざまな味に挑戦します。
■好き嫌いを克服するための工夫
・みじん切りにして、ハンバーグやカレーなどに入れてしまう
・子どもの好きなキャラクターのぬいぐるみや人形を使って応援する
・ゆでて苦味を減らす
・苦味や酸味のある食べ物には、甘味や塩味をつける(ホウレンソウにゴマだれ、マーマレードにハチミツ、ゆで卵に塩など)
※管理栄養士・牧野直子氏によるアドバイス。
section6 その6 一緒に「料理」をする
〜五感を育む刺激的な体験〜
自分が子どもだったころに比べて、親子の会話時間が短くなったと感じる親が増えています。
江崎グリコの調査では、仕事に家事にと忙しいうえ、子どもと向き合って会話するよりもスマホを利用している時間が長いという親が多くなっているようです。
こうした中で、親子で一緒に料理をするのは貴重なコミュニケーションの機会になります。
東京ガス都市生活研究所の調査によると、親子で料理をしている頻度が高いほど家族の仲がよく、幸福感が高い傾向にあります。
一緒に「料理」をするにはどうすればいい?
■キッチンで五感を養う
料理をしていると、味見によって「味覚」が、材料を扱うことによって「触覚」が、調理中の変化を見ることで「視覚」が、野菜を切ったりぐつぐつ煮たり焼いたりすることで「聴覚」が、食材そのものや調理中に漂う香りから「嗅覚」が育まれていきます。
材料を洗ったり、鍋をかき混ぜたり、味見をしたり、簡単な作業を手伝うだけでも、十分に五感が刺激されます。
■基本のスキルを身につける
料理のスキルは、生きていくうえで欠かせない力です。「焼く・蒸す・煮る・炒める」という基本を身につけておけば、世界中どこへ行っても生き抜くことができます。
子どもたちが生きる未来には、日本は人口が減り、市場が縮小していきます。そうなれば、これまで以上に国外へと勉強や仕事の場を求める人が増えていくかもしれません。
そんなとき、食べ慣れた味を簡単につくれるようにしておくことは、子どもの将来の大きな支えになります。
まずはこのり4つの基本」で、塩やコショウのシンプルな味付けでもおいしい料理ができることを一緒に体験します。
■知識の「実感」を育む
教育現場では、「いまの子どもは知識はたくさん身についていても、実感的な知恵は乏しい」と嘆かれることがあります。
たとえば 「100グラムはどれくらい重い?」「15mlってだいたいどれくらいの分量?」「大きなペットボトルにはどのくらい水が入る?」といったことが実感としてわからない子どもが多いといいます。
料理で材料などを計測すると、体積や重さが感覚で理解できるようになります。
(以前もお話ししましたが)こうした感覚が身につくと、算数や理科の勉強で非現実的な数字に出くわしたときにも「あれ、これはおかしいぞ。計算がどこか間違っているのかも」という直感が働くようにもなり、とんでもなく的外れな答えを出すことがありません。
この感覚がない子どもは「毎朝15Lの牛乳を飲む」や「料理に醤油を10L入れる」などあり得ないようなことを平気に書いてしまいます。何かしら計算をした結果「醤油10L」という答えが出たとしても「現実的に考えておかしいから、もう一回計算し直してみよう」となるべきなのです。
こういった意味でも、普段の生活で買い物や料理などで数に触れさせておくことは必要なことです。
■まかせて達成感を抱かせる
料理は子どもが達成感を得やすい作業です。達成感を覚えると、子どもはやる気になります。
子どものペースに合わせて料理をするのは時間や手間がかかりますが、親は極力手を貸さず、プロセスにも結果にもあれこれ言わないようにします。
「カレーにチョコレートを入れてみる?」「牛乳を豆乳に替えてみる?」などと話しながら、試行錯誤のきっかけをつくってあげるのも創造力が育ち、子どもの自信につながります。
■レシピを一緒に眺める
「野菜を切る」「衣をつける」「団子のかたちにまるめる」といった、部分的な作業を子どもにまかせるときも、レシピ全体を一緒に眺めます。そして、その作業が全体の中でどんな役割なのかを考えます。
なぜ野菜を細かく切るのか、なぜ衣をつける順番が決まっているのかなど、「なぜ?」を一緒に考えることが、子どもの能力を伸ばします。
料理は客観的に自分自身の思考や行動を眺める「メタ認知能力」を育みます。「自分には何が足りないのか?」「どうすべきか?」を考える問題解決能力です。メタ認知能力はら幼児期後半から徐々に発達し始め、小学3年生くらいからしっかりと働くようになり、学力、そして将来の仕事の能力にも直結するといわれています。
今回はここまでです
いかがでしたか。
栄養のある食事も必要ですが、料理を楽しむことも子どもにはとても大切なことです。
簡単なことから始め、少しずつ火を使うもの、刃物を使うものに挑戦していきましょう。
それでは素敵な一日をお過ごし下さい。
トッププロ家庭教師の酒匂でした。
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