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教育者で行った「教育座談会」で感じたこと、思ったことをツラツラ書きます

こんにちは。

「何事にも意味がある」と思っていますが「年齢による上下関係」には全く意味を感じていない、トッププロ家庭教師の酒匂です。
※いや、ホントにこれなんなの。

※今回の話は「教育について」の話なのですが、賛否両論ある内容だと思います。あくまでも酒匂個人の意見であり、読者の皆さんに強制するつもりはないということを踏まえてお読みくださいませ。

【目次】
・座談会について
・座談会で感じたこと
・今の教育
・必要な人材とは
・子どもは大人よりも優秀
・子どもの思考力を鍛える方法

【教育座談会をしたよ】

私はあるコミュニティに参加しているのですが、そのコミュニティの中で様々な現場で教育に携わっている教育者(大学の先生、塾の先生、小学校の先生など)と座談会を行いました。
大阪府、東京都、兵庫県、青森県、岡山県、鹿児島県、宮崎県など様々な場所で日々奮闘されている方達とお話しすることができ、個人的に本当に濃い1時間でした。

【座談会で強く感じたこと】

普段から感じてはいたものの、改めてその座談会の中で強く感じたことがあります。
それは「教育に絶対的な答えはない」ということです。今回の座談会の主要話題は、参加者皆さんそれぞれの「こういう視点、こういう意図、こういう意義をもって普段教育をしている」という話だったのですが、それぞれ違う意見でしたが全て正解だと思いました。
これには理由があって「教育とは、目的によって手段や求められるものが違うから」です。
例えば、大学受験を目据えた小学生に対して学問的なテクニックを教えてあげることは正解だけれど、料理人になりたい小学生にそれを教えることはあまり意味をなしません。それよりも普段から料理の手伝いをしたり、たくさんの食事に触れる方が価値が高いと思います。
上記の通り、教育は目的によってやるべきことが違うわけです。ここから学ぶべきなのは「公教育だけに頼ることはそろそろやめるべきだ」ということです。私は自分が学生の頃から「学校の存在意義」には疑問を持っていましたし、教育者になってから「公教育の限界」を強く感じ始めました。理由は幾つかあるのですが、もっと大きいのは「学校教育法が時代にあっていない」ということです。

【今の教育は時代に合っていない】

学校教育法は、日本国憲法制定後の議会であった第92回帝国議会によって教育基本法などとともに制定されたもので、1947年(昭和22年)3月31日に公布、翌4月1日から施行されています。戦後直後ですよね。
日本は第二次世界大戦において敗戦国となったわけですが、そこから国を立て直すために「とにかく頑張る人」「とにかく反論しない人」を育成することに舵をきったわけです。表現は良くないかもしれないですが「言われたことだけを徹底的にやる人間を育成する機関」なわけです。戦後は国を立て直すためにこのような教育は必要だったかもしれません。現に戦後日本はとてつもないスピードで成長を成し遂げ、世界でも有数の先進国まで発展しました。今の時代では考えられないほど壮絶な生活を送っていたことは容易に想像できます。
しかし、75年経ち、時代が大きく移り変わり、求められる人材、生き残ることができる人材は全く別のものになっています。

【酒匂の思う、優秀な人材】

一言で言うと「思考できる人」です。
みなさんの周りにこんな人いませんか?

・何をさせても、そつなくこなす
・あまり説明していないのに、まぁまぁ理解できる
・責任感がある

これらに共通しているのは「思考している」です。
普段から思考する癖がついている人は勘が良くなります。「思考→検証→理解→判断」を毎日いろいろな場所でやっていると「これ、まだやったことないけれど、おそらくこんな感じでやればうまくいくのではないか?」といういわゆる「仮説思考」の力が非常に高くなります。
実は、優秀とか頭が良いとかそういうことは関係なく誰でも「仮説思考」はできます。ただ、優秀な人の仮説思考は精度が高いのです。
この話をすると「やっぱ優秀な人って才能だよね」と言う声を多く聞きますが、この仮説思考に才能は必要ありません。周りにいる「仮説思考が得意な人」はこれまでの人生の中で、何百回、何千回、何万回と仮説→検証→仮説→検証という作業を繰り返してきているのです。つまり経験値が高いだけなんです。

【価値のある人間になるために必要なこと】

「価値のある人間」と書くと、大それた話のように感じますが、私は「人は、人に必要とされなければ生きている意味はない」と思っています。必要とされる人間になることは生きる意味でもあります。
※前提に書きましたがこれは酒匂個人の意見ですので、反論や議論はご自由にどうぞ

価値のある人間になるためにはやはり「思考力」が必要で、この思考力を鍛えるためにやるべきことは「普段の生活で、毎日毎日思考を繰り返す」これだけです。

1.普段の何気ない行動を思考する
2.これを毎日繰り返す
3.正解か不正解かは考えない

例えば「今日ハンバーグ食べたいなぁ」と思ったとします。そのときに「なんでハンバーグ食べたいのかなぁ」と思考してみます。
・最近魚や野菜を多く食べていたから、肉を欲しているのかな?
・会社の同僚が昨日のランチでハンバーグ食べてて美味しそうだったからかな?
この思考に正解なんてありませんよね(笑)でも良いんです。こういう小さな「なんで?」を思考することから始めてみましょう。

【子どもは毎日思考している】

実は子どもは毎日思考しています。お子さんがいる方は実感されていると思いますが、子どもって「なんでそんなことするの!?」と言っちゃいそうなことやりますし、しょうもないことに対して「ねぇ、なんで?」となんで攻撃しますよね(笑)そして、親の多くは「なんでとかじゃないの。」「意味はないの」「なんでとかじゃなくて、とにかくやりなさい」という対応をしてしまいがちです。
子どものこの行動は「思考の表れ」です。それに対して親は「思考するな」と言わんばかりに子どもをあしらうわけです。思考することはとても素敵なことなのに親がそれを抑制するなんて愚の骨頂です。

【子どもは大人の何倍も優秀】

大人は知識や経験があるため、思考することをせず経験則で物事を判断してしまいがちです。これは目標達成能力の低下にもつながります。もちろん経験則は大切ですが、それ以上に大切なことは「思考して、これまでやったことのないことに挑戦し、自分を成長させること」です。子どもはこれを毎日繰り返しやっています。失敗して、思考して、また失敗して、また思考して…

・いつも荷物を運んでくれるお父さんお母さんをみて「自分もできるかな」とやってみるが、落としてしまって物を壊す。怒られて凹む
・いつも上手に食事をしているお父さんやお母さんをみて「自分もできるかな」と思い、自分で食事をして、食べ物をこぼす。怒られて凹む
・いつも上手に動いているお父さんお母さんを見て「自分もできるかな」と思い、階段を登ってみるが、こけて怪我をする。怒られて凹む。

これを毎日やってる子どもって、すごく素敵ですよね!大人よりもよっぽど優秀ですよ!

こういうことを繰り返して子どもは思考することを覚え成長しいきます。
注意してほしいのは「失敗すること」が大切なのではなく「思考すること」が大切です。

【子どもの思考力を鍛える方法】

子どもが食べ物や飲み物をこぼしたときに「なんでこぼしたの!?」と言う親がいますが、これは「質問ではなく脅迫」です。こういうときは「何があってこぼれたの?」と質問してあげてください。そうすると子どもは「あれ、なんでこぼれたんだ…?腕が当たったかな?手が届かなかったかな」など思考します。「腕が当たったかも」と答えてきたら「じゃあ今度は腕が当たらないように気をつけようね」と次に向けて対策を取ります。「思考→検証」です。

今回はここまでです

なんだかまとまりのない文章になってしまいましたが、いかがでしたか?
教育のあり方については時代が急速に変化する今だからこそ議論されるべきですし、教育現場にいる私は常に思考しています。
大人の皆さん!
お子さんがいるいない関係なく、人として生きている以上「教育」から離れることはできません。先生と生徒、上司と部下、教育は非常に身近です。
みなさんの「教育」について改めて思考してみてください。そして是非お聞かせください。

それでは素敵な一日をお過ごしください。
トッププロ家庭教師の酒匂でした。

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