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教育の悪を断ち切れ!

こんにちは。

「お酒飲めません」と言うと「うわぁ。かわいそうだね。どうやってストレス発散してるの?」と言われることが多々あります。まず、あなたのその質問がストレスですし、ストレス発散の方法はお酒を飲むこと以外にもたくさんあるよ!と伝えたいが、伝える気力すら失ってしまう、トッププロ家庭教師の酒匂です。

さて、今回は「教育の悪を断ち切れ」という話をしようと思います。

▼こんな方におすすめの記事です▼

・子どもに幸せになってほしいと願っている方
・「将来の夢や目標がない」という子をお持ちの方
・教育に興味のある方

お子さんがいる方は、耳の痛い話かもしれませんが、きっとためになると思います。
是非ご一読ください。

①私が教育業に本気になった話
②教育の悪とは

①私が教育業に本気になった話

私は、仕事で毎日子どもたちの成長を見守っているのですが、数年前から「可能な限りたくさんの子供たちを救いたい」と思うようになってきました。
理由は2つ。

・未来を作るのは今の子供たちであり、子供たちが幸せにならないと未来は明るくならないと思ったから。
・目の前の子供たちを確実に救えるようになってきたから。

1つ目は、皆さんも強く認識されていると思います。子どもたちが幸せであれば未来が明るくなる可能性は高くなります。子どもたちが未来に不安があれば、未来はそのまま暗くなる。子どもたちの幸せは未来の明るさに直結すると思います。
※明るい、暗いの議論はまた今度。

2つ目は私個人の話です。
子どもたちが一生懸命頑張っていても、私の知識不足、力不足、経験不足により、夢を叶えることができなかった子たちをいっぱい見てきました。その度に「なんてことをしてしまったんだ」と強く後悔します(これは教育業から一度退いた理由の1つでもあります)。
しかし、これを解決するには私自身が成長するしかありません。「とにかく自分を成長させる」と決めました。

あるきっかけがあり教育業に戻り「またこの仕事に時間を注ごう」と決めたとき、私は「自分を甘やかさない」と決めました。皆さんにとっては当たり前のことかもしれませんが、私はとにかくズボラです。2weekのコンタクトを2年間、目から外さず生活をしていました。

眼科での話。
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私:えっと、2年間同じコンタクトを使ってました。ごめんなさい。
看護師さん:あらら。検査しましょうか。

【軽く検査】

恐ろしいほど健康な状態です。本当に2年間同じコンタクト使ってたんですか?
私:実は2年間、目から外さずに生活してました。ごめんなさい。
看護師さん:え…?(絶句)。
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こんなふうに、レベル100のズボラです。
こんな私だから、「教育」という本気でやりたいことが見つかったので「自分を甘やかさない」と決めました。

なんかとんでもないことを書いてますね。
本題に入ります(笑)

②教育の悪とは

さて、私個人の話はさておき、本題の「教育の悪」についてお話ししようと思います。
この話題には絶対的な答えはないと思いますし、賛否両論あることは承知しています。よって、あくまでも私個人の知識・経験からの知見であることをご理解ください。
また、私の言う教育は「親から子への教育」「先生から生徒への教育」です。

ちなみに、以前の記事にも書きましたが、私はモンテッソーリ教育を強く提唱しています。

【教育の悪 その1】
親、先生が「自分がしっかりとした見本にならなくくてはいけない」と勘違いしている

私はこれが一番の悪だと思っています。人として見本になることはそう簡単ではありません。よって親が子どもの見本になることも簡単ではありませんし、やるべきではありません。

しかし「人を育てる立場」になった途端、急に「自分が見本にならなくては」と思ってしまうわけです。

ハッキリ言いますが、そんなことできるはずがありません。完璧を目指す必要はないのです。親も先生も「自分の弱みを子どもに見せること」を覚えるべきです。

皆さんの不安は分かります。不安の中には「弱みを見せることで自分の尊厳がなくなり、子どもたちが言うことを聞かなくなるのではないか」というものがあると思います。

では上記のような不安をお持ちの方たちは「ちっぽけなプライドで自分の弱さを見せず、子どもたちに嘘の自分を見せることで保たれる尊厳」で素敵な子どもが育つと思いますか?
そして「子どもが親の言うことを聞くこと」が親の理想ですか?(その3に繋がります)

親や先生の役割は「しっかりとした見本になること」ではありません。できないことや苦手なことがあっても良いのだと、自分を受け止める「自己肯定感」を高めるきっかけになってあげることです。そのためには親や先生が自分の弱さを見せることは非常に大切です。

なぜなら、子どもは何かを学ぶときは、「良いものから良いことを、悪いものから悪いことを学ぶ」わけではありません。どんなことから何を学ぶのかは、子ども次第なのです。例えば空を飛んでいる飛行機を見て「乗ってみたい」と思う子どももいれば「あんな怖いものには乗りたくない」と感じる子どももいます。親の失敗を見て「自分は親のような失敗をしたくない」と思う子どももいれば「親を助けてあげたい」と思う子どももいます。子どもがどう感じるかは親がコントロールするべきではありません。子どもが感じたことを尊重すれば子どもの感性はとても豊かになります。

もし可能ならば、子どもを頼り、子どもに役割を与えることで、子どもたちに「自分が必要とされている」と感じさせてあげてください。

そして、この思考を手に入れるためには「親自身が気持ちに余裕のある生活をすること」が大切です。親が気持ちに余裕があれば子どもがゆっくりしていても怒ることはないですし、急に泣き出してもイライラすることもありません。子どもが親の言うことを聞かないのは自己主張なのです。向き合ってあげる気持ちの余裕を持ちましょう。


【教育の悪 その2】
親や先生が自分の理想を子どもに押し付ける

親や先生が子どもに「こうなってほしい」という理想を押し付けている現場を多く見てきました。さらに、間違った知識で、子供たちを危険から排除している気になってしまっている方もたくさん見てきました。
理想を押し付けている例を挙げます。

自然と触れ合うことは子どもに良い影響を与えるから、自然に触れさせて、自然を好きにさせよう。
自然に触れてそれを好きになるかどうかは子ども次第です。「自然に触れ合うことは良いこと」と「自然を好きになること」は全く違います。自然に触れて好きにならなかったとしても何も悪いことではありません。「自然を好きになってほしい」という理想は悪くありませんが、自然を好きにならなかった子どもを責めてはいけません。

読解力を鍛えるために本を読ませよう
読解力を鍛えることはとても大切なことですが、無理やり本を読ませた結果「この子は本を好きにならなかった。あんなにたくさん読ませたのに…」これは押し付けの典型です。本を好きにさせたいのであれば、親が「どうすれば本を好きになるのか」という正しい知識を持つことが大切です。そしてその結果、子どもが本を好きにならなくても子どもを責めてはいけません。

他にも「ゲームをするとバカになるからやめさせた方が良い」という考えで子どもから玩具やゲームを奪う親、「勉強をして私立中学校に行かないと立派な大人になれない」という考えで無理に中学受験をさせる親、「この年齢で1人で◯◯できないなんて、ありえない。この子は◯◯に向いていない」と判断する親や先生など、残念な状況をたくさん見てきました。
これは全て「親が自分の理想を子どもに押し付けて、子どもの能力を判断し、良し悪しを勝手に決めつけて才能を殺している」ということです。

他にも「この子にはこれはできないはずだから、させてはいけない」「この子にこんなことできるはずがない。最初からさせない方がこの子のためだ」などもあります。残念で仕方ありません。

【教育の悪 その3】
「しつけ」と「押さえつけ」を勘違いしている

多くの家庭や学校、スーパー、レストランなどで目にする状況です。
「それやめなさい」「これしなさい」「そうしないと◯◯になるよ」このような言葉を毎日のように聞きします。
気持ちはよく分かります。上記その1にも少し書きましたが、子どもが言うことを聞いた方が親や先生は楽だからです。

しかし上記の言葉は、全ての子どもたちが持っている「意欲」「やろうという気持ち」を失わせることになり、さらには、子どもたちが好きなことや楽しいと感じていたことすらも嫌いにさせます

そして、中学生、高校生になり将来の夢を聞くと子どもたちは「特にない」と言います。
親は「高校生なんだから何か好きなこととか将来の夢くらいあるでしょう」と言います。

いやいや、あなたたちが今まで子供たちを散々押さえつけてきて、子どもたちがやりたいことをやめさせてきたのです。なのに、急に「何かやりたいことないの?」なんて拷問のような状況を作るのはさすがに酷すぎます。

子どもにあれやこれやと押し付け、言うことを聞かせることは、親や先生が楽できる環境が整うのと同時に「子どもたちの意欲を奪うこと」になり、将来的には、自分で何もできない大人、いわゆる「言われないとやらない大人」になりますので、今すぐやめた方が良いでしょう。

大切なので何度も書きます。
親の理想を子どもに押し付けないで」ください。子どもの才能が枯れていくだけです。「子どもに才能のある立派な子どもになってほしい」とか「子どもに幸せになってほしい」と少しでも願うのであれば、「見守る」ことをしてあげてください。親が干渉するよりも見守る方が子どもの才能は開花します。

親は年齢を重ねることでたくさんの経験をしていますから「先回りして子どもに失敗をさせたくない」という気持ちはよくわかります。しかし、それは子どもの才能を枯らしているのだと認識してください。

子どもたちは、大人が思っている以上に色々な才能を持っていて、毎日の生活の中からかなり多くのことを学んでいます。おそらく、大人よりもたくさんのことを考え、たくさんのことを学んでいると思います。それを邪魔する権利は親にすらないはずです。


これらの他にも教育の改善するべきところはたくさんあります。
巷では「悪いところに目を向けず、良いところに目を向けましょう」という言葉が流行っているように感じます。たしかに大切な思考ではありますが、これは「悪いところは放置して良い」ということではありません。

教育する側の親や先生がやることは4つです。

1.正しい知識を学びましょう
2.自分の理想を押し付けないようにしましょう
3.可能な限り見守りましょう
4.子どもは、思ってるほどバカではないことを認識しましょう。

以上です。

子どもたちの将来を明るくするために、大人がしっかり勉強しましょう。まずは「自覚すること」が大切です。


トッププロ家庭教師の酒匂でした。

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