とあるステーキ店で起きた悲劇
4月の終わり、爽やかな風が吹く気持ちの良い日でした。映画を見る前に腹ごしらえをしようと思い、私は某有名ステーキチェーン店に入りました。いきなり目に飛び込んできたのは太った裸足のおばさんが唸り声をあげながら、足をぶらぶらさせて座席に大の字で寝ている姿でした。お酒でも飲みすぎたのでしょうか。店はそこまで混んでいるわけではなかったのに、おばさんの横に配置されました。わざわざここに案内する店員さんは鬼畜だと思いました。ですが、巷では養豚場を眺めながらポークを食べる店もあると聞いたことがあるので、同じようなものだと思い我慢しました。
しかしそのおばさんは私の椅子を蹴り始め、私は嫌な雰囲気を感じました。そしていよいよ危ないと思い立ち上がった瞬間、そのおばさんは私の椅子の上にその裸足の足を「ずてん」と乗せてきたのです。流石に鬼畜な店員さんもこれには苦笑い、冷や汗をかき恐怖で震えながら私が席を移動していいですか?と尋ねると、すいませんといいながら少し離れた席に移動させてくれました。周りにいたお客さんたちも怯え、特にそのおばさんの近くにいた、後から案内された若い華奢で可愛らしいOLさんがかわいそうでした。私がステーキを食べ終えるまでそのおばさんはずっといました。店員さんは私が食べ終わるくらいの時にやっとおばさんに話しかけていました。その間OLのかたに対するフォローはありませんでした。そんなこんなで店員さんの対応について疑問を持ちながら店を出ました。私はステーキ店にジュラシックパーク的な面白さは求めていません。恐竜を見にきて恐竜に襲われた、ならわかります。ステーキを食べにきて豚足に襲われたんです。
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