りょー

SMバーに通う大学生/初ニーは5歳/自分の性癖がまだよく分かっていない

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SMバーに通う大学生/初ニーは5歳/自分の性癖がまだよく分かっていない

最近の記事

頭がぶっ壊れている

「頭がぶっ壊れている」  最近、どういうわけだかこの言葉が頭に浮かぶ。  文章にするとヒヤヒヤする症状だが、幸いにも発作などは起きていないので、特段何か問題があるわけでもなかろう。  どういう時に浮かぶかというと、誰かの思考に触れる時、端的に言えば、性癖含めた自身の価値観的な側面について話す時などである。  例えば人と話している際、うん?となる場面がしばしばある。  今に始まったことではないが、自分の思想と照らし合わせて、それはおかしいだろう、と思うことがある。個人的に

    • 愛はそんなにエロくない

       生まれてこの方、「愛」の混ざったもので抜いたことがない。  大抵、スケベな作品では、好きだのかわいいだのと言いながら、男女がまぐわっている。  友人と話していると、やはり愛している人間とするセックスが一番良いとのことである。  世間を鑑みるに、これこそが恋愛であって、それと同時に性的なものだという。  自分が愛についてどこまで理解しているのか、という点を念頭に置いたとしても疑問に思う。  本当に愛が性的衝動を引き起こすのか。  愛する、とはエロいことなのだろうか。  ど

      • 新宿SMバー アルカディア東京 常連M男のレポ

         おそらく、これを読んでいる方は「SMバーに興味があるけど不安⋯⋯」「アルカディア東京ってどんなところなんだろう?」と考えながらも、なんとなく躊躇してものと思います。  実際、ネット上の体験記やレポなどは少ないうえ、SMバーという性質も相まって、具体的なイメージを浮かべることは困難です。かく言う筆者も、その扉を叩くにはなかなかの度胸が必要でした。  しかし、初めて訪れてから半年以上が経って、今ではすっかり筆者も常連客です。素晴らしい体験も仲間も、数えることができないほどにあ

        • グロ好きマゾ

           思春期を迎えると、たいてい人は「中二病」を患う。僕ももしかしたら、そうだったのかもしれない。  そうしたもの当時の思い出や感覚というのは、後になって恥ずかしくなって、その後の黒歴史と化するのがオチである。  が、しかし僕は未だその歴史の進行の真っただ中で、何一つ卒業できていない。あるいは、生来的にそういうものであって、決して「病」などには罹っていないのかもしれないと思うことがある。  小さいときから、ずっとグロとかかわいそう系が好きである。  マンガやアニメ、映画でもドラ

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          君たちは鏡の前でオナニーができるか

           ギリシャ神話のとある一節である。  あるところに美少年がいた。ある日、彼が山を歩いていると、のどが渇いたので近くの泉の水を飲もうとした。  すると彼は驚いた。泉を覗き込むと、そこにはとても美しい、性癖ドストライクの少年がいるではないか!  うっとりした彼は、その少年に口づけをしようと身を乗り出す。しかし、水面に映る自分自身にそんなことが叶うわけもなく、彼は泉に落ちて溺れ死ぬ——「ナルシスト」の語源にもなった、「ナルキッソス」という少年のお話である。  ナルシズム、と言え

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          マゾとして生まれた因果【被喰欲求編】

           漠然と「女の人から喰われたい」という欲求がある。  そういう欲求に当てはまるものとして「丸呑みフェチ」が挙げられるかもしれないが、どうも自分としては釈然としない。小さくなって口や身体の中に入りたいとか、そのまま排泄されたいとはあまり思わない。  どちらかといえば、自分と同じくらいの背丈で、飲み込むというよりも動物に捕食されるような、一方的に襲われるような感じが良いとは思っている。前にnoteの記事で記したように、ゾンビに襲われるシチュエーションに異常に興奮する、性的な意味

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          誰もケツ毛なんて教えてくれなかった

           思春期の頃の自分に思いを巡らせると、当時の肉体の緩やかな変化への戸惑いや、己の無知を思い出す。  もちろん保健の授業では、思春期を迎えるとより男らしく、より女らしく身体の色々な部分が発達していくというのを学んだ。  例えば、陰毛。これは大人になると生えてくる体毛の代表格ともいえるものだ。だから僕は自分の股間にカールした毛が生えているのを初めて見た時、それが何なのかがわかった。脇毛もそうだ。学んでいたからそれがわかった。すね毛も、声変わりも、ニキビも、みんな教科書に載っていた

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          マゾとして生まれた因果【ハロー ザーメン編】

           きちんと男の子ミルクを出したのは13歳の時だった。  その日はゴールデンウイークの真っただ中で、僕は家で一人留守番していた。家族が返ってくるのは夕方ごろだろう。僕は正午の日の光が差し込むリビングのソファーで、ぎこちない初めての手淫をしていた。  そういうものがある、という概念に触れたのがいつだったかは覚えていない。けれど、さすがに中学生になれば先輩や同級生の話の中で出てくるのは当たり前だし、何度かそういうことを聞くと不完全ながらも自然とそうしたものを理解するようになる。

          マゾとして生まれた因果【ハロー ザーメン編】

          マゾとして生まれた因果【初ニー編】

           最初に告白すると、僕はマゾである。  物心ついた時から、そうした自分の嗜好に対する自覚はあった。  保育園の年中さんくらいの時に、僕は先生二人からめちゃくちゃにくすぐられたことがある。非力な僕を、女性とはいえ大人の力で押さえつけて、面白がりながら身体のいたるところを責めるものだから、僕はまともに抵抗することもできずに、ただ呼吸を荒げてヒイヒイ鳴くことしかできなかった。どれだけ身体をくゆらせても、その耽美な指先からは逃れられず、背中と床の間に汗のしずくと熱気がこもる感覚は、

          マゾとして生まれた因果【初ニー編】