ビジネスでの外国人とのコミュニケーションで気をつけること #92
外国人とビジネス上で関わったことはありますか?言語や文化が違うと思わぬ伝達ミスが発生しますよね。「あの時しっかり伝えておけば」と後悔した日は数しれず。コミュニケーションロスは仕事の増加に直接つながるので、時短するためにはしっかりと対策しておきたいです。
ボクは最近このようなシーンが増えてきました。海外の営業に対して日本の開発部隊が作ったソリューションやそのコンテンツを説明して現地で拡販してもらうのが狙いです。
外国人はめちゃくちゃストレートな表現を好みます。全員が全員そうだと言うつもりはないので、あくまで「傾向があります」かもしれませんが。
日本人とのコミュニケーションといえば、動詞とともに肯定/否定の伝達が文章の最後に来ます。そして最後の言葉をモゴモゴ濁す人もいます。どっちつかずで流れに身を任せる人が多いです。会議に参加しているのにほとんど発言しない人も多くいますよね。
海外は全く違います。必要ないと判断したら無駄な会議にはでませんし、会議に出たからにはしっかりと自分の意見を主張します。こういうアサーティブなコミュニケーションはアメリカ人だけでなく、日本以外(ボクの経験では中国と韓国とドイツだけですが)では得意な人が多いですね。
アサーティブとは『自分の主張をしっかりと伝える』コミュニケーションスタイルです。日本だと『主張が強い人は他者を威圧している』と思われがちですが、海外では『自己主張しない人は無価値』と思われます。
たとえばアメリカの学生では、クラスで自分の意見を主張していない人がいると、クラスへの貢献度が低いということで評価が下がります。一方で日本は周りの空気を読んで自分の主張を抑えなければ評価が下がります。
どちらが良い悪いという話ではなく、文化の違いです。その違いをしっかり理解した上でコミュニケーションを取らなければならないので、ビジネスとは難しいものです。
ついこの間のボクの失敗事例を共有しましょう。
ある案件に対して海外の営業マンから依頼がありました。それに対してボクは「それはちょっと難しいですね・・・」と言いました。
ボクは『難しい』といっただけで、『できない』とは言っていません。ただ、相手が日本人だと『あぁ難しくてできないんだろうなぁ』と行間を読んでくれます。むしろボクがきっぱりと『できません!』というと角が立ち関係が悪くなるケースもあります。
海外では違いました。「できる?できない?どっち?」と詰められたのです。難しいけどできるのか、難しいからできないのか、相手には理解できないのです。
日本人用に断言しないことで相手へ配慮したつもりが、逆に相手のストレスに変えてしまったのです。
外国人とのコミュニケーションではアサーティブなコミュニケーションを意識しなければなりませんね。
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