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言語情報で伝わらないならビジュアル(視覚情報)で伝える #69

共感の先には悪魔が待っていると言う話は昨日しました。承認欲求の成れの果てです。

上記のnoteでは、「誰も通っていない道を進んでいこう」という結論です。ただ誰も通っていない道には誰もついてきてくれないのも事実です。

誰も通っていない道の先にどんな未来が待っているかは誰もわかりません。ただそういう道を進んでこそ新規事業は成功します(もちろん失敗はあるけど)。今回はその道の確からしさは置いといて、なぜ誰もついて来ないのかというお話です。

仲間が増えない理由

結論から言うと『相手に伝わっていないから』です。至極簡単な話です。誰も想像したことのない世界観は簡単には伝わらないものです。

例えば2007年に発売された初代iPhone。2000年に「スマホを作ろう」と言ったとします。みんなポカーンとするはずです。「世界中の全ての人がコンピュータを持ち歩く」というビジョンを語ったとして誰がついてくるでしょう。

そんな未来を想像したことがない人は、不確実な事業だからとコストをかけられないんです。普通なら。(ジョブズさんはできたんだねー。)

それほどビジョンとは簡単には伝わらないのです。ビジョンだけでなく、新規事業や新しい施策、職場の改善案など、これまで社内でやったことのない事例は全て同じことが言えると思います。

なぜ相手にうまく伝わらないかと言うと、言語ではうまくイメージができないからです。あなたの頭の中には具体的なイメージができているかもしれませんが、それを僅かな時間と文量で説明したところで相手の頭の中には完全なイメージが出来上がりません。

じゃあどうすればよいのか?言葉が無理なら視覚です。

視覚で伝えるとは

具体例を出しましょう。「メルカリのビジネスモデルを説明せよ」というお題目です。

まずは言語で。

メルカリは購入者と出品者のマッチングを行うプラットフォームです。そのマッチングを代行する代わりに出品者から手数料を頂いて利益を上げています。

・・・既存の事業なので、何となく分かるかもしれませんね(笑) それでは視覚で説明します。

メルカリのビジネスモデル

さてどうでしょう?一発で理解できますよね。プレイヤーとその関係性が一目瞭然です。言語より視覚のほうが情報が整理されていて、かつ色使いやイラストの大きさなどで重要度の濃淡を表すことが可能なのです。

このように、難しいことはわざわざ言語で伝えず、ビジュアル化して伝えることが有効です。

それではビジュアルで伝えるボクなりのコツを伝授します。

登場人物の整理

言語情報では登場するプレイヤーが伝わりづらいです。小説などで登場人物が多いと最初は誰がどんな人なのか、状況把握でてんやわんやしますよね。それと同じで初めて聞く内容や聞き馴染みない話は情報を整理するコトに脳のメモリーを全振りしてしまうので肝心なストーリーが入ってこなくなります。

小説であれば冒頭に相関図が描かれることが多いと思います。それと同じですね。メルカリの事例も同じです。登場人物の重要なプロフィールとそれぞれの関係性を明示してあげましょう。

他にも、競合とのポジションの違いとかプロジェクトの参加企業一覧で企業ロゴを使うとか、色んな場面で言語情報ではなく視覚情報が用いられていますね。

視覚で整理されるとプレイヤーの位置関係が一目瞭然。

数値の整理

重要な数値の可視化です。それは事業の売上やKPIの進捗状況など。様々な場面で使うと思います。

例えば「2022年から2025年に向けて事業売上を3倍にします。」という言語情報だと、今はいくら?その間のステップは?などの空白の情報に惑わされて本文が頭に入ってきません。

そこで下図のようなビジュアルで示すのです。これだとひと目でそのボリューム感やステップなどが頭に入ってくると思います。

どれくらいの難易度なのか。何年の猶予があるのか。成長のステップは?

画像検索でそれっぽいのを探す

未来のありたい姿を描くときはgoogle画像検索をおすすめします。それっぽいワードで検索したら意外にもそれっぽいイメージがヒットします。

ヒットした画像を組み合わせて編集していくと自分オリジナルでユニークなビジョンの出来上がりです。具体的なイメージができるとそこに向けて何をすればよいのか想像力をふくらませることができます。

例えば実店舗におけるレコメンド機能。若いユーザーは意思決定をすることを面倒と感じます。だからこそ自分の好みの情報を企業に管理してもらい、勝手にレコメンドしてもらうほうが生活しやすいと感じています。食事、衣服、娯楽、全てです。それをデジタルデバイスで見える化して、好みの商品をレコメンドするアプリを開発します。アプリはユーザーに無償で提供します。デジタルデバイスに広告表示をすることで広告主から利益を得ます。

なかなかに分かりづらいビジネスですよね。これを一枚のスライドで表したのがこちらです。

それっぽいイメージを軽く作ってみる。

これは「スマートグラス」「衣食住 アイコン」「ユニクロ」と検索して出てきた画像をちょこっと編集して作成しました。10分くらいで出来上がります。言語だけの情報と比べたらワクワク感が出てきますよね。

このような感じで伝えづらい情報は視覚的に伝えてみてはいかがでしょうか。


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