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ものづくりってどんな仕事?

製造業、ものづくり、メーカー。いろんな言い方のできるこの産業。実は日本ではGDP18%程度を占める結構大きな産業なんです。

例えばトヨタ、ホンダ、日産などの自動車メーカも製造業。日立、パナソニック、ソニーも製造業です。

このようなメーカの人がどんな仕事をしているかイメージできますか?noteユーザーの多くがサービス業であったり個人事業主としてwebやマーケティング関係のお仕事をしているんじゃないかと思います。

そんな方に向けて、製造業ではどんな仕事をしているのか。特に馴染みのない製品を生み出す『工場』に視点をおいて書いていこうと思います。今までのイメージとは違うところもあるんではないでしょうか。

工場ってどんなところ?

工場と一言で言っても業種によってその形態は様々です。よくテレビではお菓子工場の映像が流れますよね。

ほとんどすべて全自動って思われるかもしれませんが、工程と工程の間にはもちろん人が介在していますし、出来栄えを検査するのも人の目だったりします。

例えば自動車製造ラインなんてほとんど無人でロボットがガシガシ動いています。コンベアに車体が流れながら、ロボットが溶接や組み立てを全自動で行っていきます。

一方でスマホとか小型で比較的安価で製品ライフサイクルが短い(スマホだと1年くらいで新しいやつがでる)製品は人がモクモクと作っています。

もちろんそれぞれ工程によっても異なります。自動車でも作業者が複数人働いている工程もあります。

んで『ものづくり』ってどんな仕事?

このような工場はニーズのある製品を安価に、誰の手にも届くように、量産することが目的です。

例えば1970年代、量産が技術的にできなかった時代の自動車は大衆車ではありませんでした。一つ作るのに時間もお金もかかるので非常に高価な乗り物です。

ただ自動車メーカであるフォードが大量生産手法を生み出してから自動車は大衆車へと変化していきました。安く早く作れるから多くの人の手に渡ったんです。

このように、『ニーズのある製品』と『大量生産できる工場』、この二つの条件が揃って世の中にモノが提供できるのです。スマホもパソコンも電球も椅子も、全てが二つの条件を満たしているからボクらの身の回りには便利な物があふれているんです。

つまり『ものづくり』とは大きく分けて二つやることがあります。

①ニーズのある製品を生み出すこと
②大量生産できるような生産システムを構築すること

もう少し分解すると、企画部隊がニーズのある製品の仕様を考え、開発部隊が具現化し、設計部隊が量産できる仕様に整え、生産部隊が量産できる仕組みを構築すると言った感じです。

0→1のイノベーティブなフェーズや1→100の泥臭くもドラマティックなフェーズ。ものづくり全般に関われる非常に楽しい仕事です。

よく製造業は3K(きつい、汚い、危険)なんて言われますが、ほとんど過去のイメージです。それは工場自体がロボット化/自動化されているからです。(スマホ工場のようにまだまだのところもありますが)

これから製造業は新しいフェーズに入っていきます。AIやIoT、DXの波が襲ってきます。そんな中、3k仕事では企業は生き残っていけないのです。人が集まるところに大きな産業が生み出されるのは歴史が証明しています。

より良い暮らしのために、日本のものづくりをもっと盛り上げるために、ものづくりの魅力的な働き方を発信していきたいと思います。

リョウ

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