「PowerPoint」スライドが組織の意思決定に大きく左右する理由 #102
「PowerPoint」スライドが組織の意思決定に大きく影響を受けることをご存知だろうか。まずはこちらの記事をご覧いただきたい。
このサイトでは大きく以下の観点が語られています。
①PowerPoint作成者が戦略に大きな影響を与える
②PowerPointは戦略を構築する上でオープンな議論を活性化させる重要なツールとして機能する
私見としてはまさにその通りだと思っています。弊社でも重要な方針はPowerPointベースで作成されています。そしてその資料作成までの『プロセス』やその『出来』がその年の活動の良し悪しを左右しています。
それぞれのポイントについて見ていきましょう。
①PowerPoint作成者が戦略に大きな影響を与える
PowerPointは視覚で訴えることができるツールです。言語情報だけでは読み込む必要があるので時間がかかりますが、視覚だと一瞬で概要を伝えることが出来ます。
ただし、そのスライドのセンスが悪いと伝えたいことの半分も伝えることが出来ません。特に戦略というのは現場に近い人に伝えるものです。作成者よりも視座が低い人がターゲットです。抽象的に作ると上手く伝わらず、具体的に作ると読み込むのに時間がかかる。そのバランスを見てスライドの作り込むセンスが必要です。
そしてその重要なスライドを作成する人というのも戦略を十分に理解しておく必要があります。彼らがしっかりと戦略を理解し、それをスライドに上手く反映させることが企業戦略に大きく影響するのは必然ということです。
②PowerPointは戦略を構築する上でオープンな議論を活性化させる重要なツールとして機能する
戦略はマネージャーがたたき台を作り、それを他のマネージャが叩きながらブラッシュアップさせて作り込んでいきます。視覚的にスライドを見ながら、自分たちの戦略の確からしさを積み上げて作成していくのです。
だからこそ、議論ごとにスライド作成者がスピーディにスライドを改善し、そして更に議論を深めながらスライドを進化させていく。スピーディな意思伝達が可能というPowerPointの特性をフルに活かすことができます。
ここでもスライド作成者が非常に重要なポジションであると言えそうです。スピーディに議論を深めるにはスピーディにスライドを作成し、的確に情報を伝達することが何より大切です。テンポやリズムが良いと議論も弾みますしね。さらにはスピードをあげることでより多くの人との議論を可能にでき、オープンな戦略策定が可能になるのです。
これまではPowerPointというのはその曖昧さによって方向性がぶれるという理由から情報の伝達に不向きと言われてきました。AmazonではPowerPoint禁止というルールすらあるそうです。
ただそれはツールを上手く活用できていないだけです。多くの人が箇条書き(行間の読めない最悪なスライド)としてしか利用できていないからです。
視覚的に、ビジュアルで情報を伝達するスキルはこれからも重要なビジネススキルなのだと思います。
言語情報ではなく視覚情報を取り扱うための重要ポイントをこちらの記事でまとめていますのでよかったら覗いてってください。
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