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曖昧模糊な夢日記

カワサト版「夢十夜」第2弾。

読むときは、部屋を明るくして画面から離れて頭を空っぽにして臨むべし。


第一夜

夜のキャンプ場で、女性2人と焚き火を囲んで座っている。ぼんやり火を見つめていたら、突然目が開かなくなった。なんとか瞼を指でこじ開けると夜が明けていた。朝日が差し込む真っ白な洗面所に立つ。鏡の中の私は老人だった。老人になった私は、銭湯の受付で身分証を出して「クーポンをくれないか」と言うと、少し割引になった。

第二夜

ゲームセンターの“落とし穴ゲーム”で兄と遊ぶことになった。ルールはかくれんぼと一緒だが、隠れるのは“落とし穴”の中だ。隠れる側になった私は、ゲーム画面で穴の場所を確認する。穴は実家のリビングにあった。カーペットをめくって穴に入り、家族に上からフタをしてもらう。穴の中は狭くて空気が薄い。早く見付けてくれ、と思いながら待っていると、兄の声が近付いてきた。足元でカチリと音がして、私はびっくり箱のように飛び出した。驚いた兄は「それ、違法だよ」と冷たく言い放った。

第三夜

職場の飲み会があった翌日の昼下がり、どうしても眠気に勝てず居眠りしてしまった。目が覚めると全裸になっていた。驚いて同僚に尋ねると、どうやら私の服は怖い理事が預っているらしい。ビクビクしながら理事室に向かい、居眠りしてしまったことを一生懸命謝った。理事は許して服を返してくれたが、私が全裸で謝罪しているところを同僚が面白がって撮影していたのがすごく嫌だった。

第四夜

自分の誕生日祝いに、ケーキ屋さんへケーキを買いに行った。ケーキは生地のまま売られており、購入単位は1ガロン(約3.785L)。私はオレンジのケーキを1ガロン注文した。買った生地を店員に渡すと、すぐにケーキにしてくれる。作ってもらったケーキはケースに並べられて、必要な分だけ自分で切り分ける仕組みだ。しかし生地の入った容器が邪魔で、ケーキを食べることは出来なかった。

第五夜

夕暮れの教室、一番後ろの窓際の席で友人とボードゲームをしている。“麻雀”と呼んでいたが、2人で向かい合って戦うゲームで、ドミノのようなコマを使い、オセロのようなルールだった。ゲームが終わったところでトイレに行きたくなり席を立つ。教室に戻ると、友人は点数計算をして待っていた。「リョウが37M(エム)、私が35Mだからリョウの勝ちだね」私は少し考えて、「いや、先攻の方が有利だから私の負けだよ」と笑った。

第六夜

私は幽霊だった。自分の葬式を、後ろの方から眺めている。参列者には私のことが見えていないようだった。ふと、焼香台のクールなデザインに目を惹かれて手を伸ばすと、引っくり返して中身をぶち撒けてしまった。狼狽する私に向かって、いけません、と叱るお坊さん。叱られてシュンとなったが、やっぱりお坊さんは幽霊が見えるんだな、と感心した。

第七夜

授業の終わりに藁半紙のプリントが配られる。プリントを解き終えたら、教壇に立つ先生のところまで提出しに行く。早く終わった生徒がいると、あいつやるじゃん、というどよめきが走る。私も早く提出したくなって、その日はプリントを出さずに持っておき、翌週提出することにした。そして翌週になり早速プリントを提出しに行くが、それでも早い人はいるもので、私は3番目くらいだった。

第八夜

イカは生きているとよく喋る。その人の体型や趣味嗜好からファッションのアドバイスなどをしてくれる。イカを踊り食いするときには“処理”をする。イカの首をグッと絞めると歯が抜け落ちるのだ。“処理”をするのが可哀想で、イカをそのまま食べようとすると、イカの歯が固すぎて自分の歯がボロボロになる。

第九夜

小さいカレー屋さんで、小さいテレビを見ながらカレーを食べている。店の外から男性5人組が近付いてきた。私の隣に立つと、「何でも言いな」マッシュ頭の男が話しかけてきた。「栗色のMacBookが食べたいです」と私が言うと、男は粘土のようなものを捏ね始めた。そうして出来上がった栗色のMacBookを渡される。端のほうをちぎって口に入れると、ほのかに甘かった。

第十夜

都内某所の大学に潜入した。敷地内の交通手段はバランスボールだ。学生も私も、全員バランスボールに跨りピョンピョン跳ねて移動する。建物の中は筒状の図書館になっていて、壁を跳ねながら昇ってゆく。一番上に辿り着くと、ファッションセンターしまむらがあった。店内の商品棚が高めの位置にあるため、バランスボールで跳ねた瞬間に棚を覗き込む必要があり、とても見づらかった。


こうしてnoteのネタに出来るので、変な夢を見るのが楽しくなってきた。

また次回以降もお付き合い頂ければ幸いである。


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