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中編官能小説

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約2~3万字程度の筆者の官能小説です。 前、中、後の三部構成になっています
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2023年7月の記事一覧

【官能小説】すれ違う愛の言葉【前編】

※この小説は有料記事ですが全文を公開しております。 記事の購入は強制ではありませんが、もし買っていただけたら筆者の今後の励みになります。 スキやコメントをしていただけるだけでも嬉しいので、どうかよろしくお願い致します。 ♢ 上野にある美術館のロビーで、佐々木良枝は椅子に座りながら展示会場の出口を見つめていた。一人、また一人と出てくるが、祐一の姿はまだ現れない。  腕時計を確認すると、もうすぐ美術館に入ってから三時間が立とうとしていた。良枝が展示会の鑑賞を終えてからは、すでに

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【官能小説】すれ違う愛の言葉【中編】

※この小説は有料記事ですが全文を公開しております。 記事の購入は強制ではありませんが、もし買っていただけたら筆者の今後の励みになります。 スキやコメントをしていただけるだけでも嬉しいので、どうかよろしくお願い致します。 前回のお話 ♢ 複雑な気持ちを抱えたまま、良枝は寝室の扉を開いた。先に祐一を通して、彼女はその後に続いた。 「怒ってる?」  祐一がいった。廊下でも同じことを聞かれたばかりだった。 「どうして?」 「だって、なんか怖いから」 「別に怒ってなんかないわ

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【官能小説】すれ違う愛の言葉【後編】

※この小説は有料記事ですが全文を公開しております。 記事の購入は強制ではありませんが、もし買っていただけたら筆者の今後の励みになります。 スキやコメントをしていただけるだけでも嬉しいので、どうかよろしくお願い致します。 前回のお話  軀だけを舐められ続けて、すでに一時間が経過しようとしていた。その間、良枝は幾度となく軀を玩弄され、何度も絶頂を施され、あまりにも重すぎる愛を享受されていた。それによって気力も体力も奪われた良枝であったが、残り少ない思考の中で不安に思うことがひ

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