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【官能小説】特別な関係

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特別な関係をまとめたリストになります
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2023年9月の記事一覧

【官能小説】特別な関係【9/完】

前回のお話  ぼんやりとした視界の中で意識だけがハッキリとしていた。異様な光景に理解が追い付かず、何度も軀に痛みを与えて悪い夢から覚めようとした。しかし温かい布団で目が覚めることはなく、これは現実なのだと突き付けられた。  あれからどうやって家に帰ったのか覚えていない。一言だけ「帰る!」と彩子に宣言した気はするが、その後の記憶はまったくない。気が付いた時には半裸の七海を車に乗せ、高速を120キロのスピードで飛ばしながら走っていた。  あの日から約三ヶ月が経過した。藤井は仕

【官能小説】特別な関係【8】

前回のお話  窓の外からほんの少しだけ日が差し込んできた。もう朝になるのかと侘しい気持ちになる。すべてが始まるという意味では清々しい気持ちになれもするが、そこに今日一日の苦痛も含まれていると思うと、やはり憂鬱になってしまう。そんな鬱蒼とした気分を晴らすために、良介は腰を振る速度を上げた。  彩子に覆いかぶさり腰を振り続けていると、再び射精感が込み上げてきた。亀頭が痺れ、尿道の奥から精液がせり上がってくる。もうひと踏ん張りすれば射精できるところまでいくと、彼は無心で抽送運動を