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【官能小説】特別な関係

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特別な関係をまとめたリストになります
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【官能小説】特別な関係【9/完】

前回のお話  ぼんやりとした視界の中で意識だけがハッキリとしていた。異様な光景に理解が追い付かず、何度も軀に痛みを与えて悪い夢から覚めようとした。しかし温かい布団で目が覚めることはなく、これは現実なのだと突き付けられた。  あれからどうやって家に帰ったのか覚えていない。一言だけ「帰る!」と彩子に宣言した気はするが、その後の記憶はまったくない。気が付いた時には半裸の七海を車に乗せ、高速を120キロのスピードで飛ばしながら走っていた。  あの日から約三ヶ月が経過した。藤井は仕

【官能小説】特別な関係【8】

前回のお話  窓の外からほんの少しだけ日が差し込んできた。もう朝になるのかと侘しい気持ちになる。すべてが始まるという意味では清々しい気持ちになれもするが、そこに今日一日の苦痛も含まれていると思うと、やはり憂鬱になってしまう。そんな鬱蒼とした気分を晴らすために、良介は腰を振る速度を上げた。  彩子に覆いかぶさり腰を振り続けていると、再び射精感が込み上げてきた。亀頭が痺れ、尿道の奥から精液がせり上がってくる。もうひと踏ん張りすれば射精できるところまでいくと、彼は無心で抽送運動を

【官能小説】特別な関係【7】

前回のお話  七海の口から「あー」や「うー」など、うわごとのような言葉が洩れている。透明なよだれが糸を引きながら垂れ堕ちる。もはや意識を保っているのかさえ怪しい。 「七海」  良介はいった。  彼女の金色の前髪をかき分けながら顔を覗く。虚ろになった瞳や涙の跡らしき頬の筋がやけに可愛く見えて仕方がない。そんな彼女の顔を見続けていると、わずかだが目線が交差した。 「ふ……う……」  わずかだが口が動いて、何かを伝えようとしてきた。彼女の意図を読み取りたい良介だったが、読

【官能小説】特別な関係【1/X】

「藤井さーん」  支払い窓口から中年の女性が声をかけてきた。藤井は立ち上がり、歩を進めた。先ほど声をかけてきた女性とはもう何度も窓口で会ったことがある。向こうも気が付いているはずだが、一ヵ月に一度くる男のことなど覚えていないのか、はたまたそれが院内での決まりなのか、事務的な口調で名前を聞いてくる。 「お名前お願いします」 「藤井良介です」 「ありがとうございます。それでは精算機でお支払いをお願いします。お大事になさってください」  そういって中年女性は二枚の紙と保険証を

【官能小説】特別な関係【2/x】

前回のお話はこちらから  深夜〇時。パソコンで調べ物をしていると、外の駐車場からエンジン音が聞こえた。まさかとは思う藤井だったが、インターホンが鳴ったことで的中したことを悟った。こんな真夜中にインターホンを鳴らす非常識な人間など、一人しか思いつかなかった。  モニターを見ると、案の定そこには七海が写っていた。はあ、と深いため息をつきながら、藤井は玄関へ行き鍵を開けた。  すぐに扉が開いて、パシャっとカメラを切られた。 「おい……」 「ニヒヒ。強姦魔の顔写真、ゲットっす」

【官能小説】特別な関係【3/X】

前回のお話  朝九時に七海の車を使い家を出た。途中までは下道を使い、八王子JTCから圏央道に上がった。はじめこそスムーズに流れていた圏央道だったが、関越道に入る手前で渋滞に巻き込まれた。一向に進まぬ車と山ばかりの景色だけがゆっくり流れていく。車内には聞いたことのない音楽だけが流れていた。  ハンドルを握りながら、藤井は助手席に座る七海をちらりと見た。口を横一文字に結んだまままっすぐ前を向いている。目も鬼のように釣りあがっていた。  昨日の一件以来、七海とはまともに話ができて

【官能小説】特別な関係【4】

前回のお話 「遅かったっすね」   助手席に座る七海が訊いてきた。 「前の客の支払が遅くてな。――それより、帰りは下道で帰るぞ」 「え、高速使わないんすか? お金なら気にしなくていいっすよ」 「金の問題じゃない。もうすぐ夕方で、また渋滞に巻き込まれるかもしれないからな」 「そういうことなら、まあいいっすけど」  シートベルトを締めながら、特に疑う様子もなく七海が頷いた。  下道で帰るナビをセットしながら、藤井は駐車場の出入り口を横目で確認した。濃いパープルカラーのポルシ

【官能小説】特別な関係【5】

前回のお話 ※注意※ この作品には暴力的な表現や差別的な発言が含まれています。 そのような表現が嫌いな方はブラウザバックをお願いします。 なお、気分を害されても当方では一切の責任を負いかねますのでご了承ください。  一階にある和室へ七海を運び、畳に寝かせた。その後、彩子から朱色の麻縄を渡され、仕方なく七海の両腕を後手で縛った。これだけでも十分だと藤井は主張したが、いつになく冷徹な彩子に言いくるめられ、結局後手に縛った縄の余りで胸も縛ることになった。  やりきれない思いを抱

【官能小説】特別な関係【6】

※ このお話には暴力的な表現が多数使用されています。 苦手な方はブラウザバッグをお願いします。 前回のお話 「ようやく大人しくなったわね」  彩子がいった。その物言いが、なぜか勝ち誇ったように聞こえてならなかった。 「ヤるなら早くしようよ。時間がもったいないし、それに七海を吊るしておくのも危険だ」 「あら、いつからあの子の味方になったの?」 「どう思おうが別にいいよ。とにかく早くヤろう」  そういって藤井は彩子に近づいた。彼としては、とにかく早く彩子とセックスがした