ネガティブ自信家になってない?『自信=上手くできる』ではない
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「○○することには人一倍自信があります!」
面接などでよく聞くフレーズです。
何か得意なことがあったり、人よりも深い知識があると感じている場合、それについて「自信がある」と表現します。
逆に何も得意なことがなかったり、知っていても人に言えるほどのものではないと感じていれば「自信がない」と表現します。
「自信がある」って「とてもすごいこと」のような何かとてもハードルが高いイメージがありますが、実はそんなことはありません。
このnoteでは、「自信」とは何なのかについてまとめました。
=== 目次 ===
・「自信」とは?
・ 自信がない人こそ、自信家である
・「上手くできる」ことは自信を持つための必須事項ではない
・ 自信を持つための「できる」のラインを高く設定しすぎない
・ 経験が自信を大きくする
・「自信がないからやらない」は負のサイクル
・ まとめ
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「自信」とは?
そもそも、「自信」とは一体何でしょう。
辞書で引いてみると、次のように記載されています。
じしん【自信】
自分の才能・価値を信ずること。自分自信を信ずる心。「-がない」「-に満ちた態度」
引用:大辞林 第三版
『自分の才能・価値を信ずること。自分自身を信ずる心。』
平たく言えば「自分を信じてるかどうか」ということです。
「そんなの知ってるよ」という声が聞こえてきそうですが、実はここがとても重要です。
「自信がない」=「自分の才能や価値が信じられない」ということになりますが、ここが大きな落とし穴。
「自信がない」ということは、あくまでも自分の才能や価値が「信じられない」だけであって、決して「才能や価値がない」わけではないということです。
「自信」はあくまでも自分を「信じる」ことです。
才能や価値は自信に「つながるもの」であって、「自信そのもの」ではありません。
また、どれほどの才能や価値があれば「自信がある」と言っていいか、その程度については数値化されているわけでもなければ、一切の決まりもないのです。
自信がない人こそ、自信家である
自信がどういうものかについて書いてきましたが、そう考えると自信がない人はある意味で自信家ということになります。
「自信」には無意識にあるイメージが隠れています。
それは、「自信を持つには『高い』才能や価値が必要である」というイメージです。
本来、「自信」とは「信じること」なので、才能や価値の程度が決められているわけではありません。
にもかかわらず、「自信」というポジティブなイメージが先行して、「自信を持つためには『高い』才能や価値が必要だ」と無意識のうちに自ら高いハードルを設けているだけなのです。
しかし、「才能や価値が高くなければ、自信を持ってはいけない」ということは一切ありません。
極端な話、「自分の才能や価値が低いことに自信がある」という言い方も間違いではないわけです。
自信がない人は、ネガティブな方向に強い自信を持っています。
だから、ある意味で「自信がない人こそ、自信家である」という言葉が成り立つのです。
「上手くできる」ことは自信を持つための必須事項ではない
「上手くできる」ことは「自信の程度」であって、決して「自信を持つための必須事項」ではありません。
「できる」ということは、才能や価値を目で見たり体で感じ取れるようになること。いわば、自信を持つための一つの材料です。
仮に、自分が「できなかった」と感じたとしても、人から認められることで自分の才能や価値に気づくことができます。
自信を持つための材料は「できる」ということだけではありません。
「人から認められる」ということもまた、自信を持つための材料の一つと言えるでしょう。
「自信を持てるかどうか」ということは、自分の能力に気づき認められるかであって、決して「上手くできるかどうか」ではないのです。
自信を持つための「できる」のラインを高く設定しすぎない
自信がない人は多くの場合、自信を持つための「できる」のラインを高く設定しすぎる傾向があります。いわゆる「上手にできるかどうか」ということです。
しかし、今までも述べてきた通り、本来自信にはどれほどできるかといった程度の決まりは一切ありません。
例えば、SNSでイラストを公開している人やブログで記事を書いている人がいるとします。
自分が思っているほど閲覧数やコメント数、シェア数が伸びないと、自分の期待よりも低い結果が出ていることから「自分を信じることができない」、つまり自信がなくなってしまいます。
しかし、世の中全体と比較してみるとどうでしょう。
まず、イラストや記事など自分の創作物を発信するということは、実はとてもすごいことではないでしょうか。
多くの人は発信されたものを消費する側です。
そんな中で、発信することが「できる」ということは自分を認めるべき能力の一つではないでしょうか。
また、閲覧数やコメント数、シェア数が自分の期待していたほどではなかったとしても、実際に見てくれている人がいるということも、実はとてもすごいことではないでしょうか。
今、世の中には一生では見切れないほどの情報が溢れています。
そんな中で、自分が発信したイラストや記事が誰かの目に留まるということ自体、非常に価値のあることではないでしょうか。
今現在、自分ができていることを改めて確認してみましょう。
高い目標を見続けていると、まるで自分が全くできていないように感じ、「自分の才能や価値は低い」と信じるネガティブ自信家になってしまいます。
自分の「ここまではできる」を再確認することで、少しずつ前進している自分に気づくことができます。
経験が自信を大きくする
大きな物や重い物を持つには筋力が必要です。筋力がないうちに、無理に大きな物や重い物を持とうとすると体を痛めたり、小さな衝撃で落としてしまったりします。
自信も同じです。
大きな自信を持つためには経験が必要です。
はじめから無理をして大きな自信を持とうとすると、誰かの何気ない言葉や、小さな失敗で自信を無くしてしまいます。
はじめは小さな自信でも、経験を積むことで少しずつ大きな自信を持つことができるようになります。
さまざまな方法を試したり、できることや知識を増やしたり、時には失敗することで、様々な衝撃に耐えられるようになります。
まずは自分がどれくらいの筋力(経験)があるか確認してみましょう。
無理をして大きな自信を持つ必要はありません。
自分が持てる大きさの、自分に合った自信を持てばいいんです。
「自信がないからやらない」は負のサイクル
自信がないと新しいことに挑戦することが難しくなります。
「やってもうまくいかないかもしれない」
「まだ自分が挑戦していいことではないかもしれない」
「誰かに笑われるかもしれない」
「誰かにバカにされるかもしれない」
挑戦した結果が上手くいかない可能性がチラついて、一歩を踏み出す勇気が出ない。
しかし、自信を大きくするには経験が大事な栄養です。
いろいろなことに挑戦することで「ここまではできる」が自分で認識できるようになります。
「自信がないからやらない」を続けていると、「この前もこれはやらなかった」「自分にはできなかった」とできなかった実績が増えていき、挑戦することに臆病になる負のサイクルが生まれます。
「やってもうまくいかないかもしれない」
上手くいかなくても経験につなげることができます。
「まだ自分が挑戦していいことではないかもしれない」
条件さえ問題なければ挑戦してはいけないことはありません。
「誰かに笑われたり、バカにされるかもしれない」
その誰かはあなたにとって大切な人でしょうか。
そうでなければ気にする必要はありません。
挑戦することの意義は結果が上手くいくことだけではありません。
こうした、自分が望まない結果が出た時に、「どう感じたか」や「どのように受け止めるか」「どう対処するか」もとても重要な経験です。
この「失敗への対処」もまた自信の材料の一つです。
もしも、やりたいことがあるけど「自信がない」ということで迷っているならば、まずはそれに挑戦することで想定される自分が避けたい問題を紙に書き出してみましょう。
それが、経済的な問題や技術的な問題ではなく、自分の心の問題で折り合いがつくものかどうか確認してみましょう。
もしもそうであれば、そのやりたいことは「自信がなくてもやった方がいい挑戦すべきこと」かもしれません。
まとめ
「自信」について書いてきましたが、要点をまとめると次のようになります。
・自信とは「自分を信じること」
・自信を持つために高い才能や価値は必要ない
・自分の能力を認めることが自信につながる
・経験が自信を大きくする
・失敗もまた自信を大きくする経験になる
・自分に合った自信を持つことが重要
何度も書きますが、自信を持つことに才能や価値の程度は一切決められていません。
自信を持つために、人と比べて何かが上手くできる必要もありません。
自信とは「自分を信じること」で、それ以上でもそれ以下でもないのです。
どうしても自信が持てず落ち込んでしまった時は、すべてをまっさらにして一度自分を見つめなおしてみましょう。
「できることが当たり前」と思っていることこそ、他の人から見れば自信を持つべきすごいことかもしれません。
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