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「人望が集まる人の考え方」

オススメ度:★★★★☆

本との出会い

書店でジャケ買い。
ちょうど職場で管理職的なポジションになったタイミングだったのと、自己評価として友達が多い方ではなく、人望があまり無いと感じるので、読みたくなった。

その後、本を読まずに5年くらい寝かせてしまっていた。最近、中小企業診断士の資格受験をしたのだが、受験者の様子や態度を見ると、資格を取得したとしても、一緒に仕事したいと思うような人がいなかった。スキルとか資格よりも、人間的な魅力や人付き合いの方が重要なのでは、と思い、再び本書を手に取った。

人間関係の重要さ、自分の周りのこんな人

現実的に、私たちは他人との関わりを通じて成功を収める。
幸福は人間関係をどう築くかに大きく左右される。

良い人間関係とは、自分が求めているものを手に入れるのと引き換えに、相手が求めているものを与えること。(ちょっとズレるが、まずは自分が求めていることを明確にすることが大事。)

幸福な人は不幸な人より多くの幸福を振りまく。
自分の親はよく悪口や愚痴を言う人で、友達も少なそうだったもんな・・・・
葬式の時に集まってくれる人の数で、その人の価値が決まる的な、ことを聞いたことある気がする。

人間の習性

全ての人は自分の自尊心を満たしてほしいと強く思っている。
その願望が満たされて初めて、人々は自分のことを「忘れ」、他人に意識をむけることができる。自分が好きになって初めて、人々は他人に対して友好的になることができる。(空腹と一緒。空腹の時はイライラしたり、他のことに意識を向けられない。)
自尊心が低い人の例。
・ほんの少し非難の眼差しを向けられたり厳しい言葉をかけられたりするだけで一大事のように思えてくる。
・他人をこけ下ろす傲慢な人も、自分の重要感を高めようとして他人をこき下ろす。

人間関係における物の道理とは、相手に正論を振りかざすことではなく、相手の自尊心を満たす方法を実行すること。

時間や礼儀・マナーを守るのも、相手の重要性を認めていることを示す方法。(自分をよく見せるためだと思っていた。)
部下やメンバの役割を明確にしてあげるのも、その人達の存在意義を明確にして、重要性を認識してもらうことでモチベUP。

人を惹きつけるには

相手に好印象を与えたいなら、自分の凄さをひけらかす必要はない。
相手に感銘を与える最も効果的な方法は、自分が相手に感銘を受けたことを伝えることだ。

会社の同僚や両親も何かとすぐに語りたがるが、本当にすごいと思う人は自分のことをあまり話さない。威張ったり、ひけらかしたりしない。
特に職場の人は、間違いをすぐに指摘したがる。相手が正しいかどうかは重要なのか?相手を批判して、自分の重要感を高めたいだけではないか。

でも、話を聞くだけだと、相手もつまらないのでは!?と思うかもしれないけど、そのくらいがちょうどいいかもしれない。
・質問しながら相手を中心に会話することを心がける
・相手に常に賛同する
・相手の立場でじっくりと耳を傾ける

神様は人間に2つの耳と、1つの口を与えた。話す量の2倍を聞くことにあてるように意図したからだ。

相手に好いてほしいなら、微笑み。

毎朝、鏡の前で微笑む練習をしよう。


全米屈指のセールスマンであるフランク・ベドガーは、毎朝微笑む練習をすることによって、相手がすぐに打ち解けてセールスが大幅に伸びたらしい。
人間は、感情が行為を決定するのと同じくらい行為が感情を決定する。

所感

自分は、自分自身で自尊心が低い方だと自覚があり、本書の自尊心が低い人間の特徴がよくわかった。
また、周りの人で、自分の話ばかりする人、人の意見に対して指摘ばかりする人、「でも」が口癖の人が多くいるので、本書の内容がとても腹落ちした。

要は、人望がある人・好かれる人は、
・話しやすい人
・同意してくれる人
・自分のことを大切に思ってくれていると感じる人
である。
そのためのスキルとして、「傾聴」「微笑み」は日々の生活や職場の中でも鍛えていきたい。

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