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今日も楽しいK-POP【Vol.22】K-POPファンからアミに伝えたいこと〜BTSの決断は「防弾少年団」であることを貫いた、なによりもアミを大切に思う勇気あふれるもの〜

今回は、BTSがソロに専念するという決断について、熱心なアミとは言えないくらいのK-POPファンであるわたしが感じたことをアミのみなさんにお伝えしたいと思います。

BTSの登場は、K-POPのファンとしては衝撃的でした。
誰もがその鮮烈な姿に新しいK-POPの時代のはじまりを感じたことでしょう。

今回メンバーがソロ活動に専念することを表明したことは世界中のアミに衝撃を与えたことと思います。悲しい気持ちを感じた人もいることでしょう。

私は熱心なアミとはいえないK-POPファンですが、BTSを観てきた者として、ひとりの社会人としてBTSのした決断がいかにすばらしいものであるかを伝えたいと思い、記事を書きます。
(事実関係など間違っているところがあったら指摘してくださいね。)

BTSは、閉塞的な韓国の社会で苦しんでいる若者たちを守りたい、という思いを込めて「防弾少年団」という名前でデビューしました。
たしかに、学歴や家柄の制約が厳しい韓国という社会(スプーン階級論ってやつですね)は、自由を求める若者にとって本当に苦しい場所だと思います。大人から、社会から、学校から、若者を押さえつけるもの全てから守りたい、そういうメッセージをBTSは発信し続けてきました。

しかし、「ON」以降の「Dynamite」では確かにセールス面では世界的な大成功を収めましたが、コロナの影響も含めどんどんアミから離れていくような活動を強いられてきました。英語の曲は世界でのセールスには有利でも、いままで一緒に歩んできたアミ(特に韓国にいるアミ)のためになるかどうかについて、売れれば売れるほど不安になったのではないかと思います。彼らのことですから、運営にも韓国のアミと共に活動はできないか、と訴えたと思います。
しかし、会社というところはそういう話が通るところではありません。株主と会社の利益が最優先。世界中の作曲家が送ってくるすばらしい曲で英語の曲をリリースすれば大きな利益が出ることが分かっているのに、メンバーが韓国語で曲を出したい、とか、韓国で活動したい、といっても「はい、そうですか」と言ってくれるはずはないのです。

初期のBTSの曲やビハインドを見ても、メンバーたちは音楽を愛し、どこまでも真面目に努力する(本当に真摯に努力し続けるところがBTSの一番好きなところです)、そして、どこにでもいる「悪ガキ」だったと思います。若者と共にあり、社会や大人に立ち向かい若者を守る存在でありたい、そう思っていたはずです。
しかし、「Dynamite」以降、大人のビジネスの世界の取り込まれそうになっている。あんなに反発していた大人の一員になろうとしている。本人たちはなりたいと思っていないのに。
韓国を代表する立場に立たされたり、国連でスピーチに立たされたり。アミは喜んでくれると思うが、自分たちがやりたくてやっていることではない。自分たちが歌ってきた歌詞のメッセージで伝えてきたことを、自分たちはぜんぜんできなくなってきている。やりたいことではなく、やらされることをやっている。でも、この先どうしたらよいかわからないし、いい策も思いつかない…メンバーの苦悩はいかばかりだったかと思うと、胸が痛いです…

大人(運営)の言うことを聞き続けるのか、解散するのか、その2つの選択肢で揺れ動くのが普通です。
しかし、これだけ人気絶頂の時期に解散していいとは運営も思っていないし、メンバーはアミと離れてしまう解散という選択肢は頭になかったでしょう。
そこでどうするのか?
大人の言うことを聞き続けることなんてできないけど、解散してアミと離れるなんてもっとできない。
メンバーがやりたいものをやらせてもらう、と大人に突きつけたのでしょう。アミを守るために。自分たちを守るために。
私が1人の大人として想像すると、ソロに専念することと引き換えに、条件をつけられたりしているかもしれません。
それでもなんでも、アミを守る。そのために必要なこと、メンバーが軍隊に行ったり、ソロで自分のしたかったことを取り戻したり、なんでもする。今回のソロ専念が報道されれば会社の株価が下がることは予想できたと思います。これは大人にとってはなによりも重要なことです。はじめてニュースを見たときに、よく大人にこの要求を飲ませたなと思いました。

冒険をして、周り道もしては来たけれど、何があってもアミを守る。
そこにBTSは帰ってきた。簡単ではなかった。もう少年ではない。でも、守るべき者を守るために大人と戦い、自分がアミのためにもっともっといいものを見せられるようになるために、戦って勝ち取ったもの。
それが、今回の決断だった。
わたしはそう思いました。

身を挺して、アミを守る。
BTSが、防弾少年団であるということを全世界に高らかに宣言したようで、本当にかっこよかった。
そして、ひとりのK-POPファンとして、心が震えました。
この決断は、前に進むためのもの。
傷だらけになったとしても、何よりもアミのためのもの。

K-POPファンの端くれとして祈りたいと思います。
これからも、BTSにも、アミにも幸多からんことを。


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