『一生忘れない読書 100分で3回読んで血肉にする超読書法』ジョン・キム


 おそらくこの本は、僕の人生を変えてくれる本になると思います。僕の大事だなと思ったところだけですが紹介していきます。この記事を見て、読んでみたいと思った方はぜひとも書店に行って手に取ってみてほしいです。


  • 自分で考えるということ

  • 飛ばし読みの罪悪感を捨てる


 僕が大事と感じ取ったものは、この2点です。詳しく説明していきます。

自分で考えるということ

本は、自分の人生に役立たせるための脇役である。

 僕は、よく自己啓発書を読む人間でした。自分の人生をいい方向に変えたいと思いながら、手に取った本に書いてあることを、自分の考えなしで実践しようとしていました。その度に思ったことは、「自分」はどこにいったのだろうかということでした。今、僕が歩んでいる人生は自分の人生のはずなのに、自己啓発書を読むことで考えることをやめて他人の人生を歩もうとしていたのです。だから、この本に会ったときはグサッと僕に刺さりました。

「この著者はこう言っているが、私はどう思うか」を考える

 薄々、自分自身が感じていたことではありますが、この本に会って自分で考えることの必要性を再確認しました。著者はこれが意識できないと「本を読むたびに自分が変えられてしまう」と言っていました。考えてみれば、僕は子供のころから他人に考えることを任せて楽をするということが癖になっていたように思います。

 僕が小さいころ、父親と服を買いに行ったときの話です。僕が父親に対して「この服がいい」と持って行ったところ、「かっこ悪くない?こっちのほうがいいよー」と言われた記憶があり、それがショックで自分の選択に自信が持てなくなったように思えます。メンタルが弱くてプライドが高いと思われるかもしれませんが、こうした経験が積み重なりそういう癖ができてしまいました。
 著者はこの本の中で言っています。社会に出たら、答えは複数あるから、自分の解釈した考えが正解だよ。しかし、自分で考えるということをしないと他人のいいなりになるかもしれない、と。もし、他人の考えたことが自分にとって不利になるような場合でも、自分で考えることを誰かに委ねたいと思うでしょうか。そんなことが起こらないようにするためにも自分で考えることは辞めないでください。

飛ばし読みの罪悪感を捨てる

 上で書いた大事なことは、本のタイトルと関係ないかもしれませんが、読書に限らないことなので、紹介させてもらいました。次の大事なことは、本の読み方についてです。

本の8割は無駄なものが書いてあって、2割にこそ本質が書かれている、と頭の中を入れ替えなければならない

 直感ではありますが、本質(最も大事な部分)は全体の1割にも満たないというのが僕の考えです。そのくらい、大事なことはシンプルに説明できます。しかし、それを分からないで、全部を大事だと思い込んで読んでしまうことが日本人には多いようなのです。僕自身もそうでした。大事なところを見逃すまいと一から十まで読んで、読み終わった後には、疲れだけが残ってしまうなんてことはありませんか。そして、読んだ気になるだけで、数週間後にはすっかり忘れてしまう…。この状況を防ぐためにも、著者はタイトルにもある通り「100分で3回読む」ということを実践しているようです。  
 しかし、今回は僕がこの本を読むにあたって、実践したやり方を紹介したいと思います。著者の読み方が知りたいという方はぜひ、書店に赴いて読んでみてください。

 引用文の「本質は2割」ということを意識して僕は2回読みました。ここで、気を付けてほしいことは、目的を持たずに読むということです。小説を読む際は目的を持たなくてもいいと思いますが、ビジネス書や教養本を読む際は明確な目的を持ってほしいと思います。明確な目的があると受け取る情報も自分の欲しい情報である可能性が高いです。あなたは何故この本を欲しいと思ったのかには必ず理由があるはずです。その、理由を読む前に意識してみましょう。僕は、独学の勉強をするうえで、読んだ本を忘れたくないと思ったので、この本を手に取りました。そして、この章を読んだ後に「読んだ本を忘れないようにするには?」ということを意識して読んでみました。今まで読んだ本よりも覚えがいいということは感じています。1回目の飛ばし読みにかかった時間は大体1時間20分ほどです。飛ばし読みといっても、結構、文字は読みました。だけども、あまり理解はしていません。しかし、いいなと思ったページには折り目をつけて、2回目にじっくり読みました。2回目にかかった時間は2時間ほどです。この本のページ数は200ページとちょっとなので、著者から見ると時間をかけすぎているかもしれませんね。ただ、著者の文章に自分の考えを長い時間ぶつけていたので、無理もないかもしれません。元々、自分の意見を言うのは苦手だったので時間がかかりました。

最後に、著者が紹介していたナポレオン・ヒル言葉を載せておきます。


「思考は現実化する」


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?