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なぜ「漢方」に特化したD2Cブランドをつくることになったのか。

橋口です。タイトルの通り僕はD2Cブランドの代表をしています。

大学を中退して入った通販会社をきっかけに、ずっとこの業界でごはんを食べているので、約13年になります。最近ではECD2Cという名前で呼ぶ方が増えてきましたが、基本は通販、通信販売です。要はメーカー直販ですね。(タイトルでもD2Cって言ってますが、乗っかりです笑)

弊社のブランドは社名の通り「漢方」に特化しています。一般用医薬品の漢方薬を取り扱っていて、EC(eコマース:電子証取引)で販売です。

一般用医薬品ECと健康食品ECの違い

一般医薬品のECの場合は通常の健康食品での販売とは異なります。厚生労働省の許認可が必要です。さらに、その許認可をとるために、登録販売者と呼ばれる免許を持った人材が管理、運営しないといけません。大きな違いはこの免許ビジネスだということです。ですので、EC業界を生業にしている人からしたら参入障壁が高いかもしれません。

医薬品通販参入のきっかけはある新聞記事

当時、福岡のとある企業が一般用医薬品のネット販売をやっていました。
しかし、薬機法違反(旧薬事法)で厚生労働省から罰せられることになります。それに対して、なんと訴訟を起こしたのです。
当時の僕からは信じられませんでした。

「国を訴えてどうするんだろう?」

「ばかなことするなー。お上には逆らわないほうがいいのに・・・」

とまで。それからしばらくして、新聞を読んでいたら目を疑いました。

「ケンコーコムが勝訴。主張を国が認める。薬機法規制緩和。一般医薬品(第二類医薬品以下)ネット通販が可能に」(※確かこんな感じ。うる覚えですいません)

衝撃でした。民間の企業が国を相手に主張を認めさせるなんて。離島や交通の便が悪い地域に住んでいる方やなんらかの理由で買い物に行けない人からしたら、不便になるこの法律は悪法です。僕はお客様目線で、考えられていませんでした。それと同時にこうも思いました。これは参入のチャンスだ!と。

薬事法から医薬品医療機器等法等の改正へ

この裁判がきっかけで業界は大きく変わることになります。国としてもこれ以上、社会保障費や医療費に予算を使うことはできないと思っていましたし、セルフメディケーション推奨に大きく動いていきました。

医薬品通販スタート

当時の僕は薬剤師でもなければ漢方の専門家でもありませんでした。そこから医薬品通販をするための勉強がはじまります。創業のときに一緒だったメンバーも同様に勉強します。当然、売上になるまでに時間がかかったので、その間はクライアントの業務を請け負いながら、食いつなぎました。この延長線で、いまもお付き合いのあるクライアントがありますし、新規でのコンサル依頼もありがたいことにお声かけいただきます。

尖らせる大切さと磨きつづけることの難しさ

ネットが普及してから大きく変わったことがあります。それは、

総合百貨店(平均値が全部高い人)ではなく、専門店(ある一つの知識、経験がNo.1の人)から買うようになる。
誰がすすめているのか。が、特に強くなり、その人から買うようになる

簡易的にいうと、「インフルエンサー(KOL)最強!」ってことになります。なので、業界的に言うと、(サプリメントの総合商社)(化粧品会社)ではなく、たとえば

「アスリートの筋肉を成長させるためのアスリート特化型サプリメント専門店」

30代以下ターゲットのメンズコスメEC専門ブランド」

です。そのジャンルでのインフルエンサーが広告として仕事を受けたり、商品紹介をしてくれます。

ご存知のように、この界隈はステマ(ステルスマーケティング)が基本。その中で、いかに広告費の費用対効果を下げるために、話題性をつくるか、インフルエンサーが無料でも、
自ら宣伝したい!
自分で使いたい!

と思ってもらえる商品、会社であるか。ということです。なので、徹底的に尖らせようと思いました。

磨くことにかんして言うと、尖らせ続けるためには、一貫して誘惑があります。それは、

漢方や医薬品以外の商品を扱いたくなる

です。僕は人よりも欲が強いほうだと自覚しています。なので、


「最近○○って商品が売れてるらしいよ」

と聞くと、すごくやりたくなります。しかし、今のブランドを作っていく以上、その誘惑に負けてはいけません。しっかりとブランドを磨いて、誰にも真似されない唯一無二の存在になることが大切だと思います。

今からみんなでやっていきたいこと

事業の基本の概念に「共同創造」というものがあります。なので、多くの人の創造をかけ合わせていきたいので、「漢方×○○」というコラボ企画をやっていきます。このフレーズのギャップが大きいほど、話題性が高くなりますし、僕たちの世界観を表現する上で、創造性が高まり、深まります。以前から取り組んでいる

漢方×遺伝子

今回スタートした、

漢方×アロマ

もそのひとつです。今後もたくさんのブランドコラボを展開していきます。

まとめ

以上のようにきっかけには様々ありますが、僕の場合は複数が絡み合って行動にうつりました。いわゆるモチベーション(動機づけ)ですね。そして、この行動を持続、発展させなければいけません。
しっかりと結果を残して行きたいと思います。


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