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人生100年時代、あなたはどう生きますか?

社内のアドベントカレンダー、私のトークテーマだ。立ち寄った本屋で出会った一冊。「100年かぁ」と考えてもいない長さ、読んだ後も「100年かぁ」と100年生きる気はしていないのだが、「生きるとは」「人生とは」を深く考えるきっかけにもなり、「なんでそんなに勉強するんだ」という質問への答えが見つかった気がする。「真似して朝、勉強してる」と60歳近い社内の局長には尊敬だ、きっと100年生きる人生をみている。憧れる。

さてさて、シンプルに言うと、平均寿命が伸び、100年生きることが当たり前になってきますよ、という前提で、生き方が変わっていく、いや変えていかなければならないことが本書に記してある。個人レベルでも、会社レベルでも、社会レベルでも、あらゆることを変えていかなければならない。とりわけ、今までの人生(本書では3.0ステージと表現)は教育ー仕事ー引退後という当たり前の世界を生きていれば良かったが、引退後が40年ある世界では有形資産(お金、家など)、無形資産(人とのつながり、スキルと知識など)共に、生き方を変えなければ生きてけない、という部分には共感した。仕事一筋で引退後に孤独が、とか定年離婚とか、今はどれだけあるかわからないけど、一筋に生きてきたことがマイナスに働くことがすでに多くなってきているだろう。雇用形態にしてもジョブ型への移行と流れは変わってきている。私が勉強するのは、見えない未来への獏とした不安、恐れからではあるが、この本でいう「変身資産」というキーワードと合致した。

レクリエーションではなくリ・クリエーションへ

リ・クリエーション、再創造。自分自身を変えていくことだ。この再創造を通して、3ステージから4,5,マルチステージへと自分自身を変革していくことが可能となる。自分を成長させ、自分自身を変えていくこと。この再創造のために勉強している!そうはっきり言える気がした。では、どうやって変身したらいいんだ…我々は仮面ライダーのベルトを持っているわけではない、「変身!」で変われるわけではない。一歩づつ、少しづつ変わっていくしかないだろう。本書ではヒントになる変身、移行に成功する3要素を紹介している。

・変身を成功させるためには自分について理解していることが不可欠。自分の過去、現在、未来について絶え間なく自問し続けること。
・変身を遂げる時、新しい人的ネットワークに加わる。
・変身のプロセスは受け身の体験ではない。考えることではなく、行動することによって変化に到達する。

未来の自分に責任を持つ

面白い実験結果が乗っている。現在の自分と未来の自分を結びつけて考えること、対話することの重要性の中で、65歳の自分を見ながら判断した場合、将来に備える傾向がでたという実験だ。自分を老けさせた顔を見ながらお金の使いみちを決めると、見ていないときと比較して2倍貯蓄に回すようになってという。過去から今、そして未来はつながっている。未来の自分は今の自分をどう見るか、恥ずかしくない生き方をしているか。そもそも自分は何がしたいのか。先に紹介した絶え間なく自問し続けること。禅問答のようだが、逃げずに続けていかなければならないと感じる。

すでに変身している!!

本書の中では人生が100年になることでパートナーとの関係も変わっていくと書かれている。「100年生きるとこれから65年…」、パートナーとの会話の重要性を感じ、「読んでみなよ」と紹介。「忙しいから話をして」とここに書いたような話をすると、「ふーん、あなたは3ステージだけど、私はもう何ステージも変身している気がするけど」と。

ガビーン!なんでこんなことに気づかなかったのか。彼女は仕事、結婚、育児、そして今では自宅でエステサロンと変身をしていたのだ!エスティシャンとしての勉強もしていたし、ネットワークも広げてきている。負けてられない、いや勝負ではないんだけど、自分も変身していこう!と意気込んだ。

ちなみに、変身=転職とは捉えていなくて、同じ会社の中でも職種によって変わることもあるし、そもそも変身ってもっと広い意味だと思うので、自己変革という意味合いで使ってます。

人生100年時代、「嫌だなぁ」と思うか「色々楽しみだなぁ」と思うか、あなたはどう生きますか?

重要なのは、後で変化を突きつけられるのではなく、いま変化を予測して行動することだ。積極的に計画を立てて行動しなければ、長寿化は厄災の種になりかねない。

LIFE SHIFT(ライフ・シフト)―100年時代の人生戦略

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