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誰でもできる、事業アイデアの着想方法(続きの続き)

前回、事業アイデアの着想方法として、
課題を起点に考えるという内容をシェアしました。

今回は、
解決策を起点に、事業アイデアを着想する
という内容です。

事業アイデアの着想方法

解決策から事業アイデアを考えるということは、他社の事業の
事業コンセプトやビジネスモデル上の優位な点を模倣し、
自社の事業に活用する、ということです。

この方法は、少なくとも特定の領域では、
ビジネスとして成立している事業を参考にすることができます。

解決策の探索場所

解決策の探索場所としては、
検討している業界・領域内で探索する場合と、
業界外で探索する場合があります。

業界内で探索する場合は、
どちらかというとキャッチアップやそこからの追い越しの為の事業展開になります。

一方で、
自業界外で展開されている解決策を基に、
事業を展開した場合は、イノベーティブな事業になる可能性があります。

解決策の探索場所

例えば、ユニクロは柳井正さんの父親が始めた、
個人経営の紳士服店が祖業になります。

そこから、いくつか金脈を発見し、拡大することで、
今のグローバルカンパニーに成長しています。

そして、その金脈は「業界・領域外を探索」することで成し遂げています。

1つ目の金脈は、カジュアルウェアの倉庫の様な店舗を提供することでした。

このアイデアは、柳井さんが
アメリカの日用雑貨のチェーンストアを見て
思いついたと言われています。

アメリカという国外、
そして、日用雑貨という別ジャンルの販売方法を参考にした訳です。

次の金脈がSPA(Specialty store retailer of Private label Apparel)で、
この企画製造から販売を一貫して自社で行うことが、
ユニクロは今日の拡大の要因となりました。

このSPA方式を柳井さんが”発見”したのが、
香港です。

香港で、高品質なのに安価な服が販売されていることを知り、
製造元に問い合わせを行うことで、このSPA方式にたどり着きました。

この様に、業界や地域などの既存領域の外にアイデアを求めることで、
急成長やイノベーションのきかっけをつかめることがあります。


ユニクロの急成長

業界・領域外での解決策の探し方

業界・領域外での解決策の探し方についてです。

これに関しては、安易な方法はなく、
基本的には、時間と足を使って、
日々探索するしかないかと思っています。

具体的には、
・常にインプットするリソースを決め、定期的に巡回する
・面白そうな場所には、現地に行って、自分で視察する

など。

また、領域外の探索については、
ビジネスの構造として、どのようなものがあるかをストックとして
整理しておくと、後々便利なことがあります。

例えば、以下は情報格差を解消する解決方法として、
どのようなビジネスのパターンがあるかをまとめたものです。

情報格差の解決方法パターン

このように、ビジネスの構造をパターン化して、
自分の中で整理しておきます。

すると、この解決策はあの業界で価値を生むのではないか?
とアイデアが湧きやすくなっていきます。

以上が、事業アイデアの着想方法でした。

第1回

第2回


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