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誰でもできる、事業アイデアの着想方法(続き)

前回、「誰でもできる、事業アイデアの着想方法」という記事を書きました。

前回は事業アイデア自体の定義を行いましたが、今回は具体的な事業アイデアの探し方です。

アイデア着想の方向性

前回、事業アイデアの定義として、誰の、どのような課題を、どのように解決し、どのような世界を実現するのか?と定義しました。

この中で、事業アイデア着想の方向性として、大きく2つあります。

①課題から着想する
②解決策から着想する

アイデアの出し方として、2つあると認識することで、
アイデアの量を稼ぐことができます。

アイデア着想の方向性

①課題から着想する

では、まず「課題から着想する」について、解像度を上げていきます。

事業課題を探索する際に、課題の出どころには階層性があります

ここでも、どのような階層からアイデアを検討するかを意識し、
さまざまなレイヤーで検討することで、
事業アイデアの数を稼ぐことが可能です。

事業アイデアの探索パターン

1,社会の課題

一番高い階層が、社会課題です。

これは、視座の高い社会課題を事業課題の拠り所とします。

サステナビリティや生物多様性などのSDGs関連や、
貧困・格差の問題政府方針などが当てはまります。

社会課題解決を目指すビジネスは、
世間体がよく、注目がされやすい傾向があります。

一方で、儲かるのか?事業として成立するのか?に関しては、
難易度が高い傾向があります。

個人や企業の明確な悩みを対象にしている場合と比べて、
「お金を払って解決したい人がいるのか?」
「受益者は、そもそもお金を持っているのか?」
が曖昧なケースもあります。

事業整理の確度を乗り越えた場合は、
抽象度の高い、社会的に大きなイシューを取り扱っているので、
市場規模は大きくなる可能性があります。

2,業界の課題

次に業界の課題です。

これは、業界全体を俯瞰して、課題を探索します。

業界課題というのは、業界構造を踏まえた上での課題です。

業界課題を抽出するためには、ファイブフォース分析
業界全体の商流やバリューチェーンを分析することが有効です。

業界全体としての課題を解決することで、
事業として大きくスケールする可能性があります。

3,個人・個社の課題

次に、個人・個社を想定顧客とし、
新規事業アイデアを探索する方法です。

社内での新規事業では、最も一般的な方法かもしれません。

この方法では、
ユーザーインタビューやインターネットサーベイを用いて
顧客の課題を特定・具体化して、事業アイデアを考えます。

顧客像や顧客課題が明確にしやすいため、
事業成立の確度は高めやすいです。

一方で、特定の個人や企業を参照して
事業を検討するため、事業として成立するが、
スケールはしないというケースになる可能性もあります。

4,ファウンダー・起案者の課題

最後に、ファウンダーや起案者自身が、
感じている課題を基に事業を考えるというパターンです。

これは、起業家が事業を立ち上げる際によく聞く話だと思います。

このパターンでは、
起業家自身が課題に感じている領域をテーマとするため、
・起業家の領域の専門性が高い
・起業家の情熱をもって事業に取り込める

という長所があります。

したがって、何かしらの成立する事業が構築できる可能性が高くあります。

一方で、こちらのパターンも、
あくまで個人としての課題感が強かっただけで、
課題を抱えている人の数は多くない、
市場としては大きくない、というパターンになる可能性があります。

以上、今回は様々な階層の中の課題から、
事業アイデアを検討する方法をまとめました。

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